手縫い上手が教える「使って納得」使いやすい裁縫道具・裁縫セット!
2016/04/16
手芸好きにとって裁縫道具は宝物です。
これがあれば何でもできる、そんな気がしてきます。
だって作れば作るだけ、自分だけの裁縫セットができてくるからです。
そんな私の裁縫道具ですが、実にシンプルなものです。
針山に、縫い針と待ち針、糸切狭に裁ちばさみ、リッパー。
以上です。
それだけあれば、手縫いで大体のものは作れます。
針について
私は祖母の使っていた「みすや針」を使っています。
⇒みすや針
京都三条の細い路地を入っていくと、可愛らしいお店があります。
そこで一番使いやすい長さのものを選び、購入しています。
「みすや針」は主に和針ですので刃先が繊細です。今でも手打ちで針を作ってらっしゃて、お店の方が言う通り糸通りが良く生地あたりも良いので私は針といえば「みすや針」だと思っています。
選ぶときは用途に合わせて、洋針、和針、刺繍針、などを見てみるとよいですね。
簡単に言うと、厚い布には太くて長い針、薄い布には細くて短い針、が間違いないです。
100円均一でも手芸道具はそろっていますが、強度などの面からみると、専門店、もしくは手芸店で購入されることをお勧めします。
裁ちばさみについて
重いものが多い裁ちばさみ。
⇒洋裁鋏/長谷川刃物
高級なよく切れる裁ちばさみは固い鋼が使われています。しかし固い鋼は割れやすく落としたりすると割れてしまいます。
日本製のはさみは折れにくい軟鋼と付け合わせて作っています。これは日本ならではの日本刀から来た技術で、この技術のおかげで刃先の細いはさみを作ることができるのです。
日本製がいいと言われるのはこれが理由です。
裁ちばさみは布を切る専用のはさみで、紙などを切ってはいけないとよく言われます。
それくらい繊細なものを切るはさみだということです。
裁ちばさみにはステンレス製と鋼製があります。違いはステンレス製は錆びにくく、鋼は切れ味が良く錆やすい点です。
昔はステンレスのものは切れないと言われていましたが、最近の高級ステンレスはよく切れます。
初心者の方には高級ステンレスのはさみが良いかもしれませんね。
最近では、可愛らしい形や色のものが出てきてどれにしようか迷ってしまいますね。
おすすめなのは持ちやすいものをお勧めします。
いくら重いものが良いと言われても扱いきれなければ意味がありません。
そんな私はいまだに小学校の時に買ってもらった裁縫セットの裁ちばさみをつかっています。
使い込んでいるため、多少持ち手にガタもきておりますが、これがなかなか切れ味も良く錆もせずいまだに現役選手です。
糸切狭について
私の裁縫セットはシンプルだ、と冒頭で言ったにもかかわらず、糸切狭を私は2本持っています。
ひとつは小さな眉切りばさみに似た、先の細いとがったものです。
もうひとつは昔ながらの糸切狭です。
先のとがったクロバーのハサミは、なぜか唐突に欲しくなり購入したのですが、ミシンで縫いすぎてしまった部分などの訂正に重宝しています。
⇒クロバー糸切はさみ
もう一つの定番の糸切狭は、母の形見です。
特段良いものではありませんが、手にしっくりなじみ、使い勝手が良いです。
糸切狭の種類としては、スタンダードなものから、先の丸いもの、反り返ったものなど様々です。
また、最近ではアンティーク調のものもたくさん販売されていて目を奪われます。
ようは糸が切れればよいので、これといった選び方などはありませんが、自分だけの糸切狭が見つかるとよいですね。
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