手縫いで裾上げの縫い方をマスターしましょう!
2016/08/30

ズボンなどの裾が長くて困ったことはありませんか?お直しに出す方法もありますが、時間もお金もかかってしまいますね。裾上げを自分でサッとできるように、練習してみましょう。ここではミシンが手元にないことを想定して、手縫いで裾上げをやる方法をご紹介します。
裾上げとは?
ズボンなどの裾を折ってまつり、丈を短くする方法です。市販のものはロックミシンなどで処理されていますが、ここでは手縫いのやり方を説明します。
まずは下準備をしましょう。スラックスの場合と、綿のズボンの場合を挙げてみました。
スーツなどのスラックスの場合の準備
やや細めの糸と針を用意しましょう。糸の色は布に合ったものを選んでくださいね。
まだ長さを合わせておらず、端がロックミシンで処理されている状態の時
①実際にはいてみて、丁度良い長さを決め、クリップなどで止めておきます。

②ズボンを裏返して、裾の折り返す分の長さを測りながら全体を折り返します。

③サイドの縫い目に合わせ、待ち針を止めておきます。

④アイロンを当てるときれいに仕上がります。
もう出来上がっている状態の時の準備
そのまま折り返して作業しても良いのですがもたついた仕上がりになるので、いったん裾上げをほどくことをおすすめします。
ロックミシンの縫い目が残ればそのまま作業し、取れてしまったら三つ折にして裾上げをします。
準備は①~③まで同様です。三つ折が必要な場合は③の時に折り返しを行い、アイロンをかけるときれいに仕上がります。
綿やチノパンなどのズボンの場合の準備
太めの糸と針を用意しましょう。糸の色は布に合ったものを選んでくださいね。
①実際にはいてみて、丁度良い長さを決め、クリップなどで止めておきます。

②ズボンを裏返して、裾の折り返す分の長さを測りながら全体を折り返します。

③サイドの縫い目に合わせ、待ち針を止めておきます。

④アイロンを当てるときれいに仕上がります。
裾上げのやり方
それではまつり縫いという方法で縫っていきましょう。やり方はどちらのズボンも同じです。裾の幅は、下に向かってだんだんと細くなるので、折り返した際にぴったりと合わないことが多いです。うまく布を寄せながら、印同士が合うように作業してくださいね。わかりやすいように糸の色を変えていますが、実際は目立たない色の糸を選びましょう。
①糸に玉結びを作り、見えない場所から出します。
②布をすくうのではなく、織りの一部をすくうという感覚で針を刺します。
③そのまま次の場所に針を刺します。
④糸を引くとこのようになります。糸を引きすぎるときれいに仕上がらないので、気をつけてくださいね。
⑤間隔を揃えながら、同様に繰り返します。
⑥表からは、ほぼ見えません。
まとめ
裾上げの方法、ご理解いただけたでしょうか。まつり縫いは、織りの部分を少しだけすくうことや、間隔を揃えて繰り返すことが難しいですね。
何度も練習をして慣れてくると、上手になります。ズボンだけでなく、同様にスカートやアウターの裾(薄手のもの)も直すことができますよ。
今後はソーイングセットを持ち歩いて、外出先で裾がほつれても大丈夫なように準備しておきましょう!
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