レジンと合成樹脂の違いは?(エポキシ樹脂とUVレジン液)
2016/09/15
最近では、「樹脂」「レジン」という言葉をよく耳にするようになりましたね。
でも、「よくわからない…?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
ここでは「樹脂」「レジン」について説明させていただきます。
そもそも「レジン」と「樹脂」は同じものなのです。
「樹脂」を英語で「レジン(Resin)」と言うのです。
では、「樹脂」って何?!
一般的に「樹脂」と呼ばれるものには大きく分けて「天然樹脂」と「合成樹脂」の2種類に分けられます。
先ほど、「樹脂」を英語で「レジン」と言うと話しましたが、正確には、「天然樹脂」のことを「レジン」と呼ぶのです。
「天然樹脂」と「合成樹脂」の違いは?!
まず、「天然樹脂」とは、松脂(まつやに)や琥珀(こはく)などに代表されるような動植物が分泌する有機物のことです。
天然樹脂は透明で固く、加熱すると柔らかくなり、液状に溶けてしまう性質を持っています。
次に「合成樹脂」とは、「天然樹脂」によく似た外観や性質を石油から人工的に作りだしたもののことを「合成樹脂」と呼んでいます。
解りやすく言うと「プラスチック」が「合成樹脂」ということです。
この「天然樹脂」に似せて作りだした「合成樹脂」は、塗料や接着剤などと同じような使われ方をされていいたために、どちらも同じ「樹脂」と言う言葉で一つにまとめられてしまったのですが、分子構造的には全く別物になるのです。
では、レジン液とは
最近ハンドメイドで身近に使われるようになった、レジン液とはどのようなものなのでしょう?
こちらもいくつか種類がありますが、「エポキシ樹脂」と言われる2液性のものと「UVレジン液」と呼ばれる1液性のものなどが有り、どちらも、液体ですが、透明に固まります。
「エポキシ樹脂」と「UVレジン液」の違いは?!
まず、2液性の「エポキシ樹脂」は、「主液」と「硬化液」の2つを混ぜ合わせ、それによって起こる化学反応によって硬化します。
硬化するまでに、1~2日ほどかかるので、細かい物や、動きを出したまま硬化させたい物には向きません。
また、2液の比率を間違ってしまうと、硬化しにくくなってしまうので注意が必要です。
⇒エポキシ樹脂の商品例
続いて、1液性の「UVレジン液」は、紫外線によって硬化するものです。
紫外線なので、太陽光に当てれば硬化しますが、時間がかかるので、「UVライト」を使う方が多いです。
また、UVが届きにくい厚みのある作品には不向きと言えます。
⇒UVレジン液の商品例
また、「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」が有り、どちらもトロっとした液体なのですが、硬化後が、「ハードタイプ」は固く、「ソフトタイプ」はゴムのように柔らかく仕上がるという違いがあります。
作品によって使用する液を使い分けましょう。
大きくまとめて呼ばれている「レジン」=「樹脂」ですが、細かく言うと色々な特徴を持った様々な種類に分けられます。
作りたい作品、自分で作りやすい種類を選んでみてください。
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