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【フェイクフード初心者~中級者】フェイクラーメンの作り方2種【本物そっくり】

      2016/03/30

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日本人に人気の食べ物といえばいくつかありますが、代表的な物の一つにラーメンがあります。
ラーメンを見たことも食べたこともない、という方はそれほど多くはないのではないでしょうか。

フェイクフードでも、ラーメンは人気のモチーフです。
ただ、お菓子やパンなどに比べるとそれほど多くの作品を目にするわけではありません。
理由は簡単。
面倒くさいからです。

具材が多くなるほど、手数は増え、粘土やスープの乾燥にも時間がかかります。
でもそれだけに、作る人の個性やセンスが出しやすく、頑張って完成させれば、一見プロの作品かと思うほど、細かく手の込んだ作品が作れます。

初心者さんには少しだけ難しく感じるかもしれませんが、目玉焼きやベーコンなどの単品メニューを作れる方なら、無理なく作ることができるはず。

今回は、初心者さん向けのミニラーメンと、やや上級者にお勧めする、特殊な材料を使用する大きめのラーメンの二つのレシピをご紹介します。

レシピ1:ミニ味噌ラーメンの作り方

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難易度:★★☆☆☆ 細かいパーツが多いですが、難しい作業はありません。
完成度:★★★★★ 小さい器に盛りつけられた可愛らしいラーメンができます。
予算:300円~500円

材料・用意するもの

《麺・具材》

  • 樹脂粘土(白)(100均ショップ ダイソーの手芸売り場にあります)
  • 水性ペン (複数の色を使います。お持ちでなければ、100均ショップ各社で手に入ります)

《スープ》

  • エポキシ系接着剤 (2液を混ぜるタイプの接着剤です。100均ショップ ダイソーで購入できます)
  • 水彩絵の具(黄土色・赤・黄など) (お持ちでなければ、100均ショップ各社で手に入ります)

《用具・共通》

  • 木工用ボンド
  • プラスチック板、クッキングシートなど張り付かない下敷き
  • つまようじ
  • カッター・ハサミなど
  • ピンセット(盛り付けの際に細かいパーツをつまみやすいので、あると便利です)

手順

■最初に器を準備しましょう
1.ラーメンを作る前に、器を準備します。
ミニラーメン用の器は小さいものなので、市販では代替えに使えるものをなかなか売っていません。
樹脂粘土を使って、どんぶりを用意しましょう。
サンプルでは、黒い樹脂粘土を使っていますが、白い樹脂粘土しかなければ、白で作ってください。

サンプルは、直径2.5cmの器を使用しています。
小さくて作りにくいという方は、もう少し大きめでもかまいませんが、スープの作成方法の関係で、あまり大きなものはお勧めしません。
最大でも3.5cm程度までにとどめてください。

樹脂粘土をよくこね、丸い形のスプーンなどの内側に押し当てて、大まかな器の形を作ります。
キッチン用の計量スプーンなどがあれば、使ってみてください。
型になるものがまん丸でなくても、簡単に手で修正できますからそれほど厳密に考える必要はありません。
型になるものが手元になければ、最初から指でどんぶりの形に作ることもできます。
ある程度の深さがあり、どんぶりに見える形であれば大丈夫。
多少のゆがみや厚みの不揃いも、手作りならではのアジです。

形ができたら、そのまま乾燥させてください。
表面が乾燥して、触っても形が崩れなくなったら、糸底(丼の底の足の部分)を付けます。
粘土で細いひも状のものを作り、どんぶりの底よりも一回り小さい輪にして、下になる部分に木工用ボンドで張り付けておきます。
平らな場所に置いてみて、全体が斜めになっていないか確認してください。
もし傾いてしまう場合は、糸底の厚みで調整してしまいましょう。

糸底まで付けたら、完全に固くなるまで乾かしておきます。
小さいサイズのものですので、2~3日で大丈夫でしょう。
完全に乾燥したら、一度ニスを塗っておくと、
ツヤツヤと陶器っぽい器を表現することができますよ。

どんぶりを乾かしている間に、並行して具材を作ってしまいます。

【ポイント】

フェイクフードの器は、多くの場合手作りをすることが多いです。
素材には、今回使用した樹脂粘土のほかに、石粉粘土なども使われます。
小さいものであれば、扱いやすく乾燥後固くなる樹脂粘土がオススメです。
器に凝ることもできますし、慣れてくるとお皿やカップ、ティーポットなども作れるようになります。
そうなってくると、フェイクフードの世界は一気に広がります。
今回のどんぶりは、比較的簡単かつ精密さを要求しない器ですから、最初に作る器としては、としてはとても適しているのではないでしょうか。
 
1.麺を作ります。ミニサイズのラーメンの場合、細めの麺を用意します。
樹脂粘土を、器のサイズより少し小さめに取り出してよくこね、水性ペンの肌色またはクリーム色など、薄めの黄色で着色します。
粘土の玉に水性ペンの先をポンポンと押し当てるようにして色を移し、指でこねて全体が均一に着色されるようにしてください。
イメージするのは、ラーメンの麺の色(小麦粉の色)です。

2.着色した粘土の玉を長細く延ばして、薄くつぶします。
この薄さが麺の太さの基準となりますので、今回作る丼に合わせる場合は、0.5mm程度を目指してとにかく薄くなるようにしておきましょう。
クッキングシートの間に挟んで作業すると、手に貼りつかずに楽に作業することができます。
また、丸い棒などがあれば、麺棒のように転がして延ばせば均一に延ばすことができます。(なければ指で延ばしてもかまいません)

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3.延ばした生地は、かぶせたクッキングシートをはがし、空気に触れるようにしてそのまま置いておきます。
ほかの作業をしながら時々様子を見て、表面がさらさらと乾燥した状態になったら、カッターで細切りにします。
厚みとほぼ同じくらいのごく細い糸状にカットしてください。
(この時に、粘土の上下両面に、ベビーパウダーなどを薄くはたいておくと後の作業が楽になります。)

カットし終わったら、麺を軽く指でこねて、縮れ麺状にします。
力を入れるとお団子になってしまうので、あくまでも軽くです。(この工程は省いてもかまいません。麺になっていれば大丈夫です)

乾燥が進みすぎると、粘土が硬くなって細くカットしても丸まってくれなくなります。
薄く作っているので、気温や湿度にもよりますが、15分~30分くらいでカット作業をしてしまうのが、一番楽だと思います。

4.麺ができたら、器にはめてみて量を加減します。
量と形が決まったら、器に入れたまましばらく放置して、麺が器の形に固まるまでそのまま置いておきましょう。
この時点ではまだ器に固定しませんので、接着はしません。

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軽く乾燥して器の形が付いたら、麺を取り出して乾燥させます。
タオルや網状ものの上で、底の部分まで完全に乾燥してください。
万一乾燥が進んで、器の形になってくれなくても、最後に接着剤で押し込んでしまいますから大丈夫です。
量を確認できれば、それほど気にする必要はありません。

【ポイント】

粘土のパーツなどを乾燥させる際に、乾いたタオルを敷いておくと早く乾燥することができます。
粘土は空気に触れることで乾燥しますので、密着したシートなどの上に置くと、底の部分がなかなか乾燥しません。
色が薄く、使い古して毛羽が立たなくなったタオルなどがあれば、1枚用意しておくと粘土細工の時に役に立ちます。

5.各種の具材を用意します。
★特に記載がない場合、各具材は今回作成する大小のラーメンに共通の作り方です。
それぞれ使う器に合わせて、サイズを確認しながら作ってくださいね。

5-1.ナルトの作り方
樹脂粘土を長円形に成形して軽くつぶします。
厚みは作りたいサイズに合わせて調整してください。
つぶした長円形のフチを、つまようじの先でつつくようにして、ギザギザの形にしていきます。
一周すべてギザギザにしたら、そのまま乾燥させてください。
完全に乾いたら、水性ペンのピンク色で「の」の模様を描いて、ナルトの完成です。

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5-2.メンマ(シナチク)の作り方
粘土を黄土色に着色します。
水性ペンの黄色と茶色を使って、麺の色よりやや濃い色にしましょう。
器のサイズに合わせて薄くつぶします。
メンマなので、完成形が四角っぽくなる程度の厚みを残してつぶしてください。

つぶしたら、しばらくそのまま放置して、表面が乾燥するまで待ちます。
麺と同様に、表面がサラサラの手触りまで乾いたら、カッターを使って筋を刻みます。
一定方向に、ランダムになるように細い線を付けてください。
全体に筋を刻み終わったら、器のサイズに合わせてカットします。
全部同じ形になると不自然なので、適度に太さを変えておきましょう。

5-3a.チャーシューの作り方(大)
3~4色に着色した粘土を巻いて作ります。
粘土を小さくちぎって、3個か4個の玉を作ります。
白、薄いピンク、濃いピンク、赤身に見えるように、
それぞれ水性ペンで着色をしておきます。
着色した粘土を細く棒状に延ばし、並べてくっつけて、軽くつぶしておきます。
各色が少し重なるくらいにしておくと、自然に色が混じってきれいにできます。
はじからクルクルと巻いて、円筒形にしてそのまま乾燥させましょう。

円筒状の粘土の表面が乾いたら、薄くカットしてください。
カットの際につぶれてしまったり、色の混ざりがきれいに出ていない場合は、指で平らにつぶして形を整えながら色を直します。
器のサイズと比べて小さ過ぎた場合も、やや厚めにカットしてからつぶすときれいに大きさを合わせることができます。
アルミホイルを丸めたものや、つまようじのお尻の部分で軽く押して表面に凸凹を付けると仕上がりが自然な感じになります。

5-3b.チャーシューの作り方(小)
aで筒状に作ることが難しかったり、器が小さくて筒状に作ると細かくなりすぎる場合は、1枚づつのチャーシューを作ってしまいましょう。
何色かに着色した粘土をごく小さな玉にして、いくつかまとめてつぶします。
色が重なり合うようにつぶしたら、丸めたアルミホイルやつまようじで表面に凸凹を付けて形を整えてください。

5-4a.ネギの作り方(大)
ラーメンに欠かせない、ネギの作り方です。
こちらは、やや大きめの白ネギを作るのに適しています。

水性ペンの黄色で、薄い黄色に着色した粘土を使います。
粘土を細長く延ばし、薄くつぶします。
麺ほど薄くしてしまうとネギっぽさがなくなりますから、厚さ1mm程度までにとどめておいてください。
薄く延ばした粘土を、つまようじなどにクルクルと巻き付けます。
そのまま乾燥させ、乾いたら薄くカットします。
九州ラーメンのような青ネギを作る場合も、色だけ変えて同様に作ります。
色の違いで何種類ものネギが表現できますので、作りたいラーメンに合わせていろいろと試してみてください。

5-4b.ネギの作り方(小)
小口切りのネギも、チャーシューと同じように筒状にしてから薄くカットして作ることができます。
粘土玉を、白・薄い黄色・薄い黄緑色・やや濃い黄緑色に着色します。
それぞれの色のねんどを、ごくごく薄くつぶします。
クッキングシートで挟んで、できるだけ薄くつぶしてください。

表面が軽く乾燥したら、重ねます。
濃い色を下に、徐々に薄い色を上に来るように重ねてください。
重ねたら、濃い色が外になるように細く巻きます。
色が混ざるとネギっぽくなくなってしまいます。
力を入れずに、層ができるように軽く巻くのがポイントです。
巻き終わったら、そのまま完全に乾燥するまでおいておきます。
表面が乾燥して、筒状を保てない場合は、巻き終わりの部分にごく薄く木工用ボンドを塗って、巻き止めしてください。

乾燥した状態で、薄くカットしていきます。
きれいな小口切りの長ネギが完成です。

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5-5.もやしの作り方
味噌ラーメンの定番具材、もやしを作ります。
器のサイズに合わせて、着色していない白い粘土を細くひも状に伸ばします。
作りたいもやしのサイズに合わせて、太さ長さを調整してください。
一方の先から、つまようじを使って軽くつぶしていきます。
これがもやしの頭の部分になります。全体の1割くらいまでつぶしてください。
軽くつぶした最後の1回だけ、やや強めにつまようじを押し付けて、自然に先が少し曲がるようにするときれいな形になります。


(わかりやすくするために、画像では少し大きめに作っています。)

乾燥したら、つぶした頭の部分を水性ペンの黄色で軽く着色します。
あまり濃い色を付けないように、ほんのり黄色くなる程度にしてください。
同じものを10本程度作っておきましょう。

5-6.ゆで卵(味玉)の作り方
黄身と白身を別々に作ります。
黄身を先に作って、乾燥してから白身で包みます。
黄身は、水性ペンで黄色に着色した粘土を、器の大きさに合わせて、丸く丸めて乾燥させておきます。
赤のペンを使って、オレンジ色に近い色にしておくとゆで卵の黄身らしくなります。

黄身が乾燥したら、白い粘土で包んでゆで卵を作ります。
多少の黄身の偏りは気にしません。
白身も乾いたら、縦・横好きな方向にカッターでカットして完成です。

もっと簡単に半切りの卵を1個だけ作る場合は、黄身を最初から半球形に作って乾燥させておきます。
黄身の平らな面を下にして、下敷きの上に置き、白い粘土を上からかぶせ、卵型に見えるように黄身を包んでしまいます。
そのまま乾燥させれば、カットしたゆで卵の完成です。
カット面がシャープになりにくいので、大きな作品には向きませんが、小さいラーメンであれば、充分ゆで卵に見えますよ。

味玉にしたい場合は、完全に乾燥してから表面に色を付けます。
水性ペンの肌色や黄土色を化粧用のパフなどに塗って、軽くティッシュオフした後に、卵の表面にポンポンとつけていきます。
色の濃淡は気にしません。特に上から見えるフチの部分に色が出るように調整しながら着色してみてください。

5-7.コーンの作り方
コーンラーメンのコーンの作り方です。
少量の粘土を水性ペンで黄色に着色してください。
指先で丸めて、1~2mmほどの小さな玉を作ります。
できればやや楕円形に丸めておきましょう。
玉をごく軽く押さえて、片側をつまようじの先を使ってくぼませます。
小さいパーツですので、それほど正確な形にならなくても大丈夫です。

大きめに作る場合は、同じようにつぶしてから片側をくぼませ、くぼませた部分のまわりに絵の具の白でチョンチョンと色を付けると
よりリアルなコーンになります。
今回は、小さい器を使いますので、白の着色はせずそのまま使います。

おつかれさまでした。
これで具材の準備は整いました。
各パーツを完全に乾燥させてください。

【ポイント】

色々なパーツの作り方を紹介しましたが、もちろん全部作る必要はありません。
作りたいラーメンに合わせて、3・4種類の具を用意すれば充分です。
ラーメンのように、いろんな質感の具が合わさってできる食品は、それぞれの具材が何なのかがはっきりとわかることが重要なのです。
色々と乗せすぎて、せっかくのパーツの印象がぼやけてしまう方がもったいないことになってしまいます。

また、今回は載せていませんが、ほうれん草やワカメ、海苔など、他にラーメンに乗せたい具材がある場合もありますよね。
基本はどれもそれほど大きく変わりません。
延ばす、巻く、スライスする、つぶすなどの手法を駆使して、色々な具材にチャレンジしてみるのも楽しいと思いますよ。

6.すべての具材が乾燥して準備が整ったら、いよいよスープを作ってどんぶりに盛り付けます。
まず、具材の量と配置を決めておきましょう。

今回のミニラーメンは、スープを味噌にして、作った具材のうち5種類を使おうと思います。

一度実際にどんぶりに盛り付けてみて、大きさやバランスを整えてください。
盛り付けが決まったら、すぐにそのまま乗せられるように、必要な量だけを手元に準備して、不要なものはよけておきましょう。

7.スープを作り、器に盛り付けていきましょう。
スープの材料は、「エポキシ系接着剤」というものです。
通常の接着剤と違い、A・Bの2つの液を混ぜることで硬くなり、強力な接着力を発揮する接着剤です。
逆に言えば、2液を混ぜない限り硬化しませんので、比較的落ち着いて作業をすることができます。

まず、A液(主剤)をクッキンシートやプラスチックなどしみ込まないものの上に絞り出します。
量は、2液を等量で混ぜて器一杯になるようにしますので、全体の半量分のA液が必要です。
この、A液だけを出した状態でスープの色を作ります。

味噌ラーメンのスープは、やや濁った色合いですから、今回は水彩絵の具で色を作ってしまいます。
最初に絵の具だけを混ぜて色を作り、エポキシ接着剤のA液と混ぜ合わせます。

味噌ラーメンの汁といっても色は様々ですね。赤みが強いもの、黄色いもの、白濁してところどころゴマやトウガラシの色が浮いているものなど、お好きな色で作っていただいて構いません。
スマホやネットで画像を検索して、参考にするのも有効ですね。
色を作るコツですが、まず黄土色と少量の赤・黄色・茶色などを混ぜ、そのあと白を足します。
最初の絵の具が多すぎると、大量の味噌ができてしまいますので、少量づつ、つまようじの先につけるくらいの量で試します。
お気に入りのスープの色が出来上がったら、接着剤のA液に加えてよく混ぜます。

汁の色が決まり、A液とも混ざったら、A液と同量のB液(硬化剤)を絞り出します。
つまようじでA・B液をムラにならないようによく混ぜてください。

【ポイント】

■エポキシ接着剤に関する注意点3つ

・エポキシ接着剤は、2つの液(A主剤・B硬化剤)を混ぜると、すぐに化学反応で硬化が始まります。
ダイソーのものの場合、約10分でほぼ固くなります。
色づくりや量の調整は、必ずB液を混ぜ始める前までに終わらせておく必要があります。
逆に言えば、2液を混ぜるまでは反応しませんので、A液だけを使って、ゆっくりと落ち着いて作業しても大丈夫です。

・エポキシ接着剤は多少の刺激臭があります。
窓を開ける、ドアを開けて風を通すようにするなど、必ず換気した状態で作業をしてください。
また、皮膚につくとかぶれる場合がありますので、薄手の家事用の手袋などがあれば使うことをお勧めします。
もし手についてしまった場合は、すぐに石鹸で手を洗い、ハンドクリームなどで肌を保護してください。

・エポキシ接着剤は、硬化する際に熱を出します。
量が多いほど高温になります。
今回の3cm程度の器一杯分であれば、それほど熱くはなりませんが、大きめの器を使った場合は発熱にも留意してください。
(器越しに触ってやけどするほどの熱は出ません。誤って指を突っ込んでしまったりしない限りは、気を付ける程度で大丈夫です)

8.器の底に、つまようじで少量の混合済みエポキシ接着剤(以下スープと記載します)を塗り、麺を入れて位置を固定します。
麺を作った時に乾燥しすぎてまとまりが悪かった場合は、この段階でスープを多めに使い、麺を固定してしまってください。
麺の位置が決まったら、スープを麺が沈む程度まで足し、麺の上に具材を配置していきます。
スープがどんどん硬化していきますので、ここではあまり考える時間はありません。
最初に決めたとおりに、どんどん並べていきましょう。

下の方に沈めるものを先に、上から乗せるものをあとから入れるように、手早く作業をしていきます。
サンプルの場合のトッピングは、以下の順番で行いました。
参考にしてみてください。

端:メンマ→中央:もやし→逆端:タマゴ
上端:コーン→下端:チャーシュー
最後にネギを散らし、もやしを1・2本目立つように斜めにのせて完了。

具をどんどん乗せてから、ピンセットやつまようじで少し動かして、最終的な配置を決めましょう。
途中でスープを少し足して、厚みを付けるのもリアルに見せる手法です。
ただし、不透明なスープを足しすぎると、せっかくの具材が隠れて見えなくなってしまいます。
基本は、スープを張った上に具をのせること、と意識してくださいね。

盛り付けが終わったら、そのまま放置して硬化を待ちます。
スープが硬化したら、ミニ味噌ラーメンの完成です。

【ポイント】

エポキシ系接着剤について、少し丁寧に説明しておきましょう。

スープを作るための材料はいくつかありますが、透明でかつ液体から個体に変化するもの、ある程度強度があり、作業がしやすいものになってくると使える素材は限られてきてしまいます。

エポキシ系の接着剤は、2液を混ぜるまでは余裕をもって作業できることもあり、初心者さんや、小さい作品を作る際には比較的扱いやすい材料として重宝されます。
透明で硬くなる性質を利用して、透明度の高いグミキャンディーやゼリービーンズなどの素材としてスイーツデコでもよく利用されています。
型に注ぐだけで簡単に作ることができますので、エポキシ接着剤に慣れるための練習に適しています。
お薬の入っていた、小さな台紙(銀紙を破って薬を取り出すタイプのプラスチックの入れ物部分)などを使い、ラメやホロを入れると、可愛い透明キャンディーができますよ。

着色に利用する染料も、かなり幅広いものが使えます。
水彩絵の具、油絵具、アクリル絵の具のほか、パステルを削ったり、クレヨン、プリンタ用のインク、食紅などでも着色できます。

透明度を求める場合は、油絵具、プリンタインクなど、油性のものが適しています。
ごく少量で充分な色が付きます。
レジンの着色にも利用されるプリンタインクですが、100均ショップのもので充分です。スポイトで液が出せるタイプを使ってください。

今回使用した水彩絵の具やクレヨンですと、手に入りやすく混ぜて色を作るのも簡単ですが、透明度は落ちてしまいます。
ラーメンの場合だと、味噌、白湯、担々麺などに向いていますね。

どの染料を使う場合でも、接着剤に対して染料の割合が多すぎると、硬化不良の原因になります。
ほかのすべての作業にも言えることですが、色を付けるときは「、少しづつ少しづつ、薄くから濃く」を常に忘れないようにしましょう。

また、エポキシ接着剤は時間の経過によって変色する場合があります。
今回のように、スープに濃い色がつくものの場合、多少色が黄色くなってもほとんど影響はありませんが、透明度が高いものを作った時は、UVカットができる仕上げ剤などを掛けておくと安心です。

レシピ2:レンゲラーメンの作り方

難易度:★★★★☆ 特殊な手芸材料「レジン」を使います。経験者にお勧めします。
完成度:★★★★★ 本物と見間違うくらい、完成度の高い作品ができます。
予算:300~2000円(レジンをお持ちでない場合)

材料・用意するもの

《麺・具材》

  • 樹脂粘土(白)(100均ショップ ダイソーの手芸売り場にあります)
  • 水性ペン (複数の色を使います。お持ちでなければ、100均ショップ各社で手に入ります)
  • プラスチックレンゲ、小さな陶器の器など(100均ショップで手に入ります)

《スープ》

  • 2液式レジン(クリスタルレジン等の商品名で、手芸店で入手できます)
  • レジン用着色料 (透明タイプのもの。100均ショップのプリンタインクでも代用できます)

《用具・共通》

  • プラスチック板、クッキングシートなど張り付かない下敷き
  • つまようじ
  • カッター・ハサミなど
  • ピンセット(盛り付けの際に細かいパーツをつまみやすいもの)

《用具・レジン用》

  • デジタル計り(レジンを計量するために使用します。0.1g単位が理想です)
  • 紙コップ、プラコップなど(レジンを混合するのに使います。使い捨てのもので結構です)
  • 撹拌用の棒(レジンセットを購入すると、一緒に入っていることが多いですが、なければ、使い捨てマドラーなどを使用してください。先が平たいものが良いです)

手順

1.ミニラーメンよりもサイズが大きくなりますので、麺の作り方のもう一つの方法をお知らせします。
中太~太麺の、ストレートタイプに向いています。

ミニラーメンの時と同じ要領で、薄い小麦色に着色した粘土を用意します。
そのまま簡単に長細く延ばしておいて、端から指でこねるように細くしていきます。
一度に大きな玉で作らず、小さな粘土玉に分けて作ってください。


麺ができたら、使う器(今回は100均のレンゲ)に入れてみて、量と配置を決めます。
そのまましばらく放置して、形が付いたら取り出して乾燥させます。


2.乗せる具材パーツを準備します。
各パーツの作り方は、ミニラーメンと共通です。
器のサイズに合わせて、やや大きめに作ってください。
麺と具材パーツは、完全に乾燥するまで乾かしておきます。

3.すべての材料の準備ができたら、スープを作ります。
大型のフェイクフードの場合、エポキシ接着剤を使うには量が多すぎ、接着剤の乾燥に作業が追いつかない場合が多いです。
硬化後の美しさも、接着剤自体にやや黄ばみがあるため、今回は、完全に透明で美しく仕上がる「2液式レジン」を使用します。

2液式のレジンも、エポキシ接着剤同様、主剤と硬化剤に分かれています。
先に主剤と染料を混ぜて色を決めて置き、あとから硬化剤を混ぜて器に注ぎ込みます。

2液式レジンの着色や扱いについては、ある程度専門的で複雑な部分が多いため、できれば、WEBサイトなどで正しい使い方を確認しながら作業してください。
youtubeなどでも、作業手順の動画がたくさんアップされています。
「クリスタルレジン」で検索してみてください。

【ポイント】

「作り方」と題しておきながら、肝心なレジンの扱いについては人任せで申し訳ないと思っています。
レジンは別ジャンルの手芸になってしまいますし、手順をイチから説明すると紙面が足りなくなってしまいますので、詳しい作業については、こちらでは割愛させていただきました。

フェイクフードでレジンを扱う場合ですが、レジンにはもともと2種類あり、100均ショップでも入手でき、初心者にも扱いが楽な「UVレジン」という種類のものを使うこともあります。
透明な器のゼリーやソーダ、上からかけるタイプのフルーツソースなどには、UVレジンで充分に対応が可能です。
UVレジンであれば、それほど難しい作業手順もありませんので、レジンという手芸ジャンルに興味がある方の導入編としてはお勧めです。

ただし、UVレジンは、紫外線が当たることによって硬化する樹脂のため、今回のラーメンのように、器が透明でない、具材が多くて影ができるなど、光が当たらない部分のある作品には向きません。
レジン液が硬化せず、失敗してしまうからです。
化学反応で自然硬化する樹脂である、2液式のレジンをお勧めするのはそのためです。

4.スープとなるレジンの準備ができたら、器に注いでいきます。
仕上げの順番や注意点は、ミニラーメンと大きく違うところはありません。
ただ、スープが透明で底まできれいに見える分、麺や具材の配置が重要になります。
ミニラーメンでは、ただ重ならないようにバランスよく並べるだけでしたが、大きい器で透明のスープを使う場合は、奥行や具の浮き沈みを意識しながら配置してみてください。
エポキシ接着剤に比べると、レジンは硬化速度がゆっくりです。
完全に硬化するまで、気温が低い場合で1週間程度かかることがあります。
その分、作業にかけられる時間はたっぷりありますので、こころゆくまで具の配置を直してください。
ただし、硬化まで時間がかかるということは、上に乗せた具材が少しづつ沈み込むことを意味しています。
大きいもの、厚いものは、少しスープに沈み込みますので、最初からどっぷりとスープに漬け込んでしまうと、思いのほか下の方に沈んでしまった、なんてことになりがちです。
沈んでしまっても、ラーメンとしておいしそうなら問題ありませんが、意識して作ることは大事ですから、頭の片隅に覚えておいてください。

今回のように、レンゲなどプラスチックの器を利用すると、後で器に穴をあけて、キーホルダーなどに加工することができます。
大きさもインパクトがあり、見栄えも面白いラーメンのキーホルダーは、外国の方だけでなく、誰にも驚かれること間違いなしですね。
きれいにできたら、ぜひ使ってみてください。

【ポイント】

レジンを使う作品の場合、スープの種類に対する制限はほぼないと言ってもいいでしょう。
濁りのあるスープはもとより、醤油、塩、鶏やエビなどの透明なスープも比較的簡単に作ることができます。
ただし、レジンの場合は不純物の量が多くなりすぎると、レジンが固まらなくなる「硬化不良」の原因になります。
レジン液の3%まで、とされているものが多いので、あまり着色料を入れすぎないように注意が必要です。

透明なスープを作り、表面に油の幕を張りたい場合は、レジンが完全に硬化してから、ニスを使います。
器のフチに沿った部分に、厚めにニスを付けて乾燥させると、自然な油を表現することができます。
ニスにごく少しだけ白や黄色の絵の具を混ぜると、さらにリアルになります。
不透明な感じを強調したい場合、レジン液にたくさん色を混ぜて硬化不良の危険を冒すよりは、ニスに着色して薄く重ねてかけることで深みのあるスープを表現する場合もあります。

ラーメンの作り方2種、いかがでしたか。
今回は、説明が大変長くなってしまいました。
特に大型のものについては、ある程度レジンという素材に慣れた方を対象としていますので、初心者の方にはやや取りつきにくい内容になってしまいましたね。

今回特にお伝えしたかったのは、具材を沢山盛り込むフードのパーツの準備や仕上げのコツについてです。
同じ樹脂粘土を使っても、作り方によって、まったく違う食材を作り出すことができることを知っていただければ、それだけでもフェイクフード作りの幅が大きく広がります。
そして、レジンをはじめ、別の素材を組み合わせることで、お店で売っているような本格的なフェイクフード作品も、工夫次第で意外と簡単に、自分で作ることができるということをわかっていただけたらとうれしいです。

すでにいくつかのフェイクフードを作ってみたことがあるよ、という方は、ぜひ一度、ミニラーメンにチャレンジしてみてください。
小さな器の中に好きなものを詰め込んだら、誰にもまねのできないオリジナル作品の完成です!

 - フェイクフード

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