裁縫用語のパイピングとは何のこと?
2017/04/18
パイピングという言葉を聞いたことはありますか?裁縫で布を扱うときには色々と役に立つ便利な方法ですよね。注目してみたことは無いかもしれませんが、市販の製品にも意外と多く使われているのですよ。そんなパイピングとはどのような技法なのか説明したいと思います。
パイピングとは
最初にパイピングという言葉を聞いたことが無いかもしれない人のために、どのようなものか説明したいと思います。パイピングという言葉は布のほつれ止めをすることを指します。たとえば、二枚の布を縫い合わせたとして、その縫い目の端がほつれてくることが想定されますよね?そのような場合に、その端をテープみたいになっている布でくるんでしまうことです。縫い代を二枚まとめてくるんでしまう役割は、ロックミシンの様なイメージに近い役割を果たします。身近なものでは、服の裏側などにあったりもします。この場合は、見えないように使用するのですがデザインの一つとして見える場所でも使用することがあります。袖口やカバンの端などにぐるっと巻きつけてオシャレに見せているのもパイピングなのですよ。主にパイピングテープというものを使いますが、自分でテープを作る人もいるのでオリジナル作品を作りたい人には楽しい作業かもしれません。
パイピングにはコツがあるのか?
パイピングテープはミシンを使うのが一般的なので、今回はミシンを使用する時のコツについてまとめてみます。直線に縫うときには、ずれないように手で押さえたり待ち針を使用しますよね?しかし、テープ自体が伸びるものが多い為、待ち針を使用すると布とテープがずれてしまう!ということになります。出来るだけ待ち針を使用しないほうが上手に縫えるようです。他にもカーブしている部分にデザインとして取り付けたい人もいますよね。そんなときは、テープを少しずつたるませながら縫い付けて、アイロンで形を整えればきれいに仕上がります。慣れるまでは大変かもしれませんが、諦めないでチャレンジしてください。逆にカーブが凹んでいる部分には、テープを引っ張りながら縫い付けることが必要です。こちらも後からアイロンの力できれいになるので大丈夫です!
他にも、洗うことが想定されないのであれば、手芸用のボンドなどを使うのも一つの手ですね。この場合は、直接塗るのではなく必ずボンドを薄めて使用しましょう。
端の糸の始末ってどうするの?
テープの端の処理ってどうすればよいのでしょうか?布はほつれないように処理できたのに、テープの端がきれいになっていなければ意味ないですよね。そんなときには、裏側の状態でテープをまとめて縫ってしまいます。表になる部分も一緒にジャバラみたいにして、テープに対して垂直に端っこを縫うことで角が出来るような感じですね。この時には、布は一緒に縫ってしまわないよう気を付けて下さい。あとは、縫った部分のテープを布にかぶせるように縫い代をくるんでひっくり返してあげます。その状態でミシンをかけて仕上げましょう。
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