レジンに絵を描く!?オリジナルイラストを封入する方法3パターン
2017/01/11
レジン作品を作っていると、もっとオリジナルの作品を作りたい!と思うことありませんか?
他の人と似たような作品は嫌だ!オリジナルキャラクターを使ってグッズを作りたい!そんな時はレジンに自分で絵を描いてみてはいかがでしょう?
今回はレジンに絵を描く(絵を封入する)簡単な方法を3パターンご紹介します。
レジンに絵を描く(封入する)方法
- 紙に書いて封入する
- 硬化したレジンに直接イラストを書く
- プラバンに書いて封入する
この3つの方法は、どれも簡単なのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
その1 紙に書いて封入する方法
レジンに紙に書いたイラストを封入する時は2つ注意が必要です。まずは、紙はレジンが染み込むということです。
色紙や切手などを封入した事がある方はご存じかもしれませんが、紙は水につけると色が変わってしまいますよね?レジンも液体なので紙に染み込み色が変わってしまいます。
もうひとつはレジン液との相性で線がにじんでしまう事があるのです。油性ペンやボールペンも種類によってにじんでしまいます。事前に自分の持っているペンがにじまないかどうか確認してからレジンに封入しましょう。
上の画像は右が紙に直接レジン液でもにじまない“ポンキーペンシル”という画材で書いたものを直接カットして封入した作品。左は同じ色紙に普通のボールペンで書いたものを“ジェルメディウム”という画材でコーティングしてから封入した作品。
画像でもわかるように、右側の作品は紙の色が変色していますよね?この変色を防ぐ為には紙をコートしてあげる作業が必要です。コートすると左の作品のように発色の良い紙の色をそのままに作品が作れます。また、コートする場合はコート剤がにじまなければどんな種類のペンでも使用する事ができます。
以上の2点に気をつければ紙に書いたイラストでも封入できます。パソコンで書いたイラストも光沢紙(フォト用紙)に印刷してコートすれば封入できますよ。
今回使用したリキテックス社のジェルメディウムは東急ハンズや画材店、インターネットでも購入が可能です。小さい容器でも1つ買うとかなり長持ちします。50mlでだいたい400円くらいで売っています。
ジェルメディウムを使った作品の作り方(画像左側)
準備するもの
- リキテックス ジェルメディウム
- 好きな紙に書いたイラスト
- 筆
- クリアファイルをカットしたものorオーブンシート
- UVレジン
- UVランプ
- ミール皿やシリコンモールド
- つまようじ
- ラメやホロなどお好みで
1. イラストを好きな紙に描きます。
今回は短冊状の折り紙にボールペンで記入しました。あらかじめ型やミール皿に合わせたサイズで描いて、カットします。
2. ジェルメディウムでコーティングします。
カットしたイラストに、ジェルメディウムを裏表しっかり2度塗りでコーティングします。クリアファイルやオーブンシートなどはがしやすい素材の上でコーティングしましょう。
紙の上だと紙同士がくっついてしまいます。表を塗って乾いたら裏も塗って、と2回繰り返します。この時まんべんなくコートできていないと1部だけレジン液がにじんでしまうのでしっかりコートしましょう。
3. UVレジンで封入する。
コーティングが乾いたら、レジン液で封入していきます。今回はシリコン型に封入するので、まずレジン液を薄く流して気泡を抜き、1度硬化させます。硬化したらシリコン型の底を表にして利用するので、レジン液を少しだけ流して、イラストを裏向きに配置して硬化させます。
イラストが固定できたら、レジン液を流して背景になるようにラメやホロを配置して硬化させます。お好みで色付けしたレジン液などでもOK!最後にシリコン型から外して裏表2分ずつくらい硬化させて完成です。※紙はUVランプの光が届きにくいので裏も硬化させています。
その2 直接レジンにイラストを描く
硬化したレジンに直接イラストを描く方法もレジン液と画材の相性が大切です。使える画材はアクリル絵の具、ポスカ、ポンキーペンシルなどプラスチックに書けて、レジン液でにじまないペンだとレジンに直接イラストを描けます。油性ペンはレジン液がにじんでしまうのでコーティングが必要です。
ポンキーペンシルは三菱鉛筆から発売されているクーピーやクレヨンに近い質感のペンで、プラスチックやガラスなどにも使えます。プラバンにも直接描けるので、クレヨンで描いたようなイラストが好きな方にオススメです。ただし、細い線は描きにくいので小さいレジン作品には使いづらいかもしれません。
アクリル絵の具で細かいイラストを描く事ができる人は発色も良くて、色も豊富ですので1番オススメです。筆で描くことになれていない人はポスカやペンから使ってみてくださいね。
実際にポスカ細の白で硬化後のレジンに文字とレースを描いてみました。コツは必要ですが、硬化後のレジンはツルツルしているのでポスカでもアクリル絵の具でも水でぬらした布で拭けば消せます。デコボコや表面がザラザラしていると絵の具が入って取れなくなる事もあるので、ツルツルした面であることを確認して消して下さいね。
描いた後にレジンで硬化させる時に、爪楊枝などでレジン液を広げて行く作業でハゲてしまう事があるので、描いた面をこすらないように注意してください。
その3 プラバンに描いた物を焼いてから封入する。
レジンのミール皿やシリコン型に合わせて小さい絵を書くのはなかなか難しいですよね。そんな時はプラバンに絵を描いて、焼いて縮めてから封入するのがオススメです。
プラバンはオーブントースターで焼くと約1/4サイズに縮むのでイラストが描きやすいです。プラバンは100円ショップや文房具コーナーに売っています。封入用のプラバンの場合、厚みは0.2mm(薄いもの)がよいでしょう。
レジンに封入する事を前提とした場合、イラストを描く素材は紙に描く時と同じく、レジン液でにじまないもの、またはレジン液でにじまないようにコーティングしたものである事が大切です。
プラバンを1000番~2000番くらいの目の細かいヤスリで、上下左右と斜めに全体が白くっぽくなるまでまんべんなくヤスリがけすると、色鉛筆やパステルも使用できます。やわらかいイメージの作品を作りたい時にピッタリです。
この画像の作品はプラバンに穴を開けてそのままストラップなどに加工できるように作ったものですが、ヤスリがけしたプラバンにパステルと色鉛筆でイラストを描いて焼いた後、レジン液を盛ってラメとホロで装飾しています。裏側にも白とパールで着色したレジン液を流してあるのでイラストの発色も良くなっています。
レジンに封入する時も、プラバンは透明度が高いので背景の色は明るい方がイラストがハッキリします。プラバンは焼くと色が濃くなるので、薄めに色付けするのがポイントです。0.2mmのプラバンでも焼くと1mmくらいになるので薄い作品には向きませんが、ぷっくり盛り上げた作品に使うとかわいい作品が簡単に作れますよ。
さいごに
今回はレジンに絵を描く(封入する)方法3パターンご紹介しました。いかがでしたか?レジン液は素材によって染み込んだり、にじんだりする事があるのでその点さえ注意すれば画材や方法は無限大!ぜひオリジナル作品作りに役立ててください。他にもこの画材は使えるかな?とチャレンジしてみるのも楽しいですね。
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