手縫いで強度のある縫い方は?
2016/07/18
よく手縫いとミシン、どちらの方が丈夫?という疑問を耳にします。確かにミシンはしっかりと縫い上がり目が揃って丈夫そうですが、手縫いでも返し縫いという強度のある縫い方があります。やり方を覚えて、マスターしておくと便利ですよ。今回は、この返し縫いについてお話します。
返し縫いとは?
返し縫いには「本返し縫い」と「半返し縫い」という2つの方法があります。「本返し縫い」はかなり丈夫に仕上がるので、ミシンの代用としても使えます。ほつれた部分の補修や、よく洗濯するもの、小物製作の際の角やきちんと仕上げたい箇所、バッグを製作する時などに使われます。中~厚手の布に合った縫い方です。「半返し縫い」は、ニットなどの伸縮性のある布や柔らかい布に向いている縫い方です。ぬいぐるみなどの小物製作の際に使われます。本返し縫いより強度は劣りますが、並縫いよりしっかりと仕上がります。
本返し縫いのやり方
それでは実際に本返し縫いをやってみましょう。布に合った糸と針を選びます。厚地の布の場合は太めの木綿糸と太い針、薄い布の時は細い糸と細い針が良いでしょう。
①布の裏からスタートして表に出します。
②ひと目後ろに戻って針を刺します。
③裏からひと目先に針を出し、引き抜きます。
④初めの位置に針を刺します。
⑤①~⑤を繰り返します。間隔を揃えるときれいに仕上がります。
⑥裏はこのようになります。裏側も、糸を出す位置を揃えるときれいですよ。
慣れてきたら、②の時に一旦引き抜かず③に続けて針を出して進むようにすると効率よくできます。
半返し縫いのやり方
次に半返し縫いのやり方です。生地に合わせて糸と針を選びましょう。
①布の裏からスタートして表に出します。
②ひと目後ろに戻って針を刺します。
③裏からひと目先に針を出し、引き抜きます。
④半分戻った位置に針を刺します。間隔を揃えるときれいに仕上がります。
⑤①~⑤を繰り返します。
⑥裏はこのようになります。裏側も、糸を出す位置を揃えるときれいですよ。
本返し縫いと同様に、慣れてきたら②の時に一旦引き抜かず、③に続けて針を出して進むようにすると効率よくできます。
まとめ
返し縫いの方法、ご理解いただけたでしょうか。初めは少々難しく目が揃わないこともありますが、何度も練習するうちにきれいな縫い目になります。ミシンを出さなくても補修の際に使えますし、小物類の製作もできます。返し縫いもぜひマスターしてくださいね。今後も楽しい手作りライフをお送りください!
関連記事
-
-
裁縫初心者の方へ!初めての手縫いで「雑巾」はやめておこう!
裁縫ができる人にあこがれるけれど、自信がない、何を縫ったら良いのかわからない、下 …
-
-
手縫い糸とミシン糸の豆知識!
手芸を趣味とされている方々は、毎日のように糸を使われていることでしょう。この糸に …
-
-
裁縫の糸止め(玉止め)のやり方【止め方のコツや失敗した時の対処方法】
手縫いでお裁縫をする時、必ずしなくてはいけない作業『糸止め』。『玉止め』とも言い …
-
-
裁縫初心者でも簡単!ジッパー(ファスナー)の付け方6ステップ
ジッパーとは? ジッパーは、「チャック」「ファスナー」とも呼ばれており、様々な洋 …
-
-
裁縫用語のパイピングとは何のこと?
パイピングという言葉を聞いたことはありますか?裁縫で布を扱うときには色々と役に立 …
-
-
手縫い上手が教える「使って納得」使いやすい裁縫道具・裁縫セット!
手芸好きにとって裁縫道具は宝物です。 これがあれば何でもできる、そんな気がしてき …
-
-
裁縫で使う道具~チャコペンって何?~
いきなりですがチャコペンとは何か知っていますか?裁縫をやってみようと考えている人 …
-
-
裁縫のピケって何?
裁縫で使用することがあるピケですが、どのようなものか説明したいと思います。まず、 …
-
-
ソーイングセットの収納ケースは手作りしよう!おすすめ布小物作り方5選!
小学生の時に皆一度は購入したことのあるソーイングセット。様々なデザインがあり、長 …
-
-
初心者も楽しく習う!裁縫教室の選び方のコツ!
本を読んで、独学でやっていこうとしたけれどうまくいかない。だから自分は裁縫には向 …