裁縫用品のお話「目打ち」って何?使い方もあわせてどうぞ!
「目打ち(めうち)」という裁縫用品をご存知でしょうか?木の持ち手に、細長い針のような先端が付いた道具です。昔のお裁縫箱には、必ず1本は入っていました。今回は、この「目打ち」についてお話させていただきますね。
様々な使い道が!
まっさきに思い浮かぶのは、穴を開ける作業ですね。「千枚通し」という名も聞いたことがあるかもしれませんが、これは文房具としての名前のようです。この他にも、色々と便利に使うことができます。
印をつける
何枚か布を重ねて、同じ位置に印をつける時にはとても便利です。
ボタンを付ける位置にも、穴を開けておくとわかりやすいですよ。
角を出す
小さいものではコースターなど、大きいものではバッグなど、縫い上げてから表に返す作業の際にとても便利です。
角の部分や持ち手の細い部分などがきれいに仕上がりますよ。
針の先端が硬く、握る部分もしっかりしていますので、安定して力を入れられます。
ほどく
特にミシンをお使いの方には重宝されています。通常の縫い目やロックミシンの縫い目でもOK。ほどきたい場所の数箇所を切ってから、目打ちで糸を引き出すとすぐに取れます。
リッパーと呼ばれる道具でも良いのですが、糸がブチブチ切れてしまうのが難点です。
押さえる
ミシンで縫う際、重要な部分はずれないように丁寧に縫いたいですね。目打ちの先端を使って細かな修正を行うと、効率よくできます。指より細い先端で押さえるので、とても便利です。
基本的にはメーカー品を
さてこの目打ち、現在では100円均一のお店などでも手に入りますが、強度の面を考えると手芸用品のメーカーから出されているものが安心です。
先端が曲がっているものや持ち手に滑り止めがついているものなど、様々な商品が出ています。
ケガに充分注意を!
とにかく先端が鋭く危ないので、取り扱いには充分にご注意下さい。使わない時は専用のカバーも付けて保管することをおすすめします。
特にお子様やペットがいるご家庭は、お気をつけ下さいね。
革細工用もあります
皮革を使用した工芸では、工業用ミシンを使うこともありますが、たいていは手縫いで製作されます。
革はとても硬いので、楽に糸が通るように予め縫う位置に穴を開けておきます。その際に「目打ち」を使用します。
革に印をつけたり、線を引いたりする時にも使います。
針がひとつのものもあり、複数連なった道具もあります。
ビーズ用もあります
ビーズの仕分けをしたり、穴の周りの「バリ」を取ったりする際に使用する「ビーズ用目打ち」というのもあります。ひと回り細く、華奢な印象です。
まとめ
「目打ち」についてのお話、いかがでしたでしょうか。色々と使い道がありましたね。
お裁縫箱に1本入っていると、とても便利です。
ただし先端が鋭利で危ないので、取り扱いには充分注意してくださいね。
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