裁縫の千鳥がけとは?縫う方法について
2016/06/25
千鳥がけとは?
千鳥がけとは、裾上げやポーチのファスナーを付ける時など、縫い代を押さえるために手縫いで縫う方法です。
☓印の中心がやや上、テントのような形の☓印をいくつも重ねていきます。
ジグザグで可愛いので、刺繍糸やグラデーションの糸を使って、刺繍として飾り縫いに使用することもあります。
千鳥がけの方法
裾上げに使用することが多いので、裾上げを例にします。
以下説明において、「縫い代側の布を『縫い代』、本体側の布を『本体』とします。
又、1模様(1目)・縫い幅共に1cmで説明となりますので、実際に縫うときは用途にあった縫い目・縫い幅に変更しましょう。
一般的に、右利きの人が縫い物をする時は、右から左に縫い進みますが、千鳥がけは、針は右から左に、進む方向は左から右と、少し変わっているのが特徴です。
1・糸を通した針と、縫い代を折った布を用意しましょう。
針は少し長めのほうが、縫い進める時、定規の用途も兼ね、ライン取りの目安になります。
2・縫い始め
縫い代の布端から1cm下に針を出します。
返し縫いは不要です。
縫い代の中から針を刺し、玉結びは隠しましょう。
3・縫い進め方
3-1
右に5mm進み、本体の布を1mm〜2mm程すくいます。
すくう時、針は右から左に。(針を刺す際、必ずこの方向で)
これで、左下から右上に一目できます。
3-2
次に、右に5mm進み、縫い代の布端から1cm下を、先程と同様1mm〜2mmすくいます。
これで、左上から右下に下がる目ができます。
これで、☓印が1つ出来ました。
3-1、3-2を繰り返すことでジグザグ模様の『千鳥がけ』ができます。
千鳥がけの縫い幅の変更方法
先ほどの説明は『1模様(1目)・縫い幅共に1cm』にしたので、説明3での縫い進む時の長さを、1cmの半分の5mmにしました。
もし、縫い幅、を変更するときは、縫い進む長さは、1模様(1目)の半分にしましょう。
例えば、1模様(1目)8mmなら、縫い進む長さは、4mm。
その際の縫い幅は、8mmにしましょう。
1模様(1目)と縫い幅を同じにすることで、キレイなジグザグの縫い目になります。
まとめ
千鳥がけは、慣れるのにちょっと練習が必要かもしれません。
縫い方の説明も、『1cm』や『5mm』など、ミリ単位の説明になりましたが、実際に縫う時、定規で計ったりはしません。
感覚で縫い進めるしかないので、初心者の方にはちょっと難しいかもしれません。
そのため、長い針を使用し、横のラインの針目を揃えるように、針をあてて位置を確認しながら縫い進めることで、縫い幅だけでも揃えることができるのです。
慣れが重要なので、回数をこなすことで、キレイなジグザグの千鳥がけを縫えるようになります。
とっても可愛い縫い目なので、少し位失敗しても気にせずに、色々千鳥がけで纏ってみてはいかがでしょうか♪
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