裁縫初心者でも簡単!ジッパー(ファスナー)の付け方6ステップ
2016/06/06
ジッパーとは?
ジッパーは、「チャック」「ファスナー」とも呼ばれており、様々な洋服に付けられています。
ジッパーの語源は、1921年に米国のメーカーが、閉める時の「シューッ」という擬音の「Zip」からファスナーを「ジッパー」と命名したことから、この名前がつきました。
その後、1891年に米国ホイットコム・ジャドソン氏が、靴ヒモを結ぶ不便さを解決しようと考えたものがファスナーの起源とされています。
出典:YKK株式会社
手芸では、主に、「ファスナー」という言葉で説明され、手芸用品店でも、この品名で販売され、長さ、種類、大きさ、様々なファスナーが売られています。
一番ポピュラーなファスナー=YKK フラットニットファスナー
洋服・ポーチ・カバー類など、幅広く使用されているファスナーです。
金属や、プラスチックでできたファスナーは、長さを調整する時、下止め金具や上止め金具というものを使い加工しますが、このフラットニットファスナーは、縫い止めができるので、初心者でも扱いやすいファスナーと言えます。
今回は、この「フラットニットファスナー」を使った、ファスナーの基礎的な縫い方を説明いたします。
フラットニットファスナーの付け方
ファスナーを付けるときは、必ずファスナーの両側に布が付くことになります。
手縫いでも、ミシンでも取付けは可能です。
今回は、クッションカバーなどに用いられる、ファスナーが見えないようにつける縫い方を説明します。
基礎縫いの材料
- 縫い付け用布→22cm×10cmを2枚
- フラットニットファスナー→20cm1本
- しつけ糸
- 針と縫い糸orミシン(ミシンの場合は押さえをファスナー用に交換しましょう)
1・縫い付け用布に線を引きましょう
22cmを横、10cmを縦として布を置いた状態での説明になります。
(ファスナーも横向きでの説明です)
上2.5cmに縫い代用の線を引きましょう。
左右・下の縫い代線は、今回線を引きませんが、実際に洋服や小物を作る際は、作り図などにファスナーつけ位置や、縫い代が記載されていることがほとんどなので、そちらを参照しましょう。
2枚とも、2.5cmの線を引いてください。
2・2.5cmの縫い代をしつけ糸で縫いましょう。
2枚の布を中表に合わせます。
まち針で、線と線を合わせて、しつけ糸で縫いましょう。
幅は1cm程、粗めでOKです。
3・縫い代を折りましょう。
しつけ糸で縫ったら、布を机に置きます。
2枚重ねて縫ったので、「上の布」「下の布」の状態になっていると思います。
まずは、上の布を縫い目に合わせて手前に折ります。
次に、下の布を後ろ側に折ります。
下の布は、縫い目に合わせず、縫い目から3mm残して折りましょう。
(この時、ひっくり返して折ったほうが降りやすいのでは?思う方もいるかもしれませんが、ひっくり返して折ると、3mm均等に残すのが見えず、難しくなるので、あえてひっくり返さずに後ろ側に倒すように折りましょう。)
布を置いて、「上の布」の上に「下の布」が3mm出た状態になっていればOKです。
4・ファスナーの片側を布に縫い付けましょう。
ファスナーを横向きに置きます。(ファスナー金具は、右でも左でも可)
ファスナーの下側の布の上に、縫い付け用布を置きます。
ファスナーのボコボコした部分ギリギリに、縫い付け用布の「残した3mm部分」を合わせましょう。
まち針を打って、「残した3mm部分」の真ん中をミシンがけ(もしくは手縫い)しましょう。
縫い始めと縫い終わりは返し縫いを。
5・布を開き、ファスナーのもう一方の片側を縫い付けましょう。
ファスナーを縫い付けた状態で、最初と同じ向きで縫いつけ用布を机に置きます。
2枚の縫い付け用布の上の布を上側に倒し、全体を開きます。
この状態で、ファスナーのもう片側の布を、縫い付け用布に縫っていきます。
中心の合わせ目から上、1.2cmの所をミシンがけ(もしくは手縫い)しましょう。
ファスナーを縦にした時の上下(ファスナーを閉めた時の上下)は、ファスナーを横に渡るように縫い付け用布側から縫いましょう。
結果、縫い付け用布の表から見た時の縫い目は、コの字になっているのが理想です。
6・しつけをとって完成です。
工程2のしつけ糸を外して、完成となります。
まとめ
ファスナーと言っても、フラットニットファスナーのように、縫い付けが簡単なものもあれば、全体が金属でできたボールチェーン付きファスナーや、プラスチックでできたビスロンファスナー等、色々あります。
今回のファスナーの付け方は、フラットニットファスナーに適した縫い付け方法になりますが、他のファスナーでも付けることは可能です。
ただし、どのファスナーにも、適した縫い付け方法というのがあるので、できるだけ、ファスナーに合わせた縫い付け方法を選ぶのが良いでしょう。
ファスナーは、縫い付ける時に、ファスナー金具が邪魔になったりするので、ちょっと難しいのかな?と敬遠する方もいらっしゃると思います。
でも、基本の付け方を覚えたら、意外と簡単。
ファスナーを付けれるようになれば、作品の幅も広がるので、ぜひ挑戦してみてください。
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