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【フェイクフード初心者向け】フェイクフードは何で作るの?主な材料まとめ

   

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フェイクフードを作ってみたい、と思ったときに最初に悩むのが「何で作るの?」「材料はどこで売ってるの?」ということです。
100円均一ショップで手に入る材料を使ったレシピをいくつか掲載してきましたが、実際にアクセサリやデコに使える作品を作るには少々不足な部分もあります。
どんな材料があり、どんな特徴を持っているのか、最低限必要な物をメインにお勧めのものをまとめてご紹介します。

1.なにはなくてもこれだけはそろえよう!粘土編

フェイクフードで主に使う粘土の種類と特徴を見てみましょう。

樹脂粘土/樹脂風粘土

密度が高く、なめらかな仕上がりが期待できる粘土です。
ねっとりとした手触りでとても薄く延ばすことができ、野菜・果物からパスタ、チョコレートやクリームなどのスイーツまで、ありとあらゆる作品に使用されています。

《原料・素材》

樹脂粘土というと、なんとなくプラスチック製品的なイメージを持つ方が多いでしょう。
実際は、木工用ボンドの原料「酢酸ビニル」と天然由来の粉末や繊維を混ぜ合わせて作られます。
トウモロコシや小麦粉、でんぷんなどが主な材料なので、国産製品のほとんどは安全性が高く、子供が触っても問題ないように作られています。

《お勧め製品》

樹脂粘土もさまざまな製品があり、それぞれ特長があります。
実際に触ってみるのが一番ですが、一度に全部そろえるのは大変ですしお金もかかります。
私もすべての樹脂粘土を試したわけではありませんが、その中から初心者でも使いやすい製品をいくつかピックアップしてみました。

・コスモス(日清アソシエイツ)

ほかの樹脂粘土と比べると、開封した瞬間は固くてこねにくい印象がありますが、よくこねることでなめらかでマットな印象に変わります。
薄く延ばすことができ、乾燥後は弾力がほとんどない固い仕上がりになるため、どちらかというと人形制作などに使われる方が多いかもしれません。
単体でフェイクフードを作ることもできますが、固い印象になりがちです。
ただ、この後に出てくる「グレイス」と1:1で混ぜたものは、ほとんどのフェイクフード、スイーツデコ作家が愛用するほど扱いやすくお勧めです。
樹脂風粘土 コスモス

・グレイス(日清アソシエイツ)

上のコスモスと同じメーカー製ですが、特徴がまったく違います。
こちらはとにかく柔らかくなめらかで、乾燥しても割れにくいという特徴があります。
ただしかなり透明度が高くちょっとプラスチックぽくなるので、一部のフルーツなどをのぞき単体で使うことはあまりありません。
上記のコスモスと混ぜることで双方の特徴が良く引き出されて、ほとんどの食材に対応できるとても使いやすい粘土になります。
コスモスとグレイスは単体でも混合しても固まるとしっかりとした固さになるので、ストラップなどの金具を付ける作品にも向いています。
樹脂風粘土 グレイス 【日清アソシエイツ】
※少量タイプも販売されています。

・モデナ(パジコ)

グレイスと似ていますが、乾燥後は耐水性があり強度もやや高目になっています。
乾燥後も少し曲がるのでぽきっと折れにくく、ストラップなどの加工に向いています。
ただしつるっとした半透明の仕上がりになるため、クッキーやパンなどの自然な柔らかい風合の表現には不向きで、野菜やフルーツなどに適しています。
また、乾燥後にハサミやカッターでカットすることができるのも大きな特徴です。
私はカットが必要なフルーツなどに良く使用しています。
樹脂粘土 モデナ

モデナには柔らかい「モデナソフト」という製品があります。
モデナの特徴を残しつつ柔らかく軽いので、捏ねやすさで言えばこちらの方が上ですね。
さすがにモデナやコスモス・グレイスほどの強度はありませんが、ストラップ程度のアクセサリであれば充分に加工も使用も可能です。
樹脂粘土 モデナソフト

同じくモデナをドロドロなペースト状にした「モデナペースト」も便利な粘土です。

粘土でありながらドロドロの半液体状なので、クリームやソースなどを簡単に作ることができます。
水でさらに薄く延ばすこともでき、工夫しがいのある楽しい粘土です。
樹脂粘土 モデナペースト

軽量樹脂粘土

軽量粘土は、樹脂粘土の素材プラス中空ポリマーという非常に細かい発泡スチロールを混ぜて作られます。
そのためフワフワと軽い手触りでとても柔らかく、仕上がりも素朴で柔らかい印象になります。

・ハーティクレイ/ハーティソフト(パジコ)

樹脂粘土よりもかなり軽く、100均ショップの軽量紙粘土に近い質感ですが、紙粘土よりもきめが細かくてとても扱いやすい粘土です。
仕上がりが軽くて明るい印象なので、パンや焼き菓子などのボソボソしたリアルな表現には最適です。
ただし樹脂粘土よりも密度が低いため乾燥後も強度がなく、金具を付けて引っ張られるようなアクセサリなどには向きません。
丈夫な作品を作りたい場合は、同じメーカーの樹脂粘土「モデナ」と混ぜて使うことができます。

ソフトタイプのハーティソフトは、ハーティとほぼ同じ特徴ながらさらに柔らかく捏ねやすい製品です。
とにかくこね心地が気持ち良くて癒されるので、私はパンなどの制作にはこのハーティソフトを良く使用しています。
軽量樹脂粘土 ハーティソフト

その他の粘土

・木粉粘土 ウッドフォルモ(パジコ)

その名のとおり木の粉を原料とした変わり種の粘土です。
どうしてもなければならない材料ではありませんが、タルト生地やクッキーなどをリアルに作りたい人にはお勧めしたい粘土です。
乾燥してから削ることができるのが、樹脂粘土とは大きく違う特徴です。
天然粘土 ウッドフォルモ

・石粉粘土
食品を作る素材ではありませんが、石の粉が原料の粘土も各社から販売されています。
フェイクフード作家は、食器や什器を作るために良く使います。
乾燥後に掘ったり削ったりすることができ、やすりでなめらかに仕上げることが可能なため陶器製の食器などをリアルに制作するのにピッタリです。
100均ショップでも販売されていますが、滑らかさや質はかなり劣ります。

《保管方法・注意事項》

・粘土の保管方法
樹脂粘土・軽量樹脂粘土その他に関わらず、粘土は乾燥を極端に嫌います。
一度封を切ったら、できるだけ早く使い切るように心がけてください。
使わない分の粘土は必ずラップで密封し、チャック付きの食品用保存袋などで空気に触れないように保管します。
数か月なら完全密封で保管できるものがほとんどです。
ただし、一度でも取り出してこねた粘土は、ラップをしても長期の保存はできません。
ほとんどの粘土は天然素材が原料なので、カビてしまう場合があるのです。
目に見えないカビが付いた粘土は健康上安全とは言い切れませんので、特にお子さんが使う場合には捏ねて日数がったった粘土は絶対に使用しないようにしてください。

・その他の注意事項
樹脂粘土には、温度によって極端に柔らかさが変化するものがあります。
固すぎてこねにくい場合は、密閉した袋のままお湯につけて温めるとこねやすくなります。
また、粘土によって水で柔らかさを調整できるものと水が混ざらずに粘土がボロボロと劣化してしまうものとがあります。
必ず製品の注意書きを読んで、不適切な使い方をしないように気を付けましょう。

日本製のほとんどのねんどは、安全性に考慮された子供でも扱える物です。
ただ、もちろん食べ物ではありませんから、口に入れないように気を付けてあげてくださいね。

2.フェイクフードの着色には何を使う?着色・仕上げ材編

顔料/着色料/トッピングカラー

基本的にはアクリル絵の具を使うことが多いフェイクフードの着色ですが、初心者にもやさしい専用着色料がたくさんあります。
その一部をご紹介しましょう。

・焼き色の達人(タミヤ)

その名のとおり、クッキーやパンなどの焼き色を着けるための専用商品です。
水を使わず、スポンジやブラシなどで直接着色することができるため、手軽で失敗がない点が初心者・プロ問わず高評価を得ています。
お化粧のアイシャドーのようなパレットに「黄土・茶・こげ茶」の3色がセットされており、これだけあれば焼き色はほぼ完成という親切設計です。
焼き色の達人(うす茶/茶/こげ茶)

・タミヤデコレーションシリーズ(タミヤ)

元々はプラモデル用のアクリル塗料から派生した、フェイクスイーツ専用の着色料です。
塗料の専門メーカーが作っているため、色数が豊富でリアルに作られており、自分で色を混ぜて作るのが苦手な人にはうれしいシリーズです。
イチゴやオレンジなどの定番カラーからブルーハワイ、ミルクティーなどのニッチなものまでバリエーションが豊富で、そのまま塗るほかに粘土に混ぜて野菜やフルーツなどの着色が簡単にできるところが人気です。
一方で有機溶剤を使用した染料のため、専用の溶剤や筆の手入れが必要な一面もあります。
フェイクフードでもスイーツ系やフルーツを作りたい方には良いかもしれませんね。
デコレーションシリーズ デコレーションカラー

・アクリル絵の具

100均ショップでも手に入るアクリル絵の具は、フェイクフードにはなくてはならない着色料です。
100均のものはやや粒子が荒く、水で延ばしたときに分離することがありますので、本格的にフェイクフードを作りたい方はメーカー製のものを使うことをお勧めします。
色々な画材メーカーから出ていますが、フェイクフードで人気なのは、粒子が細かく価格も手ごろな「ターナー社」製の物でしょうか。
ほかのメーカーの物もそれぞれ値段や特徴・色数の違いがありますので、実際に画材売り場で手に取ってみても良いかもしれません。
不透明アクリル絵具 アクリルガッシュ
※ほかのショップでも各種品ぞろえがあります。

粘土制作に特化したアクリル絵の具もあります。

プロスアクリックス(パジコ)は粘土やレジン製品を作っているパジコさんの製品。
チューブ形状が一般の絵の具と違って使いやすく、必要な色もそろっているので、フェイクフード作家の支持が高い製品です。
プロスアクリックス単品 24色

ニス/仕上げ材

仕上げ用のニスの種類も豊富にありますが、粘土向きのものを集めました。
フェイクフード初心者に扱いやすく、価格もそれほど高くありませんので必要に応じて購入してください。

・シーラー(パジコ)

粘土に強いパジコさんの製品です。
仕上げに応じて「スーパーグロス・セミグロス・マット」の3種類があり、ツヤツヤにしたいのかあまりテカらせたくないのかで使い分けができます。
においもほとんどなく使いやすいニスですが、一般の工作用ニスに比べるとやや価格が高めです。
下塗り&仕上げ液 仕上げ液シーラー

・ねんどニス 筆つき(デビカ)

工作用に一般のお店でも売っているニスですが、初めからハケがついているため容器や筆を準備する必要がなく、さっと作業ができる点がお勧めです。
値段も比較的安いので、フェイクフードに使っている人も多いようです。
デビカ/筆つきねんどニス
※ほかのショップにも多数あります。どのショップも基本的に送料がかかるため、ほかのものとまとめ買いができるショップを探しましょう。
ホームセンターなどの店頭でも手に入ることが多いようです。

《保管方法・注意事項》

・保管方法(共通)
絵の具やニスは多くが安定した樹脂製品ですので、きちんとふたを閉めておくだけで長期保管が可能なものがほとんどです。
もちろんふたが完全にしまっていなければ固まって使えなくなってしまいますから、しまうときにはチェックを忘れずに。

・その他の注意事項
ニスを筆で塗った時の筆の処理ですが、粘土用の水性ニスであれば水洗いだけできれいになります。
乾燥してしまうと耐水性になり落とせなくなりますので、使用後はすぐに洗うようにしてください。
中性洗剤を使って洗うとなお良いでしょう。

タミヤのデコレーションシリーズのような溶剤系塗料は専用の薄め液があります。
筆も水洗いではきれいになりませんので、専用品を使用してください。
また溶剤系の塗料はにおいがかなりきついものがあります。
シンナーと同じ扱いですので、換気を充分にして溶剤を吸わないように注意してください。

3.ソース素材や作品加工にも必需品!接着剤編

ソースの材料にしたり、完成品を加工したりと大活躍の接着剤。
用途と特徴別にお勧めの製品をご紹介します。

・ボンド ウルトラ多用途SUクリア(コニシ)

刺激臭がなく環境にやさしい多用途透明接着剤です。
絵の具を混ぜて半透明なソースやジャムを作ったり、金属と接着してアクセサリに仕上げたりと汎用性が高いため、ぜひ一つは持っておきたい物です。

同じ用途では「セメダインスーパーXシリーズ(セメダイン)」があり、ソースの素材としてスイーツデコ作家さんにとても人気があります。
ただ、セメダインは時間の経過(数か月)で黄色く変色してしまうため、私は同じ価格帯で比較的変色しにくいこちらをお勧めしています。
ウルトラ多用途SUクリア

・ミニグルーガン

グルーガンは高温で樹脂を溶かして糊のように使うための器具です。
ろうそくのような固形の接着剤「グルースティック」を使い、接着しにくいデコボコした素材を強力に接着するために使用します。
よく海辺の観光地のお土産で、貝殻を使った置物などで見かけることがあります。

フェイクフードでは、接着用というよりは素材として使われることが多いです。
溶けた樹脂がチョコレートやクリームとそっくりなため、粘土では表現しにくい溶けた感じを出すために使います。
興味があれば使ってみても面白いと思います。
ミニグルーガン 高温タイプ

他にも木工用ボンドやエポキシ接着剤がありますが、木工用ボンドについては100円のもので充分ですし、エポキシ系などの特殊接着剤は用途が限られるため今回は割愛させていただきました。

《保管方法・注意事項》

・保管方法
接着剤はふたをしっかり閉めておけば長期間の保管が可能です。
グルーガンは元々固形のスティックタイプなので、そのままで大丈夫です。
使用したガンの方は、完全に冷えてからついたグルーを取り除いてください。

・その他の注意事項
特にグルーガンは、高温になる器具です。
先端の金属部分は不用意に触ると火傷をしますので取り扱いには注意してください。
また、過熱状態で自然にグルー樹脂が溶けて垂れ落ちることがあります。
熱に強く、プラスチックが貼りつかない下敷きを用意して作業をしてください。
お子さんが一緒の場合は特に注意が必要です。

まとめ

今回はフェイクフードを作るために最低限必要な材料について、おすすめポイントともにまとめてみました。
簡単にと思いましたが、思いがけず長くなってしまい驚いています。
本当は代表的な樹脂粘土だけでも何ページも書けるほどあるのですが、初心者さんでも使いやすいものだけをピックアップしてあります。
実際に私が使ってみたものばかりですので、試しに使ってみようという方はぜひ参考にしてみてください。

 - フェイクフード

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