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目移りしちゃう?カラフルなフェイクフードドーナッツ4種の作り方

      2016/07/19

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フェイクフードのお菓子で人気のテーマの登場です。
ドールハウスやオーナメント、スイーツデコまで利用範囲が広く、誰もが作ってみたいフェイクフードといえば、ドーナツがありますよね。
実はとっても簡単で、しかもかなり可愛く作ることができちゃうんです。
早速トライしてみましょう!

レシピ1:ドーナッツの成形と着色

難易度: ★★★☆☆ 種類によって簡単さが違いますが、初心者さんでもできないほど難しくはありません。
完成度: ★★★★★ 形もトッピングも自由度が高いフェイクフードです。
予算:  200円~500円(トッピングによって前後します)

用意するもの(ドーナツ本体・各手順共通)

【材料】

  • 粘土(軽量紙粘土・軽量樹脂粘土が適しています)
  • アクリル絵の具(黄土色・茶色 100均ショップ各社で手に入ります)

【道具】

  • 歯ブラシ
  • つまようじ
  • 竹串 (ナイフ形の粘土ベラなどある程度長さがある直線の物なら代用可能)
  • 穴をあけるための丸い物 (ストロー・フタなどサイズに合わせて選びましょう)
  • メイク用のスポンジ (なければキッチン用のメラミンスポンジでも代用可能)
  • (あると便利)タオル (色が薄く、古くて毛羽の立たないものがベストです)

手順1:プレーンドーナツの成形

1.まず粘土の準備をします。
粘土を作りたいドーナッツの分量取り出し、よくこねます。
軽量系の粘土は最初は軽くてフワフワした手応えですが、よくこねると微妙に粘り気が出てきます。
モッチリした感触になったら準備完了です。

2.粘土に着色してドーナツの形を作ります。
アクリル絵の具の黄土色(イエローオーカー)を使って粘土に地色を付けていきます。
粘土のまん中にくぼみを作り、絵の具を少量絞ります。
多すぎると脇から飛び出して大変なことになりますから、とにかく少しだけにしておきましょう。
粘土で包み込むように絵の具を混ぜ込んで練り、均一な薄い小麦色になればOKです。

粘土を手のひらでコロコロと玉にして、平らな物の上で少しだけつぶします。
これがドーナツの形の原型になりますので、あまり薄くしすぎないでください。
真上から見て中心に、つまようじで点を付けておくといいでしょう。

中心の点を目印に、ストローや小さめのふたなどを使って穴をあけます。
一気にまっすぐに穴をあけてください。
これでドーナツの最初の形ができました。

もし穴が大きすぎたり小さすぎたりした場合は、粘土の量で調整をするか穴をあける道具を変えてみてくださいね。

3.ドーナツの表面の質感を付けます。
歯ブラシを使って、ドーナツ全体にぼそぼそとした表面の質感を付けましょう。
古いタオルなどがあれば下に敷いてください。
せっかくついた質感が潰れて消えてしまうのを防ぐことができます。

最初に上下、次に側面を転がしながらボソボソすると、比較的きれいに質感を残すことができます。
特にあとからトッピングする予定の物であれば、上面の質感が多少潰れてしまっても問題ありません。

質感が付いたら、側面に筋を一本入れましょう。
竹串や粘土ベラなどを使い、側面のまん中にくるりと薄い線を入れます。
あまり深くあとを付ける必要はありませんし、途中切れてしまってもそれほど気にする必要もありません。
(上手くできなかったり必要なければ、この工程は飛ばしても大丈夫です。
また、この後オールドファッションドーナツにする場合も側面の筋はつけません)

基本のドーナツの成形はこれでおしまいです。
完全に乾くまで、風通しの良いところで3~4日ほど乾燥させてください。

単純な形では物足りない方は、手順2・3へ進みましょう!

手順2:フレンチクルーラーの成形

基本のドーナツの形ができた状態で、さらに手順を追加するとフレンチクルーラーを作ることができます。

4.基本のドーナツに縦筋を追加します。
フレンチクルーラー独特の筋を刻む作業です。
竹串やナイフ状になっているへらなどを使い、上の穴から下の穴をつなぐように縦に筋を付けます。
まっすぐではなく、S字になるようにドーナツ側をひねりながら筋を付けてみてください。
最初はうまくいきませんが、慣れるとだんだんきれいに引けるようになります。

力が入るとドーナッツの形が少し崩れてしまいますが、あとで調整すれば大丈夫です。
一周筋を付け終わったら、上の穴の形をつまようじで調節し、全体の形も指でそっと整えましょう。

もしどうしようもなく形が崩れたり筋が上手くつかなかったら、一度粘土をこね直して基本のドーナツ型から作り直します。
乾燥してきたら水を少しつけると柔らかくなりますが、あまり何度も水を付け直しているとぼそぼそとまとまりにくくなってしまいます。
そうなってしまったらあきらめて、基本形のドーナツで我慢しておくのも手ですね。

満足いく形ができたら、風通しの良い場所で乾燥させてください。

手順3:オールドファッションの成形

フレンチクルーラーよりは簡単だと思います。
上面がぱっくり割れてボソボソした感じのオールドファッションを作りましょう。

5.基本のドーナツの上面に溝を付けます。
つまようじを使い、ドーナツの上面に溝を刻みます。
ザクザクとはっきりと一周してしまってください。
溝ができたら、つまようじで溝を細かく調整します。
目指すのはぱっくりと焼けてはじけたオールドファッションの形です。
歯ブラシなども使って、キレイな割れ目を作ってみましょう。

オールドファッションは縁に何カ所かの裂け目を付けるとよりリアルな仕上がりになります。
カッターナイフの刃の背中側などの固くまっすぐなものを使い、何カ所か縁に切り込みを入れてみましょう。

最後に全体を見て、形を整えれば完成です。
こちらも3~4日ほど乾燥させておいてください。

6.ドーナツに色を付けましょう
ドーナツが乾燥したら、焼き色を付けて完成させます。
着色に使うのはアクリル絵の具です。

まず黄土色の絵の具を水で薄めに溶かします。
メイク用のスポンジ、またはきめの細かいキッチン用のメラミンスポンジなどに絵の具を付け、ティッシュで水分を吸い取ってからドーナツにポンポンと押し付けます。
最初はごく薄い色から、徐々に茶色を足して色を濃くしていきます。

ドーナツは全体がほぼ均一に薄い茶色になっています。
ムラがあっても構いませんし、多少の濃い薄いは気にしなくてもいいでしょう。
ある程度のサイズがあり、穴の中が目立つようであれば、綿棒を使って内側にも同じ色で着色をしておきます。

フレンチクルーラー、オールドファッションも着色の基本は一緒です。
フレンチクルーラーは筋の中まで色を付ける方が自然な仕上がりになります。
オールドファッションは、溝の底部分は色を付けずに白いままに残します。
ネットの画像検索などで写真を見ながら、できるだけ本物に近づくように頑張ってみてくださいね。

完全に絵の具が乾いたら、ドーナツの本体は完成です。
なにもトッピングせずに終わらせる場合は、このままニスを塗って仕上げてください。

⇒トッピングにもチャレンジしたい!
という方は、ページを下へスクロールして【レシピ2】へ進みましょう!

レシピ2:ドーナッツのトッピングあれこれ


今回は3種類のソースとカットナッツの作り方にトライします。

用意するもの

【材料(チョコソース/イチゴチョコソース)】

  • アクリル絵の具(茶色・焦げ茶色: チョコソース)
  • アクリル絵の具(白・赤 : イチゴチョコソース)
  • 木工用ボンド

【材料(シュガーグレイズ)】

  • アクリル絵の具または水彩絵の具 (白)
  • 透明接着剤 (いわゆるセメダイン系のもの/瞬間・速乾タイプは不可)

【材料(ナッツ・ドライフルーツ)】

  • 樹脂粘土 (白または茶色など)
  • 水性ペンまたはアクリル絵の具

【道具(共通)】

  • つまようじ
  • 貼りつかない下敷き (クッキングシートまたはプラスチックやシリコンなど)
  • ハサミ (ナッツなどをカットするために使います)

手順1:ナッツ(ドライフルーツ)の準備

トッピングで上にナッツなどを乗せたい場合は、先に作って準備しておきます。

樹脂粘土をよくこね、水性ペンまたはアクリル絵の具を混ぜ込んで着色しましょう。
ナッツなら濃い目の黄土色、茶色。
イチゴなどのドライフルーツなら、そのフルーツに近い色。
チョコレートなら茶色と焦げ茶色です。
チョコレートのような濃い色のものを作りたければ、最初から茶色の樹脂粘土を用意するのも良い方法です。

色が混ざったら、粘土を平たく延ばします。
薄くしすぎないように、4~5mm程度の厚みを残しておきましょう。
そのまま1日程度乾燥させます。

表面が完全に乾燥したら、カッターなどで細かく刻みます。
中まで乾燥しきると固くなりますので、生乾き(1日とはそういう意味です)がベストのタイミングです。

カットし終わったら、今度は完全に乾くまでそのまま置いておきます。

手順2:チョコソース・イチゴチョコソースの作り方

トロリとしたチョコソースのようなものは、木工用ボンドを使って作ります。

アクリル絵の具を混ぜて、チョコ、イチゴチョコの色を作ってください。
あとは木工用ボンドと混ぜるだけです。
ポイントは以下の2つ。

・小さいフェイクフードのソースははっきりした色にした方が引き立ちます。
チョコなら茶色と焦げ茶色、イチゴチョコは白と赤をそれぞれ混ぜますが、やや濃い目の色にしておいた方がはっきりとした作品になります。

・絵の具を混ぜ終わってからボンドを追加します。
絵の具とボンドの割合は、絵の具が1~2割り程度になるようにとどめましょう。
木工用ボンドが白いためいったん色が薄くなりますが、乾くともとに戻ります。
ボンドの量が少ないと、全体にぺったりとしてざらついた感じになります。
ボンド多すぎ?と思うくらいで丁度です。

絵の具とボンドがムラなく混ざったら、つまようじを使ってドーナッツに塗ってください。
たっぷりと、縁から垂れそうなくらい乗せたほうがかわいくできますよ。

ナッツやカットフルーツを乗せたい場合は、ソースをかけ終わって乾く前に乗せてしまいましょう。
元が木工用ボンドなので、ナッツをしっかり固定してくれます。
バランスを見ながら丁寧にのせてくださいね。

これでソース&ナッツのドーナッツが完成です。

手順3:シュガーグレイズ(砂糖シロップ)の作り方

ドーナツの上に薄く砂糖のシロップがかかっているものがありますよね。
あれをシュガーグレイズと呼んでいます。
シュガーグレイズは透明感を生かしたいので、透明接着剤で作りましょう。

接着剤にアクリル絵の具の白を混ぜます。
使う接着剤はいわゆる「セメダイン」と呼ばれる系統の透明なものです。
100均ショップでも購入できますが、安い物は時間(2~3ヶ月)がたつと変色します。
長く使うものを作りたい場合は、変色しにくい接着剤を準備することをお勧めします。
今回使ったのは「ウルトラ多用途SUクリア」という製品です。
他にもデコ用の接着剤などが変色しにくいようですから、探してみてください。

絵の具を混ぜる量によって、シュガーグレイズの色の濃さがずいぶん変わってきます。
薄く透けるようなグレイズにしたいときは、つまようじの先にほんのチョコっとだけで充分です。
少しづつ絵の具を混ぜて、好きな色でストップしてください。

絵の具と接着剤が良く混ざったら、ドーナッツに塗ります。
つまようじを使って薄く塗り付けてください。

これでシュガーグレイズを掛けたドーナツも完成しました。
今回は作りませんでしたが、銀色の粒(アラザン)や、チョコスプレーなどをかけるのもオススメです。
シュガーパウダーなどを持っている方は、ドーナツに木工用ボンドを薄塗りして直接かけてみるのもいいですね。

まとめ

3種類の形、3種類のソースのドーナッツをご紹介しました。
今回は特にシュガーグレイズが初挑戦の方もいらっしゃったかもしれません。
シュガーグレイズは絵の具の量だけで見た目が大きく変化する、面白いソースです。
シナモンロールのような濃い目のグレイズを作って、細く線状にかけてみるのも、プロっぽい仕上がりになって素敵ですね。

基本の形は超簡単だけど、トッピング次第でいろいろと遊べるのがドーナツの良さ。
色々なトッピングを飾って可愛らしいドーナツを作ってみてくださいね。

 - フェイクフード

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