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まるで食品サンプル!フェイクフードの本格的握り寿司に挑戦!【マグロ・大トロ・イカ・サーモン・海老・たまご】

      2016/07/21


観光地で外国人向けに良く見かけるお土産といえば、お寿司のストラップ。
リアルに作られたツヤツヤのお寿司は、外国人ならずとも手に取ってみたくなりますよね。
超難しそう?
いえいえ、基本さえ押さえれば実はそれほどハードルが高いわけではありません。
簡単に作れるイカ寿司から、ちょっと見初心者が作ったとは思えない出来栄えの海老まで、さあ、威勢よくお寿司を握ってみましょう。

レシピ:四角く延ばして乗せるだけ?お魚と卵焼きのお寿司

難易度: ★★★☆☆ 実は簡単。ネタの種類による質感の違いをつかみましょう。
完成度: ★★★★★ プレゼントにできるレベルの作品が作れます。
予算:  200円~300円

用意するもの

【材料】

  • 粘土 (樹脂粘土を使います。サンプルは全て100均ショップ・ダイソーで購入したものを使用しました)
  • アクリル絵の具 (黄色・赤・白・黄土・茶)
  • 水性ペン (あれば楽ですが、なければアクリル絵の具で代用可能です)
  • 木工用ボンド

【道具】

  • つまようじ
  • 細いストロー (シャリの成形用。なければ普通のストローを細く巻いて使います)
  • カッターナイフ
  • 筆 (できるだけ細い物。ネイル用の細筆などがベスト)
  • (あれば便利な物)計量スプーン
  • (あれば便利な物)綿棒

手順

1.最初にシャリ(お米)を準備します。
今回は同じサイズでいくつかの作品をそろえる手順からご説明します。
粘土を計るには、キッチン用の計量スプーンがあると便利です。
100均ショップでも3~5サイズがセットになったものが手に入りますので、粘土専用に揃えて置くと良いでしょう。

イヤフォンジャックサイズで全長が2cm強の握り寿司を作ろうと思います。
計量スプーンの2.5cc(小さじ半分)を使い、粘土を押し当てて指で擦り切ります。
このままの量では大きすぎるので、粘土を玉に丸めて半分にカットします。
これで同じサイズの粘土玉が2つできました。
シャリ用に俵型に丸めておきましょう。
作りたい個数分、これを繰り返します。
複数個作る場合は、すぐに作業しない分の粘土はラップに包んで乾燥しないようにしておいてくださいね。

2.粘土をお寿司のシャリの形にしましょう。
俵型にしただけではシャリには見えませんね。
このカタマリに米粒っぽい表面を付けていきます。

表面の粒々を付けるために、細いストローを使います。
画像ではヤクルトについて来た細いストローを少しつぶして断面が楕円形になるようにしたものを使っています。
細いストローがなければ、画像右上のように普通サイズのストローを使い、縦に切り込みを入れてきつく巻いてテープで止めてください。

粘土の表面をストローで強く押すと、跡が付きますね。
これを全体に繰り返して、お米の塊に見えるようにしてみましょう。
支える方の手にはできるだけ力を入れないようにします。
最終的に上に向く部分はネタが乗ってしまって見えなくなりますから、側面がきちんとできていればOKです。
シャリができたら、風通しの良い場所でそのまま完全に乾燥させておきます。
次の作業に入る前に最低3日程度は乾かしてください。

《参考》

シャリを作るには、実はもう一つの方法があります。
それは「粘土でお米をちねってご飯を作る」方法です。
もっともシャリ全部を米粒で作るわけではなく、俵型に作った樹脂粘土の表面に乾燥させておいた米粒を貼りつけて作ります。

当然こちらの方がリアルなお寿司になりますが、お米を作るのには時間と根気がいります。
1mm程度の粒をひたすらちねる作業は、慣れてしまえばDVDを見ながらでも簡単にできますが、最初の頃は面倒に感じる方が多いでしょう。
お米を作って乾かして置く日数もかかりますので、今回はより簡単で失敗が少ない方法を取りました。
もちろん今回の方法でも、きちんと跡さえつけられれば充分鑑賞に堪える作品になりますから、アクセサリなどはこの方法で作られている作家さんが多いと思います。
粘土でお米を作ること自体は難しいことではないので、根気に自信がある人はトライしてみてもいいかもしれませんね。

3.シャリが乾いたらネタを準備します。
今回は6種類のネタを用意しましたが、もちろん全部作る必要はありません。
自分の好きなネタを選んでトライしてみてください。
ここからは作業が簡単な順に説明をしますので参考にしてください。

《全ネタ共通》

各ネタ共通の作業手順です。
樹脂粘土をネタの大きさに合わせて取り出してよくこねます。
着色するものはこの段階で水性ペン、またはアクリル絵の具を使ってネタの色に着色をします。

ネタの形を作るときの注意点は以下の3つです。

  1. 縦横ともにシャリを覆うくらいの大き目サイズにすること。
  2. 中央を厚く、長編の先はやや薄くなるように形を作ること。
  3. 両脇はできるだけまっすぐに整えて、包丁で切った感じを出すこと。

これだけ押さえておけば、ほとんどの魚のネタに対応できます。
あとはそれぞれの特徴の付け方を見ていきましょう。

イカ

1)イカは樹脂粘土を着色せずに使います。
今回は100均の樹脂粘土を使用していますが、透明度が高い樹脂粘土をお持ちの方はそちらの方がよりリアルに美しく仕上がります。
茹でイカでは「グレイス」、生イカなら「すけるくん」を白く着色した物がお勧めです。

ネタを伸ばして成形しますが、この時に先端だけでなく側面の片側も少し薄くします。
イカの柔らかさを強調するためです。

2)薄くした側にカッターを使って切り込みを入れます。
斜めに均一に切り込みを入れてください。

3)一度乾燥済みのシャリに乗せてカーブを付けます。
板のようにまっすぐなまま乾燥させてしまうと不自然ですので、ゆるくシャリに沿うようにしておきます。
カーブが決まったらシャリから外し、そのままあおむけにして完全乾燥させてください。
イカの完成です。

マグロ赤身

1)樹脂粘土に着色します。
水性ペンの赤を使うと楽ですが、なければアクリル絵の具を使いましょう。
水性ペンの場合は、ペン先を粘土に何度か押し当てて色を移し、そのままこねます。
アクリル絵の具は色が強く入りますので、ごく少量の赤を混ぜてください。
どちらもほんの微量の青を加えると、色がくっきりとします。

2)基本の成形手順で形を作ります。
赤身の準備はこれだけです。
シャリに沿わせて形を作ったらそのまま完全乾燥させておきましょう。

3)赤身に筋を付けます。
乾燥した赤身の上面に、カッターの背やメウチなどの固いものを使って筋を付けます。
まっすぐな横線を何本か付けてください。

4)筋に色を塗ります。
細い筆を用意し、水で薄く溶いたアクリル絵の具の白を使って筋に沿って白い線を付けていきます。
あまりくっきりすると不自然ですから、薄い色を塗り重ねるイメージで、少しづつ白くしていきましょう。
あまり几帳面にきっちりと線を描くより、太い細い・薄い濃いがあった方がリアルです。
(この手順は次のサーモンに画像がありますので参考にしてください)

これで赤身は完成です。
絵の具が乾くまでそのまま乾燥させてください。

サーモン


サーモンはマグロの赤身とほぼ同じ作業です。

1)着色をします。
使う色はオレンジ色。アクリル絵の具では黄色に少量の赤を足します。
やや肌色寄りの明るめのオレンジを目指しましょう。

2)基本の成形手順で形を作ります。
シャリで形を付けたら、そのまま完全乾燥させておきます。

3)サーモン独特の筋を付けます。
カッターの刃の背やメウチで筋を付けますが、赤身と違いややカーブした形にします。
筋の太さも赤身より少し太めに付けておきます。

4)筋に沿って白く着色します。
これも赤身よりもはっきりと太めの線にしましょう。
といっても、絵の具を薄く重ねる手順は変わりません。
いきなりべったりと白絵の具を塗ってしまわないように。
脇の切り口部分にも線をつなげるようにきちんと描いておきましょうね。

以上でサーモンも完成です。

マグロ大トロ


ここまでの魚の切り身を発展させて、大トロを作ります。

1)着色と成形は赤身と同じです。
大トロは赤身よりも少し白っぽい色にしておいてください。
また、色を混ぜるときに完全に均一にせず、わずかに混ざり切らない状態にしておきます。
ところどころ白っぽかったり赤みが強かったりする部分があった方が感じが出やすいのです。

着色と成形が済んだら、いったん完全に乾燥させます。

2)乾燥したネタをカットして大トロにしましょう。
ネタをカッターでカットします。
赤身の筋の幅よりは大きく、3~4分割程度で構いません。
少し斜めに削ぐようにカットしておくと、見た目がリアルな上に後の作業が楽になります。

3)ボンドを使って貼りなおします。
大トロの脂を表現するために、少量の白のアクリル絵の具を木工用ボンドに混ぜたものを用意します。
切り口につまようじでボンドを塗り、切り身同士をつなぎ合わせます。
切り口からボンドが少しあふれるくらいにたっぷりとつけておくのがコツです。

元通りの形に貼り合わせたら、切り身同士を少しだけずらして切り口の白い部分が見えるように加減します。
大トロが柔らかく崩れそうな感じを目指してください。

ボンドが乾燥してしっかりとくっついたら大トロの完成です。

卵焼き


卵焼きは着色と最後の海苔を巻くところ以外はほとんど魚と一緒です。

1)着色と成形をします。
色は黄色を濃い目につけ、ほんの少しの茶色、または黄土色を足して深みを出します。
魚の切り身は両端を少し薄く成形しましたが、卵だけは全部の辺を四角くまっすぐにしておきます。
シャリに沿わせて形を付けたら、そのまま一度乾燥させます。

2)卵の質感を付けます。
半日程度乾燥させて表面が乾いたら、卵の表面の筋やデコボコを作りましょう。
カッターの刃の背やメウチなどの固いものを使って、縦方向に引っかき傷をつけていきます。
縁にも何カ所か切れ込みを入れておくとさらに良いと思います。

傷を付け終わったら、今度は完全に乾燥させておいてください。

3)表面を着色します。
アクリル絵の具の黄土色と茶色を使い、卵の焼き色を付けましょう。
細い筆に薄く溶いた絵の具を付けて色を塗ります。
先に付けておいた傷に沿うように、薄い色から少しづつ色を付けてください。
ポイントは、付けすぎないこと。
数カ所だけで充分です。しっとりとした感じが残る程度でストップしておいてくださいね。

4)海苔で巻きます。
最後の接着の後になりますが、卵焼きだけは追加作業があります。
海苔を帯に巻くことですね。
海苔の作り方は、別に「海苔の作り方」を公開しますので参照してください。
細くカットした海苔全体に薄く木工用ボンドを塗り、底の部分で重ねて貼り合わせます。
たったこれだけで、リアルな卵焼きのお寿司になりますから面白いですね。

海老


四角だけの成形ではないネタを一つご紹介しておきましょう。
寿司桶でひときわ目を引く茹で海老の握りです。

1)海老のシッポから作りましょう。
粘土は着色せずに使います。
イカと同じく、透明度の高い粘土があればそちらを使ってください。

分量は魚の切り身と同じと考えてください。
シャリを覆う程度の分量を取り出してよくこねます。
このうちの一部をシッポ用に分けます。
やや大きめの米粒ほどで充分です。

取り分けた小さい粘土を、指先を使ってシズク型に丸めます。
そのまま押しつぶして平たくします。
シズクの太い方に行くほど薄くなるようにしておいてください。
つぶしてうちわ型になったら、広い方の中心にカッターで切り込みを入れます。
これが海老の尻尾の分かれた形の基本になります。
細い方を指でつまんでキュッと寄せるようにして、広い方の先端が広がるように形を整えておきましょう。

カッターの刃を使い、尻尾の線を付けておきます。
シッポの形に添った方向に何本か薄く線が付けば良いでしょう。
切り離してしまわないように力加減に注意してくださいね。

2)海老の胴体を作ります。
先ほど取り分けた大きい方の粘土玉を使います。
尻尾と同じようにシズク型に丸めますが、こちらはやや長めのシズクにしてください。
そのまま少しだけつぶします。
平たくするためではなく、この後の作業を安定して行うためですので、上端が少し平らになればOKです。

つまようじを使って海老の筋を付けていきます。
最初に縦方向にまっすぐにつまようじを押し当て、深く縦線を付けましょう。

この縦線を中心に、今度は斜め方向に葉っぱの葉脈のような感じで線を付けます。
粘土に厚みがあるので、くっきりと深い線が作れるはずです。
左右対称に何本か線を付けたら、縁の部分が自然に見えるようにつまようじの先を使って整えておきます。
また、広い方の先端部分も中央を少しくぼませておきましょう。
この形作りで海老の良し悪しは90%決まってしまいます。
画像などを見ながら、リアルな海老さんを目指して頑張ってください。

本体もできたら、木工用ボンドで尻尾を貼りつけておきます。
尻尾を貼ってからシャリに乗せ、全体のカーブを整えます。
シャリを包み込むように丸く沿わせ、尻尾を跳ね上げるのか下に丸めるのかもこの段階で決めてしまいます。

形ができたらあお向けに置いて、完全に乾くまで3日以上乾燥させておいてください。

3)着色して海老を仕上げましょう。
アクリル絵の具の黄色と赤を準備します。
多目の水で溶いて、最初は明るめのオレンジ色を作ります。

海老は山になって盛り上がっているところに着色をします。
麺棒があれば使ってください。
なければ筆を使って色を塗ります。

明るいオレンジ色から始めて、少しづつ赤を足しながら色を重ねていきます。
画像にグラデーションの例を付けましたが、山の中央よりややシッポ寄りに一番赤い部分が来るようにするのがポイントです。

シッポはシマになるように少し濃い目の赤を使って着色しましょう。
シッポの先端が濃くなるようにしておくとリアル感が増します。

これで海老が出来上がりました。
あとはシャリと接着すればお寿司の完成です。

4)シャリとネタを接着します。
出来上がったネタをシャリに合体させましょう。
接着に使うのは木工用ボンドです。

イカやエビで透明度が高い粘土を使っている場合、透け感を出すことでグッと完成度が上がってきます。
シャリの上面中央あたりに、アクリル絵の具で黄緑色を作って塗っておきます。
これはワサビが透けて見えるのを演出するためです。

シャリの上面全体に、木工用ボンドをしっかりと塗ります。
ネタのカーブを合わせ、動かなくなるまで指で押さえて貼りつけましょう。

ボンドが乾いたら、全体にニスを塗って完成させます。
特に脂が強い大トロやサーモンは、念を入れて2回ニスを掛けてください。
照りが増しておいしそうになりますよ。

《参考》

サーモンのお寿司をイヤフォンジャックに加工してみました。
樹脂粘土で作った作品は、粘土の密度が高く固さがあるので、金具を付けてアクセサリにすることができます。
もう少し小さく作ってピアスやイヤリング、大きめに作ってバッグチャームやストラップにも良いですね。
大きく作る場合はよりリアルさや細かい部分の丁寧さが必要になりますが、それだけの価値は充分にあります。

アクセサリ金具の付け方については、「ホットケーキピアス2種の加工方法」にもまとめてあります。
ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

今回はフェイクフードの定番中の定番、お寿司の作り方をご紹介しました。
実際に作ってみると、意外と簡単で拍子抜けしてしまったかもしれません。
今回は乗せらせませんでしたが、イワシやシメサバなどの光り物やホタテやホッキ貝、軍艦巻きなどの魚以外のネタも非常に作りがいがあります。
(過去記事:超簡単!フェイクイクラの作り方
慣れてきたら、そういった上級者向けのネタにチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
もうお土産屋さんでお寿司ストラップを買う必要はありません!

 - フェイクフード

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