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【フェイクフード初心者向け】紙粘土の基本を覚える【食パンの作り方2パターン】

      2016/05/03

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フェイクフードを作成する材料はいろいろあります。
これまで樹脂粘土を使った作品をいくつかご紹介しましたが、さらにお手軽で扱いやすい材料「紙粘土」を使って、食パンを作ってみましょう。
粘土の触り心地の良さに、きっとうっとりとしてしまいますよ。

レシピ1:基本の食パン・イギリスパンの作り方

難易度: ★★☆☆☆ とても簡単です。初めて粘土に触る方にもオススメ。
完成度: ★★★☆☆ シンプルな形なので、仕上げの丁寧さが決め手かも?
予算:  100円~500円

材料・用意するもの

  • 軽量紙粘土(100均ショップ各社で扱っています。商品名に「かるーい」などの記載があるもの)
  • アクリル絵の具(黄土色・茶色・焦げ茶色 100均ショップ各社で手に入ります)
  • 歯ブラシ (使い古したものがベストです)
  • メイク用パフ・メラニンスポンジなど
  • パレット (捨ててしまうプラスチック容器があればそれで充分です)
  • 絵の具筆または綿棒
  • テッィシュ
  • つまようじ・竹串など
  • ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
  • (あると便利)使い古したハンドタオルなど毛羽立ちが少なく色が薄いタオル地のもの
  • (あると便利)スポイト、化粧品のプッシュ容器など水が入れられるもの

手順

1.最初に粘土を用意します。
100均ショップの手芸コーナー・文具コーナーではいろいろな粘土を売っていますが、フェイクフード初心者さんにオススメなのは「軽量紙粘土」という種類のものです。
商品名に「かるい(かるーい)かみねんど」などと記載されているのがそれです。
一般の紙粘土に比べるととても軽くて柔らかく、扱いが楽なだけでなくて、こね心地が素晴らしいんです。

粘土を適量取り出して、よくこねてください。しっとりふわふわな手触りがするはずです。
やや粘り気があるくらいまでよくこねたら準備完了です。

2.粘土に地色を付けましょう。
粘土作品は後から筆で着色することもできますが、事前にある程度地色を混ぜ込むことが可能です。
真っ白な状態で作るよりも、自然で柔らかいイメージの作品が出来上がりますので、フェイクフードでは基本的に地色を付けるところから始めます。

こねた粘土を手で少しつぶしてくぼみを作ります。
今回はパンですから、小麦粉の色を目指して地色を作ります。
アクリル絵の具の黄土色(イエローオーカー)をほんの少量粘土につけて、そのままこね合わせます。
絵の具を包み込むようにゆっくりとこねると、手に絵の具が付きにくくきれいに混ざりますよ。
ほんのり小麦色になったらストップしてください。

3.食パンの形を作ります。
今回は頭が山形に膨らんだ「イギリスパン」でご説明します。
成形部分以外の手順は、ほとんどのパンに共通ですので、ほかの形のパンを作ってみてもいいですよ。

最初に着色済みの粘土を長方形の四角柱の形にまとめます。
あまり細部にこだわらず、大まかに「このくらいの大きさ」と思う食パンの形にしてください。
イギリスパンの場合は、断面が正方形ではなく、長方形になるように意識しておきます。

大きさが決まったら、上になる1面をのぞいて各面が平らになるように整えます。
この時に歯ブラシを使います。
歯ブラシを垂直に使い、軽く表面をたたくようにしながら、面を均一にならしていきます。
形を整えるのと同時に、パンの表面のボソボソした質感を付けてしまいましょう。
古いタオルなどがあれば下に敷いておくと、せっかく付けた歯ブラシの跡が潰れにくくなりきれいに仕上がります。

4.頭の山形を作ります。
ある程度四角く整ったら、イギリスパンの特徴的な頭の部分を作ります。
ほかの部分を作っている間に頭の部分に粘土が寄って、少し膨らんだ状態になっていると思います。
この頭の部分に、竹串やつまようじを使って、割れ目を付けてみましょう。
串を粘土の表面に沿わせるようにに、ぐるっと押し付けて筋を付けます。
この串などを使って筋を付ける手法は、ドーナッツのフレンチクルーラーやメロンパンなどの割れ目を作る時などあちこちで使うことになりますので、マスターしておくととても便利ですよ。

サンプルでは1本の筋を付けましたが、パンの長さによって2本3本にしてもかまいません。
筋を付け終わったらもう一度全体を見回して、歯ブラシなどでバランスを整えてください。
頭と下の部分の境目、頭の筋から底までの直線部分にも筋を追加すると、よりリアルなイギリスパンの形に近づきます。

ここまで出来たら、風の通る場所において乾燥させましょう。

【ポイント】

紙粘土の基本的なことと、扱い方の注意をまとめておきます。
皆さんも、小学校の工作の授業で紙粘土を扱ったことがあるかもしれません。
学校で使われる教材粘土は、重くて固い一般的な紙粘土が多いので、初めて軽量紙粘土に触った方は、みなさんその柔らかさと軽さに驚きます。
これは、原料のパルプ(紙)や糊に空洞のプラスチック粒子を混ぜ合わせてあるからです。
一般の紙粘土に比べてしなやかで形が作りやすく、手芸材料として脚光を浴びるようになりました。
樹脂粘土に比べると量がたくさん入っていて安く手に入るので、フェイクフードを作り始めた最初に扱う材料としてはとても適していると思います。

ですが、軽量紙粘土には欠点もあります。
・作業中の乾燥に弱い。
今回のように1個のかたまりで作品を作る場合はそれほど困りませんが、いくつかのパーツをまとめて着色しておいて作るような場合は、捏ねているかたまり以外のねんどは必ずラップで包んでおかないといけません。そうしないとすぐに表面が固まって、使えなくなってしまいます。
・乾燥後もそれほど強度がない。
これは、フェイクフードを作る上ではとても大切なことです。
初めてのフェイクフードを作ってみて、思いがけずに素敵な作品ができたときにはどうしても使ってみたくなるものですよね。実は私もそうでした。
ただ残念ながら、軽量紙粘土は強度がないため、ストラップなどのぶら下げるようなアクセサリには向きません。
金具が取れてしまったり、作品自体が欠けたり折れたりしてしまうのです。
その代わり、マグネットや平たい物へのデコなどに使うのであれば、作品の形にもよりますがほぼ問題ないでしょう。
もちろん、飾って楽しむオーナメントや置物には、むしろ最適な材料といえるかもしれませんね。
・素朴な質感の作品に向いています。
今回作ったパンや、クッキー、ケーキのスポンジ、アイスクリームの溶けかけた表面など、素朴でボソボソとした質感の食品を作るのにとても適しています。
歯ブラシなどの跡が付きやすく、乾燥後はカサカサしたきれいな表面になります。
半面、ツルツルした固い質感の食品にはあまり向いていません。
キャンディー、チョコレート、フルーツなどを作るには、樹脂粘土を使った方がリアルに出来上がります。

5.パンの焼き色を付けます。
パンが乾燥したら、いよいよ焼き色を付けましょう。
フェイクフードの着色には、アクリル絵の具が良く使われます。
使い方の基本を覚えてください。

まず一番薄い色(今回は黄土色)の絵の具を出して、水で溶かします。
水の量に決まりはありませんが、最初は水が多いくらいに薄めてください。
絵の具は筆か綿棒を使ってよく混ぜましょう。絵の具の塊が残ると、キレイに着色できません。

溶かした絵の具をパフ、またはスポンジにつけて、テッィシュを使ってオフします。
これは絵の具の水分を取るため。
紙粘土は水に弱いので、水分が多いと表面が溶けてどろどろになってしまいます。
またパフやスポンジは最初の数回は水分がなじまないため、しっかりとしみ込むまで何度か付けてはオフを繰り返して絵の具になじませます。

パフが落ち着いたら、いよいよパンに色を移します。
ティッシュに押し付けても色がつかないくらいまでオフしてした状態で、パンの表面にポンポンと当ててください。
スポンジの色が完全に落ちてしまったように見えていても、意外と色が付くと思います。
ティッシュオフで落としているのは水分。絵の具の粒子は表面に残っていて、ちゃんと色がついてくれるんです。
最初は薄すぎるように思えますが、焦らず少しづつ色を重ねていきます。
慌ててティッシュオフをしなかったり、濃い色をいきなり使ってしまってはだいなしですから、お化粧をするときの要領で、薄い色から少しづつ色を重ねていきましょう。
黄土色が終わったら、同じパレットに茶色と水を少し足してさらにパンに着色します。
茶色が終わった時点でさらに色が足りなければ、こげ茶色をほんの少量足して仕上げの色を付けてください。

ここまで来たら、ほぼ完成です。
絵の具が完全に乾いたら、ニスを塗って仕上げてください。
ニスを塗ることで表面につやが出て、よりイギリスパンらしい表情が生まれます。

《参考》

サンプル写真に写っているスライスした食パンは、着色まで終わったものをカッターでスライスしたものです。
本式にスライス作品を作る場合は、乾燥の途中(半日~1日経過)くらいでスライスすると、パンの内側にも質感が付けられて、より美しい作品になります。
今回のサンプルは、重ねて接着してしまう予定でしたので、完全乾燥・着色後にスライスしました。
乾燥後のスライスでもボソボソとした質感が自然に出るのも、紙粘土ならではの特徴です。
パン同士の接着は木工用ボンドを使用しています。

【ポイント】

紙粘土に使う絵の具について。
今回、粘土に練り込むのと表面の着色の両方に「アクリル絵の具」を使用しました。
実は、水彩絵の具でも同様の作業をすることは可能です。
ただフェイクフードの制作では、水彩絵の具で表面の着色をすることはほとんどありません。
なぜか?それは、ニスで溶けてしまうからです。
水彩絵の具は扱いやすく、しかも12色で100円とコスパも良いので、パン生地を作るときに練り込むくらいならば問題はないでしょう。
でも、表面の着色に水彩絵の具を使うと、せっかく苦労した微妙なニュアンスが、仕上げニスの水分でぼやけてだいなしになってしまうことがあるのです。
以前ご紹介した「ミニハンバーガー」程度のサイズだったり、均一でツルンとした着色の場合はそれほど目立ちませんが、少し大きいサイズの作品には乾燥後は水に溶けなくなるアクリル絵の具が最適なのです。

沢山の作品を作るようになり、本格的にフェイクフードを作るのでしたら、手芸・工作メーカーから専用の着色料がいろいろと販売されています。
特に「タミヤ焼き色の達人」などは、パンやクッキーの着色が非常に楽にできる製品ですので、今後も続けて作品を作りたいという方は調べてみるといいかもしれませんね。

レシピ2:表現が楽しいカリッとトーストの作り方

難易度: ★★☆☆☆ とても簡単です。初心者さんでもほぼ失敗なし。
完成度: ★★★★☆ 形や盛り付け次第で、オリジナル作品を目指しましょう。
予算:  100円~500円

材料・用意するもの

  • 軽量紙粘土(100均ショップ各社で扱っています。商品名に「かるーい」などの記載があるもの)
  • アクリル絵の具(黄土色・茶色・焦げ茶色 100均ショップ各社で手に入ります)
  • 水彩絵の具 (黄色)
  • 歯ブラシ (使い古したものがベストです)
  • メイク用パフ・メラニンスポンジなど
  • パレット (捨ててしまうプラスチック容器があればそれで充分です)
  • 絵の具筆または綿棒
  • テッィシュ
  • つまようじ
  • ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
  • (あると便利)使い古したハンドタオルなど毛羽立ちが少なく色が薄いタオル地のもの
  • スポイト、化粧品のプッシュ容器など水が入れられるもの

手順

1.粘土の準備をしましょう。
こねて生地色の着色まではイギリスパンの作り方を参考に進めてください。

2.パンの形を作ります。
今回はすでにスライスされた食パンですので、丸めた粘土をつぶして四角いトーストの形を作りましょう。
パンの厚切り、薄切りもこの時点で調整します。
スライスした食パンは、フチのところがシャープになっている方がリアル感が出ます。
形が決まったら、上の面だけで良いので、指でフチに沿ってつまんで、できるだけ直角にしておきましょう。

3.パンの表面に質感を付けます。
歯ブラシを使ってパンの表面を軽くたたき、ボソボソとした食パンの表面の感じを作ります。
中央をやや薄く、フチのまわりはあまり触らないように加減するときれいにできます。
また、本物のパンは真四角ではありませんね?
まわりの耳の部分も歯ブラシを使って質感を付けますが、その時に少しへこませる部分を作ってみるとより本物っぽい形になりますよ。

ここまで出来たらいったん乾燥させます。
サイズにもよりますが、このサイズなら2~3日で大丈夫でしょう。
できるだけ風通しの良い、直射日光の当たらない場所で乾燥させてください。

4.トーストの焼き色を付けます。
使用するのはアクリル絵の具です。絵の具の溶き方と着色方法の基本は、イギリスパンを参照してください。

食パンはご存知の通り、耳の色が茶色になります。
黄土色から始めて、耳を濃い色に重ねていきます。
この時、パンの上にあたる耳だけは他よりも少しだけ濃く均一な色にしておきます。
食パンをよく見ると、一辺(上)だけ他と色が少し違いますよね。
こういう細かいところを再現するのが、フェイクフードを少しでもリアルに仕上げるコツなんです。

耳の着色が終わったら、トーストの表面の色も付けます。
こんがり派かうっすら派か、ご自分の好きな焦げ具合まで色を付けてください。

5.バターを塗って仕上げましょう。
バターは半透明なソースです。
フェイクフードではいろいろなソースを表現するために、それこそ数えきれないレシピが存在します。
今回は比較的簡単で失敗しない、ニスを使ったバターを作ってみましょう。

ニスを少量、プラスチック容器かキッチンペーパーの上に出します。
ニスに混ぜる着色料は「水彩絵の具」です。
アクリル絵の具は粒子が大きすぎるため、ニスとの相性が良くありません。
かなり大きな粒々が目立ってしまうので、ソースづくりにはお勧めできません。
ニスと混ぜるなら、水彩絵の具またはガラス絵の具を使うようにしましょう。

ごく少量、つまようじの先にチョンとつけた黄色の水彩絵の具をニスに溶かします。
黄色く着色したニスを、トーストの表面に塗っていきます。
つまようじでそのまま塗ってもかまいませんが、麺棒などを使うと楽に作業できます。

バターが乾いたら、仕上げのニスを塗って完成です。
何枚か作って盛り合わせたり、焼き色を付ける時にステンシルのように型紙を使ってキャラトーストにしたり、「あればいいな」と思うトーストをデザインしてみてください。

《参考》

サンプル画像のトーストに乗っているバターですが、余った紙粘土に黄色の絵の具を練り込み、小さく四角にカットしたものを使用しました。
バターを塗る前に木工用ボンドを少量つけてパンに貼り、上からバターをかけたうえで、パンに接する部分の何カ所かをつまようじの先で細かくつぶして感じを出しています。
イチゴジャムは、ダイソーで購入したガラス絵の具の赤に少量の砂を混ぜ、固まりかけたところを100均ショップのスイーツデコ用のお皿に盛りつけたものです。
飾りつけの参考にしてみてください。

まとめ

食パン2種類の作り方、いかがでしたか?
今回試していただいた歯ブラシによる質感の付け方や、アクリル絵の具による着色は、フェイクフードやスイーツデコ製作の基本中の基本ともいえる作業です。

また100均の軽量紙粘土はフェイクフードだけでなく、いろいろな飾りや人形を作ったり、100均スイーツ製作用に使用されたりしている大人気商品です。
なんといっても言葉では表現できない素敵なこね心地を、ぜひ体験してみてください。

 - フェイクフード

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