100均ショップでどこまでいける?お手軽なフェイクフード素材と道具達
2016/08/03
どんな手芸でも同じですが、興味を持って始めてみたいとは思いつつも、いざ材料や道具を購入しようと思うと迷います。
特に専用の素材は結構いいお値段がするものも多く、買ってみたけど無駄になったらどうしよう、残っちゃったらもったいないと思うと中々手を出しにくいものです。
今回はフェイクフードに興味を持ってくださった初心者さん向けに、100均ショップで揃うフェイクフードの材料やアイテムをご紹介します。
巻末に主なショップごとのまとめも付けましたので、参考にしてみてくださいね。
材料編:100均で揃う粘土やトッピング素材
1.100均ショップで買える粘土いろいろ
軽量紙粘土
フェイクフードのクッキーやアイス、パン、ドーナッツなどを作るのに欠かせない軽量粘土。
軽量粘土には主に「軽量樹脂粘土」と「軽量紙粘土」があります。
100均ショップで手に入るのは「軽量紙粘土」。
ほとんどすべてのショップで入手が可能です。
商品に「軽い」「かるーい」などの表示があるものがそれで、手に取ってみると本当に軽くてフワフワな感じが伝わってくると思います。
軽量樹脂粘土に比べるとやや粒子が荒く、完成品の強度が弱いのが難点ですが、他の丈夫なパーツと組み合わせたり、平らいものに貼りつけたりして使うには問題ありません。
何よりもたっぷりと使えるコスパの良さが魅力ですね。
樹脂粘土
100均ショップ大手ではダイソーだけが取り扱っている樹脂粘土。
乾燥するとプラスチックのようなツルンとしてしっかりした作品が作れるので、フェイクフードでは一番よく使う素材です。
ダイソーが取り扱いを始めたときは、フェイクフード作家の間にに衝撃が走ったとか。
色数も豊富で、そのまま使うことができる点が便利です。
ちょっとだけお試しでフェイクフードを作ってみたい方は、まずこれを買ってみましょう。
ただし、内容量が30gと少ないので、たくさんの樹脂粘土を使う場合はメーカー品を購入したほうが割安な場合が多いことも覚えておいてください。
おゆまるくん(プラスチック粘土)
温度が上がると柔らかくなるという不思議な粘土です。
お湯につけて柔らかくして使うので「おゆまる」。
冷えると固くなり、弾力のあるプラスチックのような透明な作品が作れます。
ゼリービーンズやキャンディのような透明な作品に向いています。
そのままフェイクフードを作ることもできますが、お湯で柔らかくなる性質を生かして、すでにある作品を量産したいときに型として使う方法が有名です。
特に同じ大きさ同じ形のパーツがたくさん必要な場合は重宝します。
ここ1年ほど人気のため品薄状態が続いており、見かけたら即ゲットをお勧めします。
その他の粘土(木粉粘土・石粉粘土・小麦粘土)
100均ショップでは、子供の工作用としてほかにもいろいろな粘土を扱っています。
各店舗に共通しておいてある物には、木の粉で作られた木粉粘土、石粉で作られた石粉粘土、小麦粉を主原料とする小麦粘土などがあります。
店舗ごとに商品名は違いますが、ほぼ同じ商品と考えても良いでしょう。
特徴的なものとしては、以下の通りです。
木粉粘土
メーカー品もありますが、フェイクフード・スイーツデコ等で使うなら100均ショップの物で充分だと思います。
クッキーやチョコアイスなどの自然な風合いを生かしたい作品に向きます。
開けた瞬間に強い木の香りが漂うので、初めて手にすると驚くかもしれません。
石粉粘土
こちらは大手ではダイソーが量が多く、セリアがきめが細かいという評判です。
石粉粘土を使うのは主に食器やオーナメントなので、小さい作品を作りたい人は毛羽立ち難いセリアの「造形粘土」がお勧めです。
ただし、100均の物とメーカー品とで大きく差があるのがこの石粉粘土。
メーカー品のきめ細かさや扱いやすさに比べると、数段落ちるという印象です。
ホイップ粘土
セリアの「ホイップ粘土」は最初から絞り袋に軽量紙粘土がセットされた製品。
そのまま生クリームのように絞って使うことができます。
ホワイト・ピンク・モカの3種類がそろっているのも便利ですね。
小麦粘土
手芸としてのフェイクフードに使われることは少ないですが、原料が万一口に入れても安全な小麦粉のため、子供さんと一緒に作品を作るのに向いています。
大手ではどの100均ショップでも扱いがあります。
小麦粘土は、最後にオーブンで焼くことでしっかりと固くなり、長期保存が可能になるという利点があります。
各ショップの違いは容量と色数。
中でもセリアは12色、ダイソーも10色と色が豊富で、容器も子供向けのバケツ型になっています。
油粘度や紙粘土よりも扱いやすいため、子供さんの知育に使うお母さんが多いそうです。
2.簡単で便利なフェイクフードのトッピング材料
最近は100均ショップも手芸コーナーに力を入れており、スイーツデコパーツなどがたくさん売られています。
お手軽で便利なので、ぜひ探してみてください。
フェイクスイーツ用パーツ(フルーツ・コーン・マカロン・カップ類など)
イチゴやブルーベリーの全形の物から、スライスバナナ、キウイ、りんごなど数えきれないくらいたくさんのフルーツパーツがあります。
ショップによって、あるいは時期によっても品ぞろえが変わるので、興味があれば立ち寄ってみてください。
スライス棒と呼ばれる、金太郎あめ状のカット用のフルーツパーツもあります。
こちらは断面が果物の切り口になっていて、薄くカットしてトッピングに使うものです。
ネイル用のデコ素材としても人気があります。
同じようにアイスクリームのコーンや、ワッフル、マカロンなどの完成品パーツも豊富に売られています。
手軽にスイーツデコを楽しみたい方向けですが、上に乗せるフードを手作りするだけで簡単にオリジナル作品が作れるようになっています。
お皿や透明なパフェ用のカップなどは、自作のフェイクフードを接着してアクセサリにして使いたいときには重宝します。
食器を作るのはなかなか経験がいるので、最初はこういった完成品を使うのもアリですね。
デコソース類
セリアが先行していた物にデコホイップ用のソース類がありますが、最近ではダイソーやほかの100均ショップでも並ぶようになりました。
チョコソース、ストロベリーソース、メープルシロップなど、ショップごとにいろいろな種類が売られています。
そのまま絞れば簡単にソースが表現できる便利な商品です。
3.その他の材料や道具類
フェイクフード作りに欠かせないその他の素材や道具も、ほぼすべてが100均ショップで揃います。
絵の具・ニス・仕上げ剤
フェイクフードでよく使うアクリル絵の具は、ほぼどの100均ショップでも手に入ります。
ダイソーには油絵具も売られており、微妙な色合いを出したいフェイクフードに使うこともあります。
水性ニス、接着剤、木工用ボンドはショップによる差が少ない製品です。
2液式のエポキシ接着剤だけはダイソーでしか手に入らないので、必要であればお近くのダイソーで探してみてください。
透明なジェルやソースを表現するのに使用するUVレジンという素材も、最近はカラーの物が豊富に出回るようになりました。
こちらも各社取り揃えているようです。
ショップ編:大手3社の特徴と品ぞろえまとめ
100均ショップは季節や製品の入れ替えなどで大きくラインナップが変わってしまいます。
その中で、ここ数年比較的安定して入荷されているフェイクフード用品を、そのショップでないと手に入らないものを中心にまとめました。
ダイソー
ご存知100均最大手のダイソーは、なんといってもその豊富な物量が魅力です。
手芸に関しても流行に敏感で、人気の商品はすぐに売り場に並ぶのがうれしいですね。
一番品物の増減が激しいイメージがあります。
ココだけ商品
- 樹脂粘土
- ガラス絵の具
- エポキシ接着剤
- ピンバイス(工具)
特徴
粘土や絵の具などの基本商品はほぼ全種類揃っています。
ダイソーの特徴は、どの商品もほかの100均ショップよりも少しだけ量が多いこと。
小麦粘土や石粉粘土も、ほかのショップより多めのサイズになっています。
ピンバイスやヤスリなどの工具はダイソーで探すのが効率が良いでしょう。
特に細いドリルのピンバイスは、樹脂粘土作品に穴をあけるのに1本は持っておきたいツールです。
セリア
セリアは季節ものに敏感なイメージがありますね。
インテリアグッズなどを見ても、おしゃれ度を重視しているのがわかります。
逆の見方をすると、流行から外れた商品は消えるのが早いです。
手芸もその年の流行によって売り場面積の割合が大きく変わるようです。
ココだけ商品
- スイーツデコソース
- アクリル製シュガーパウダー
- 軽量樹脂粘土(AngelClay)
- ホイップ粘土
特徴
色々な手芸用品を先行で繰り出してきます。
特にセリアのスイーツデコソースは種類が豊富で、使い勝手も考えられた優れものです。
粘土については、軽量紙粘土、石粉粘土ともに品質が良いと思います。
セリアで売っているAngleClayという軽量粘土ですが、乾燥しても弾力のあるスポンジ系粘土として注目を集めました。
とても良く延びてフワフワのこね心地ですので、興味がある方は試してみてください。
キャンドゥ
まんべんなくいろいろなカテゴリの商品を扱っているイメージのキャンドゥですが、粘土だけを見るとあまり品物が多いとは言えません。
ただ、質は良いものが多く、ほかでは手に入らない商品もあります。
ココだけ商品
- 軽量紙粘土(パジコ製品)
- 軽量樹脂粘土(MilkeeClay)
- ドールハウスキット
特徴
スイーツデコ、レジンパーツなどの手芸小物はほかの100均ショップと同等、もしくはやや強いのではないかと思います。
特筆すべきは軽量紙粘土で、ほかの100均ショップが比較的小規模なメーカー製の物に対しキャンドゥではレジンや樹脂粘土で有名なパジコ社製の物を置いてる点です。
(夏季のみの限定商品という情報もありますが、6月には売っていたことを確認しています)
軽量粘土のMilkeeClayは、セリアのAngelClayとほぼ同等品と思われます。
ただ、キャンドゥは色が豊富で、確認しただけでも8色がありました。
また、キャンドゥにはバルサ材のドールハウスキットが売られており、種類もかなり豊富に揃っています。
切り離して組み立てるだけの簡単なものですが、着色や細工をしてフェイクフードを並べれば、素敵な作品に仕上がると思います。
作るだけでなく、「使う・飾る」に使えるパーツが多いのは、フェイクフードを楽しむ側にとってはうれしいことです。
まとめ
今やどの町にもある100均ショップ。
特に趣味やインテリア関係のアイテムの充実ぶりは目を見張るものがあり、必要なものはほとんど手に入ると言っても過言ではありません。
フェイクフードをはじめ、これから新しい趣味を見つけようとしているなら、ぜひ一度100均ショップの手芸品売り場を覗いてみてください。
今回ご紹介したもの以外にも、工夫次第で活用できるグッズが目白押しです。
商品の入れ替えや廃盤・在庫切れも多いですが、新商品の登場も頻繁にあって、それらを含めて楽しめるのが100均ショップの良いところ。
ぜひ100均ショップを活用して、素敵なフェイクフードを作ってくださいね。
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