裁縫のピケって何?
2017/02/03
裁縫で使用することがあるピケですが、どのようなものか説明したいと思います。まず、ピケとは何なのか。簡単に言ってしまうと、ほつれ止めに使用する液体です。使用できる繊維は多くて、綿やウールにはもちろん使用可能ですし、紐やリボンのほどけ防止にも役立ちます。他にも裁断した生地の断ち目にも!これだけ様々なものに使用できて水洗いもドライも大丈夫なんですよ。使ったことの無い人は試してみたくなりませんか?
ピケの使い方
そんなピケの使い方を紹介します。
1.断ち目のほつれ防止に使用する場合
裁断した端から3ミリ程度の幅で生地に塗布します。乾燥が早いので縫い代からはみ出さない様に塗ることが難しいときは、ようじなどを使用して塗っていきます。生地が薄い場合は下にキッチンペーパーなどを敷いて余分なピケを吸い取ってあげるときれいに仕上がるようです。
2.糸や紐に使用する場合
糸が抜けないようにするために使用するときは、糸の先端に少量を塗ります。このときもようじを使うと簡単にできるようです。靴紐やリボンに使用するときは、結び目などの裏側に塗ります。なるべく目立たないように使いましょう。
また、ピケを使用するに当たって注意することがあります。
多くの生地に使用できるピケですが、使用するとピケが塗った部分が目立つ場合もあります。防水加工がしてあるもの、絹織物や薄手の生地に使用すると、ピケが乾燥したときに目立つことがあるようですので必ず端布で試してから使用することとなっています。また、サテン生地のような素材ではほつれ止めができない場合もあるようです。使用したい生地に使えるのか確認することを忘れないようにしましょう。
洗濯もできて水に強いピケですので、間違えたりはみ出したりしたときには落とすことが大変だと思います。エタノール(消毒用アルコール)を使って落とすことが一般的な方法みたいですが、必ずピケの取り扱い説明書を確認してください。間違った方法で落とそうとしても、逆に落ちにくくなってしまうのです。便利なピケですが、十分に注意して使用することが大切ですね。
ピケを代用できるものはあるのか~ボンド液との比較~
ピケって量の割りにお値段が・・・とか思っている人もいるのではないでしょうか。そんなときによく代用できると紹介されていることがあるのが、水で薄めたボンド液を使用する方法です。イメージでは確かに乾けば同じような仕上がりになるのではと思ってしまいますが実際に使用するとどうなのでしょうか。
洗濯しない作品ならば大丈夫だと思いますが、やっぱりボンドです。水にぬらすと取れてしまうのでできれば避けたほうが良いと思います。
(下処理の段階で少し固めて、完成時には切ってしまうような部分であればボンド液でも問題ないと思います。)
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