大人も子供も大好き!サクサク♪フェイクフードエビフライの作り方
2016/08/26
今回は洋食の人気者、エビフライにチャレンジしてみましょう。
衣がサクサクで尻尾もピンとたったエビフライは見た目もインパクトがあり、しかも作るのが難しくない素敵な一品です。
レシピ:衣をつけて仕上げるフェイクエビフライ
難易度: ★★★★☆ 細かい部分を丁寧に作りましょう。
完成度: ★★★★☆ 本物とほぼ同じ作り方でリアルな仕上がりになります。
予算: 0~800円(全て100均でそろえた場合)
用意するもの
【材料】
- 樹脂粘土 (白 お手元になければ、100均ショップダイソーで購入できます)
- 軽量紙粘土 (100均ショップ各社で手に入ります。「かるいかみねんど」などの商品名の物)
- アクリル絵の具 (黄土・茶・黄色・赤)
- 木工用ボンド
- 水性ニス (100均ショップで手に入ります)
【道具】
- おろし金 (台所用で充分ですが、専用に買うなら100均の「薬味おろし」をお勧めします)
- カッターナイフ
- つまようじ
- 水彩筆 (出来れば先が平らい「平筆」)
- 先細の筆 (細かい着色用です。ネイル用の細筆などがあると便利です)
- クッキングシートなど貼りつかない下敷き
- 水の容器 (使用済みのプラスチックトレイなどで充分です)
- ティッシュペーパー
手順
1.最初に衣のパン粉を用意します
パン粉は紙粘土を乾燥させてすりおろして作ります。
紙粘土を作りたいエビフライのサイズと同量取り出してよくこねてください。
全体が少し粘り気が出る程度までなじんだら、アクリル絵の具を使って着色します。
今回はフライの衣を作りますので、黄土色(イエローオーカー)と茶色を使い、しっかり上がった揚げ衣の色まで色を付けてしまいます。
粘土に少量の絵の具を付けてよく混ぜ、何回かに分けて色を濃くしていってください。
着色が終わったら、すりおろすときに指でつまみやすいように少し平たい楕円形または長方形に整え、良く乾燥させます。
サイズにもよりますが、2~3日乾燥させれば大丈夫でしょう。
乾燥した紙粘土を、おろし金ですりおろします。
ボロボロと欠けてしまいますが、この欠片が衣の見た目にピッタリなんです。
大小さまざまな欠片ができたら、そのまま小さい袋か空き容器に入れて保管しておきましょう。
【ポイント】
揚げ物の衣のお話をします。
今回初めて紙粘土の揚げ衣を作りましたが、この揚げ衣は実にいろいろなフェイクフードに使います。
コロッケ、アジフライなどのフライ物のほかに、人気のカレーパンやケーキのまわりのクッキークランチなどにも応用が利く優れものです。
沢山出来てしまったら、捨てずに取っておきましょう。
紙粘土をすりおろすのにおろし金を使いましたが、フェイクフードをたまにしか作らないのであればお台所からちょっと借りてくるだけで充分です。
紙粘土や樹脂粘土は基本的に安全な素材からできていますから、使用後に台所洗剤で良く洗えば問題ありません。
フェイクフードを続けて作ってみたいという方は、100均ショップのキッチンコーナーに行くと、小型の「薬味おろし」というおろし金が色々と売られています。
受け皿が付いているタイプのものを購入しておけば、飛び散らずに作業ができて便利です。
おろし金は揚げ衣だけでなく、様々な粉末を作るのによく使う道具です。
樹脂粘土をすりおろすと細かい色付きの粒になりますし、石粉粘土などでもっと細かいサラサラの粉を作ることもできます。
色々な粘土をすりおろしてみてください。
2.海老の本体を作りましょう
今回は樹脂粘土を使用して、エビフライの海老を作ってみましょう。
白い樹脂粘土を取り出して、よく練っておきます。
作りたいサイズの海老の大きさで、長細い棒状に伸ばします。
シッポになる一方を少し細めにし、頭になる方はやや太めにしておいてください。
シッポ側を粘土ベラや筆のお尻を使って平たくつぶし、扇形になるように薄く延ばします。
一番外側が長くなるように作りますが、粘土が柔らかくて成形が難しいので、この段階では大体の形ができればOKです。
シッポにカッターで切り込みを入れます。
最初に中央に1本、左右それぞれの中央に1本づつ、4分割されるようにしっかりと切り込みを入れてください。
そのまま少し乾かし、粘土の表面がサラサラと乾いて来たら、シッポの根元を指でつまんでグッと寄せます。
シッポが立体的になるように、つまようじやカッターの刃の背側を使ってしっかりと形を付けておきましょう。
最終的には、完全に乾燥してから尻尾の形を整えます。
カッターや手芸用の糸切狭を使って、尻尾のまん中が短く両端が長くなるようにトリミングをします。
上から見るとVの字になるように、キレイに形をそろえてください。
海老本体は、まっすぐでも少し曲げた形にしても構いません。
形ができたら、風通しの良い場所で完全に乾燥させておきます。
サイズや使った樹脂粘土の種類にもよりますが、完全に乾燥させるために4~5日はそのまま置いておいてくださいね。
3.海老に着色をします
海老の本体部分が完全に乾いたら、衣をつける前に着色をします。
ポイントは「シッポ」です。
海老はは加熱すると殻の部分だけが赤く変化しますよね。
シッポを赤くするだけで、ただの棒状のものが一気に海老に変わります。
アクリル絵の具の黄色と赤をいらないプラスチックかクッキングシートの上に出します。
細い筆を使って、薄い色から順に色を付けていきます。
水で延ばしたごく薄い黄色→少し赤を加えたオレンジ→濃い赤色の順で、濃い色程少量をポイントにだけ付けるようにします。
海老の尻尾はよく見ると、先端と根元が赤く、中央付近は薄いオレンジ色です。
小さいものほどメリハリをはっきりとつけたほうが見栄えが良くなりますので、下の画像を参考に多少オーバーなくらいに色を変えて着色してみてください。
シッポが満足いくまで着色できたら、本体にもざっと色を付けておきます。
衣の隙間から地肌が見えても目立たないように、黄土色を塗っておきましょう。
ムラや指の後が付いても気にしなくても大丈夫です。
大型のサイズのエビフライを作る場合、この時点で中身の海老にリアルな海老カラーを付けてしまう方法もあります。
衣の間から、白と赤の縞模様の海老がちょっと見えるように工夫すれば、洋食屋さん風な、より本物っぽいエビフライになります。
逆にサイズが小さい作品にする場合は、本体に色を付ける必要はありません。
4.衣をつけてエビフライを完成させましょう
いよいよ紙粘土の衣をつけて、エビフライを仕上げます。
木工用ボンドを不要な紙などの上に絞り出して置き、つまようじを使って海老の本体に隙間なく塗り付けます。
そのまま紙粘土の衣の上に置いて、まんべんなく衣が付くようにしていきます。
最初は全体にざっくりと隙間なく貼りつけることを目標にします。
少し乾いてくると、木工用ボンドがテカテカとして、衣が付いていない部分がはっきりとわかるはずです。
地肌が大きく見えている部分があれば、そこにボンドを付けて衣を盛り足していきます。
全体的にミッチリと衣が付いたら指で全体を抑え、形を整えてください。
ボンドが乾いたら、全体にニスを塗って仕上げます。
衣がボロボロとはがれやすいので、最初はこすらないようにポンポンと筆でたたくように塗りましょう。
1度目のニスが乾いたら、2度目はしっかりとまんべんなく塗ってください。
ニスが貼りつきやすいので、クッキングシートなどの上にそっと置いて乾燥させてください。
これでエビフライの完成です。
【ポイント】
衣を付け終わった後、色が薄かったり物足りなかったりした場合はアクリル絵の具を使って少し色を足します。
黄土色と茶色のアクリル絵の具を少なめの水で溶きます。
揚げ物の少し濃い目の色をイメージして色を作ってください。
水彩用の平筆(先が平らな筆)を使い、筆の先に絵の具を吸わせてから、ティッシュで水分をオフします。
筆が粘土に対して垂直になるように、筆先だけを使って衣の表面にポンポンと色を付けていきます。
水分が多すぎると、紙粘土の衣が溶けてべッチャリしてしまいます。
必ず水気は取ってから、絵の具の色だけを衣に移すイメージです。
最初から衣の色がしっかりしていればこの作業はいりませんが、大き目の作品の場合は、色の強弱をつけて衣に立体感を持たせるためにこの手順を追加したほうがきれいな仕上がりになります。
まとめ
エビフライの作り方、いかがでしたか?
形を変えれば、とんかつやコロッケもまったく同じ手順で作ることができます。
今回の作品は、本体を密度が高く丈夫な樹脂粘土で作っているので、金具を付けてキーホルダーなどに加工することが可能です。
揚げ物大好き系な男子にも喜ばれそうなフェイクフードアクセサリをどんどん作ってみてください。
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