100均樹脂粘土だけで作るフェイクフード焼きそばの作り方【ソースたっぷり】
2016/12/27
カレーライス、おでんに続き家庭料理の定番、ソース焼きそばを作りましょう。
素朴ながらソースの匂いを感じられるようなリアルな作品を目指します。
バリエーションとして、バーベキューの定番、鉄板焼きそばの作り方解説もどうぞ。
レシピ1:卵焼き付きのソース焼きそば
難易度: ★★☆☆☆ 特殊な道具や難しい手順はありません。
完成度: ★★★★☆ 盛り付けが楽しいワンディッシュフードです。
予算: 300円~700円 (全て100均でそろえた場合の目安です)
用意するもの
材料
- 樹脂粘土 (白 サンプルは100均ショップダイソーの物を使用)
- アクリル絵の具 (黄土色・茶色・焦げ茶色・緑色 目玉焼きを乗せるなら黄色、紅ショウガを付けるなら赤も)
※黄土色・緑色・黄色・赤は水性ペンでも代用できます。その場合は茶色と焦げ茶色だけ準備してください。 - ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
- 木工用ボンド
- 透明接着剤
道具
- つまようじ
- カッターナイフ
- パレット (不要なプラスチック容器で代用可能です)
- 盛り付けに使う器 (お弁当用のミニカップなどで代用できます)
手順
1.最初に具材を用意します
今回はシンプルに、豚肉と千切りキャベツを用意しました。
作り方は以下に画像付きで掲載していますので参照してください。
豚肉はベーコンよりもややくすんだ茶色っぽい色合いで仕上げます。
どちらも乾燥したら、カッター等で小さくカットしておいてください。
2.麺を作ります
ここで、器に使うものをあらかじめ用意しておきましょう。
今回使用したのは、100均ショップの手芸コーナーで見つけたビーズ用のプラスチックトレイ(7枚入り108円)です。
お弁当用の小さいアルミカップなどを使っても、意外性があって面白いと思います。
器が決まったら、麺を作りましょう。
樹脂粘土を器に盛り付けて丁度良いくらいの大きさで取り出してよく捏ねます。
焼きそばはソースが絡むまで薄い小麦色ですが、こんがりした見栄えにするために今回はあらかじめ少し濃い目に色を付けてしまいます。
粘土に黄土色と茶色のアクリル絵の具を混ぜ、やや濃い目の黄土色か薄茶色まで色を付けます。
アクリル絵の具がない場合は、水性ペンでも同様に着色できます。
ペン先を粘土に何度か押し当ててからこねると、徐々に色が付いてきます。
水性ペンは色数が豊富なので、好みの色を作ってみてください。
着色した粘土を一つまみ分とり、机の上で転がすように細く延ばしていきます。
乾くと細くならなくなりますから、作業していない分の粘土はラップに包むなどして乾燥しないようにしておきましょう。
一度にたくさんの粘土を延ばそうとすると、よじれてしまってきれいに伸びません。
5~7cm程度の長さに伸ばせるように、ごく少しづつ作業をしてください。
延ばした粘土は脇によけておきます。
3.器に盛りつけて形を決めます
延ばした粘土を器に盛りつけていきます。
この時点ではまだ接着はしません。
指で丸めるように軽くまとめて、積み重ねるように盛り付けをしてみてください。
間に具であるキャベツや肉を挟み込みながら、ふわりとした感じに盛り上げていきます。
麺をすべて盛り付けたら、しばらくそのまま乾燥させます。
麺の粘土が乾燥して持ち上げても型崩れしなくなったら、取り出してしっかりと乾燥させてください。
この時に具がこぼれてしまっても気にしなくて大丈夫。
ソースをかける前にもう一度きちんと盛り付けますから、別に取っておきましょう。
4.麺を器に貼りつけてソースをかけます
麺がしっかり乾いたら、透明接着剤を使って器に貼りつけます。
この時に、こぼれてしまった具材は麺の隙間に差し込むように貼り付けておきます。
具の余りがあれば、麺の上やまわりに適当に配置してしまってください。
ソースは水性ニスで作ります。
アクリル絵の具の茶色と焦げ茶色をトレイに出し、水性ニスを垂らします。
絵の具とニスをつまようじで混ぜるようにして、半透明の状態にしてください。
つまようじにすくい取り、麺の上からまんべんなく掛けます。
たっぷりと、油が絡んでいる様子を表現するために、トレイに流れる程度までかけてしまいましょう。
この作業で、粘土っぽかった表情が一気に焼きそば風のテラテラとした感じに変わります。
ニスが完全に乾くまで、1日程度そのまま放置しておいてください。
5.お好みで目玉焼きを乗せましょう
目玉焼きを乗せない場合は、4番までの作業でソース焼きそばの完成になります。
お弁当のアルミなどで作ると、いかにもおかずの端にちょっと入っている焼きそば風な仕上がりになると思います。
ここではご馳走焼きそばっぽく目玉焼きを乗せてみます。
目玉焼きの白身用に、樹脂粘土を一つまみ取り出してよく捏ねます。
指で少しつぶし、中心あたりにつまようじのお尻を使ってくぼみを付けます。
縁の部分もつまようじで軽くつつき、デコボコとした跡を付けておきましょう。
そのまま焼きそばの上に乗せてみて、セットする位置を決めます。
軽く押し当てて焼きそばに沿うように形を付けたら、一旦外して乾燥させます。
粘土が乾いたら、縁の部分に茶色の水性ペンなどで軽く焦げ色をつけてから木工用ボンドで焼きそばの上に貼りつけてください。
今回は黄身が破れて流れた目玉焼きにしたいので、木工用ボンドを使って黄身を作りましょう。
アクリル絵の具の黄色と木工用ボンド2:8くらいの割合で混ぜておきます。
混ぜたボンドをつまようじですくい、白身のくぼませた部分に乗せます。
少し垂れ落ちたようにたっぷりとボンドを乗せたら、そのまま完全に乾かしてください。
黄味が破れていない目玉焼きを作りたい場合は、下記のページに詳しい作り方が掲載されています。
併せてご覧ください。
最後に全体にニスを塗ったら完成です。
サンプルの上にかかっている青のりは、緑色に着色した樹脂粘土をすりおろしたものです。
また紅しょうがは、同じく赤で着色した樹脂粘土を細くカットしたものを貼りつけてあります。
参考レシピ:バーベキューの人気者、鉄板焼きそば
難易度: ★★☆☆☆ 鉄板も樹脂粘土で作ります。基本はソース焼きそばと一緒です。
完成度: ★★★★☆ インパクトのある焼きそばです。
予算: 300円~400円 (全て100均でそろえた場合の目安です)
用意するもの
材料
- 樹脂粘土 (白・黒 100均ショップダイソーの物を使用)
- アクリル絵の具 (黄土色・緑色など)
※全ての色が水性ペンで代用可能なため、ペンをお持ちなら買い足しの必要はありません。 - ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
- 木工用ボンド
道具
- つまようじ
- カッターナイフ
- 鉄板の型になる四角い物
手順
1.鉄板を作ります
ここでは型を使って鉄板を作る方法をご紹介します。
鉄板なので、ダイソー樹脂粘土の黒をそのまま使用します。
サンプルでは、駅弁などに使われるプラスチックの醤油皿を型に使いました。
長方形の物、例えば大きな消しゴムや何かが入っていた箱など、なんでも使えます。
丁度いい大きさのものを探してみてください。
型になるものをうつぶせに置き、よくこねてから薄く延ばした樹脂粘土をかぶせます。
そのまま表面が乾燥するまで置いておき、触っても形が崩れなくなったら型から外して完全に乾燥させましょう。
縁の部分をまっすぐになるようにカットしたら、鉄板の本体は出来上がりです。
もし型になる丁度良いものがなければ、平たく延ばした樹脂粘土を長方形に切り、定規などまっすぐな物を使ってフチを折り曲げただけでも構いません。
取っ手の部分は樹脂粘土を細くカットしてアイスの棒で形を付けたものを、ボンドで貼ってあります。
2.焼きそばのポイント
鉄板焼きそばとソース焼きそばでは、麺や具材の作り方、盛り付けの順番などはまったく同じです。
あえて仕上がりに特徴を持たせるためのポイントは以下の通りです。
- 麺の色は黄土色だけを使い、薄めの小麦色にします。
- 具のキャベツは大振りに。きちんとカットせずにちぎったような形にします。
- 肉は小さめ・少なめの方がリアルになります。
- ソースは掛けません。
鉄板焼きそばの場合、麺を細め・多目でボリューミーにすることで迫力が増します。
全体的に薄めの色で、ソースは掛けずにたっぷりの水性ニスだけでテカりを出して仕上げます。
鉄板を作ることを除けば、むしろ簡単で手がかからない焼きそばと言えるかもしれませんね。
まとめ
ラーメン、パスタ、そして今回の焼きそば。
麺料理もだいぶレパートリーが増えてきました。
実際のお料理でも、盛り合わせのプレートはほとんどが「お米」「パン」「麺類」がベースになります。
ですから麺の作り方をマスターするだけで、いろいろなフェイクフードを作ることができます。
以前ご紹介した「餃子」と合わせて中華定食に、あるいは「お好み焼き」と鉄板に盛り合わせても面白いですね。
組み合わせれば、そば入りお好み焼きの「広島焼き」やどんぶりに入れて汁を張って「タンメン」だって作れます。
色々と工夫して、バリエーションにチャレンジしてみてください。
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