子供と一緒に作ろう!簡単フェイクフードかき氷の作り方3パターン
2017/01/29
かき氷が新しいスイーツとして人気を集めていますね。
フワフワからシャキシャキまで、お店によって見た目も味わいも様々です。
今回は身近にある素材や安価に手に入る素材を中心に、簡単な物からリアルなものまで楽しく作れるフェイクかき氷をご紹介します。
最初にかき氷本体の作り方、後半にはソースを作るヒントをまとめてみました。
レシピ1:透明樹脂を使ったキラキラかき氷
アクセサリーなどにお勧めな小型のかき氷です。
樹脂を使うことで氷の粒のシャリシャリした感じを表現してみましょう。
難易度: ★★★☆☆ 色々な物をすりおろして作りましょう。
完成度: ★★★★☆ 小さい作品向け。キラキラカワイイかき氷です。
予算: 200円~300円
用意するもの
材料
- プラスチック樹脂 (すりおろすため、柔らかく透明な物を見つけましょう)
- ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
- スイーツデコ用プラスチックカップ (100均ショップの手芸売り場にいろいろな形のものがあります)
道具
- おろし金 (金属製の物で目の細かい「薬味おろし」が便利です。100均各社で購入できます)
- つまようじ
手順
1.プラスチックの樹脂を見つけましょう
氷の本体に、すりおろして細かくしたプラスチック樹脂をそのまま使う方法です。
すりおろせる柔らかさの物なら何でも構いませんが、今回は100均で手に入る扱いやすい素材を2つご紹介します。
上の写真左側は、お湯で柔らかくなるプラスチック粘土です。
常温では柔らかめのプラスチックといった質感で、すりおろすと細かい粒になります。
「おゆまる」という商品名の物が有名ですが、最近は別の種類も販売されており100均ショップでも手に入りやすくなりました。
手芸コーナーまたは工作コーナーに置いてありますので探してみてください。
タイトル写真では背の低い赤い作品がこの粘土1本で作った物です。
右側はやはり100均ショップで購入した「グルースティック」という物です。
この樹脂は高温で溶かすことができ、本来はグルーガンという道具を使って接着剤として使用します。
EVAという樹脂化合物が主原料でロウのような粘り気があり、すりおろすとやや大きめの粒になります。
タイトル写真のオレンジ色で背が高い方がグルースティック1本分で作った物です。
2.すりおろしてみます
見つけた素材をすりおろしてみましょう。
手順写真ではプラスチック製の薬味おろしを使用していますが、できれば金属製をお勧めします。
なぜなら、プラスチック×プラスチックだと静電気がものすごく発生するから。
特に乾燥しているときは、すりおろしたプラスチック片があちこちにくっついて大変です。
下に不要な紙などを敷き、金属のおろし金を使うことで静電気を抑制することができます。
また、金属製のおろし金であれば多少硬さがある樹脂もすりおろせるため、使える素材の幅も広がります。
ある程度すりおろせたら、そのまま器に盛り付けてしまいましょう。
3.盛り付けの参考例
かき氷は盛り付けも自由自在なスイーツですが、樹脂を使用した場合のポイントを上げておきます。
- 透明度が高い器の場合は底にもソースを入れておく。
- ニスなどを使って少しづつ貼りつけながら積み上げる。
- 底のソースが完全に乾いてから最後の仕上げをする。
サンプル写真で使用しているのは、100均ショップダイソーで購入した「ガラス絵の具」です。
乾くと透明になるため、フルーツソース代わりにそのまま使ってみました。
底にガラス絵の具を入れ、乾かないうちにすりおろした樹脂を絵の具から頭が出る程度まで詰めます。
ガラス絵の具が完全乾燥して透明になってから、ニスを糊代わりにして残りの樹脂を盛っていきます。
まずニスをたっぷりと入れ、樹脂を乗せて爪楊枝などで混ぜるようになじませながら形を作ってみましょう。
何回かに分け、ニスを乾燥させながら盛り上げていくと、綺麗な形を作ることができます。
最後に丸1日ほど乾燥させてからトッピングのソースをかけてください。
ソースが乾いたら、樹脂製のかき氷は完成です。
レシピ2:簡単で楽しい!軽量紙粘土を使ったフワフワかき氷
固い氷で作る、空気をたっぷり含んだ真っ白でふわふわのかき氷。
コスパの良い軽量紙粘土で、このフワフワ感を再現してみましょう。
難易度: ★★★☆☆ 紙粘土を上手にボソボソできるかが勝負です。
完成度: ★★★★☆ 中~大サイズ向き。メモスタンドなどにおススメの軽い作品になります。
予算: 100円~200円
用意するもの
材料
- 軽量紙粘土 (100均各社で購入できます。「軽い紙粘土」などの表記の物です。)
- 木工用ボンド
- ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
- 容器に使える物 (アイスの空き容器など、なんでも使えます。サンプルは小さめの紙コップです。)
道具
- 歯ブラシ (使い古したものがベターです)
- つまようじ
手順
1.容器を準備して紙粘土を詰め込みます
軽量紙粘土はパルプを原料にしているため元々ぼそぼそとした質感を持った軽い粘土。
以前アイスクリームの作り方でもご紹介した通り、自然でふわっとした仕上がりになります。
用意した器に木工用ボンドを塗ります。
底にたっぷりと垂らしてから全体的に塗り広げるようにしておきます。
使う器がプラスチックなどの場合は、ボンドの代わりに透明接着剤を使用してください。
紙粘土を捏ねずにそのままちぎり、かたまりのままでカップに詰めていきます。
底の方は押し付けるようにギュウギュウ詰め込んでしまいましょう。
途中で側面にボンドを足しながら、フチすれすれまでぎっしりと詰め込みます。
縁まで来たら詰め込んだ紙粘土の表面にも木工用ボンドを塗ります。
その上に、ちぎった粘土を貼りつけます。
この時はあまり力を入れて詰め込まないように、軽くちぎった表面が見えるようにふんわりとした感じにしておきましょう。
先端が山形に高くなるように盛り上げておきます。
次にこの粘土の表面を荒らして、かき氷の質感を付けて行きます。
2.粘土をけば立ててフワフワさせましょう
歯ブラシを用意します。
毛が割れて開いてしまった物の方が使いやすいので、捨てるようなものがあれば使ってください。
歯ブラシをカップの縁の部分から粘土の先端に向けて撫でるように動かします。
すると粘土が毛羽立ち、細かい羽根のような感じになってくるはずです。
力を入れすぎると、まだ固定されていない紙粘土が根元からボコッと取れてしまいます。
また、歯ブラシの刷毛目がハッキリついてしまうときれいに毛羽立たないため、あくまでもそっと、撫でるようにしてみてください。
このままででざっと眺めてみて、キレイに毛羽立ちができていたらそのまま完成で構いません。
歯ブラシの跡やボコボコとした塊が目立つようなら、つまようじを使って微調整をしましょう。
かたまりになっている部分を、つまようじで細かく引っかくようにつついて目立たなくします。
つまようじの先で軽く下から上へ撫で、全体のトーンを統一させましょう。
歯ブラシとつまようじを交互に使い、全体がフワフワした感じになったら完成です。
そのまま風通しの良いところで3~5日ほど乾燥させておきます。
完全に乾いてからソースをかけて完成させてください。
レシピ3:子供と一緒に綿遊びできるシャリシャリかき氷
最後はとにかく手軽に作れるかき氷です。
ニスを使うことで表面が固くなり、氷の粒のような表現になります。
色々なソースをかけてカラフルに仕上げましょう。
難易度: ★★☆☆☆ 綿を詰め込んで作ります。簡単で楽しいかき氷。
完成度: ★★★☆☆ 中~大サイズ向き。とにかく軽くておもちゃのような作品です。
予算: 100円~200円
用意するもの
材料
- 手芸綿 (100均各社で購入できます。)
- 木工用ボンド
- ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
- 容器に使える物 (アイスの空き容器など、なんでも使えます。サンプルは小さめの紙コップです。)
道具
- つまようじ
- 筆
手順
1.容器に綿を詰め込みます
基本的な作り方は軽量紙粘土と一緒です。
木工用ボンドを使い、ちぎった手芸綿をどんどんカップに詰め込んでいくだけです。
綿を詰めたら木工用ボンドを垂らし、その上にまた綿を重ねていきます。
何段か重ねて縁ギリギリまで来たら、最後にもう一度木工用ボンドを垂らしてから手のひらで綿を丸めてかぶせましょう。
詰めていく途中で、綿が膨らんで浮いてきます。
時々つまようじを垂直にブスブスと刺して、底の方を安定させておきましょう。
木工用ボンドと綿が絡み、より安定して作業しやすくなります。
てっぺんの綿まで乗せ終わったら、ボンドが乾くまでそのまま乾燥させます。
半日~1日あれば完全に乾燥しますので、本体の仕上げに取り掛かりましょう。
このままでは見るからに綿菓子。
かき氷っぽい表面にするために、水性のニスを使います。
透明のニスをたっぷりと筆に含ませ、綿の上から塗っていきます。
当然しみ込みますが、お構いなくとにかくたっぷりと乗せてください。
綿の細かい毛羽が出てくるはずですので、この最初のニスでペタペタと表面に貼りつけてならしてしまいましょう。
1度目のニスが乾いたら、もう一度同じようにニスを塗ります。
最初のニスでカサカサとした感じになっていると思いますが、まだところどころ綿っぽいですよね。
ニスが塗れていなかったところと、毛羽が出てしまっているところを中心に、やはりたっぷり目にニスを塗ってください。
2度目のニスが乾くと、綿はカチカチにコーティングされて固まっています。
形を整えたい場合は、この状態で指で押して三角形にしてみてください。
紙粘土ほどの自由な成形はできませんが、ある程度は形が作れると思います。
ここまで出来たら綿のかき氷も完成です。
お好きなソースをかけて仕上げましょう。
レシピ4:ソースに使える素材アレコレとあんこの作り方
どの素材で作っても、最後にソースをかけるところは共通です。
簡単に手に入るものでかき氷のソースをかけてみましょう。
絵の具+ニス
水彩絵の具とニスを混ぜると、マットな感じのとろみのあるソースになります。
イチゴミルクや抹茶、練乳などの色がしっかりした物におススメです。
自分で自由に色を作りたい場合も、絵の具で色を作ってからニスと混ぜることで簡単に中間色を得ることができます。
ニスの量を多くするほど透明度が高くさらりとした感じになります。
ネイルカラー・透明マニュキュア
最初からハケがついていて塗りやすいのがマニュキュアです。
100均ショップでも色数が豊富に売られており、マットからラメ、透明まで自由に選ぶことができます。
塗るのはとても簡単で乾燥も早いのが利点ですが、欠点もあります。
サラサラ過ぎて、すぐにしみ込んでしまうのです。
色をはっきりさせたい場合は、乾いてから2度塗り3度塗りと塗り重ねる必要があります。
その代わり、しみ込んだ部分はいかにも自然で柔らかい仕上がりになります。
ガラス絵の具
ダイソーで手に入るガラス絵の具も、シロップとしてお勧めの素材です。
色数も豊富で、そのまま掛ければ透明でとろりとしたきれいなソースになります。
サンプルではプラスチック樹脂製の2作品と、紙粘土製のマンゴーソース、手芸綿製の黒蜜がガラス絵の具をそのまま掛けたものです。
ただし乾燥後もベタつきが残るため、ガラス絵の具を使った場合はもう一度上から仕上げのニスを塗ってくださいね。
その他のシロップ
特にお子さんと一緒に作る時には、ニスやマニュキュアを使わない方法もあります。
水彩絵の具を水で溶いてそのまま塗ってしまうのです。
紙粘土製や手芸綿製なら、ただの絵の具でも問題なく色が付きます。
ツヤがないため、最後はニスを塗って仕上げてください。
ちょっと面倒ですが、水性ペンで色を塗ってしまうのもアリです。
大抵の絵の具やペンは着色に使えますから、身近なものを色々と試してみても楽しそうですね。
フルーツやあんこの作り方
トッピングでカットフルーツやあんこを乗せる場合の参考にしてください。
1.あんこの作り方
樹脂粘土(サンプルはダイソーの物を使用)を、水性ペンや水彩絵の具の焦げ茶色で濃い目の茶色に着色します。
ペン先や絵の具を粘土に少しつけては捏ねて、だんだん色を濃くしていきます。
濃い焦げ茶色になったら指先で小さくちぎり、丸めて小豆の粒を作っておきます。
そのまま1日ほど乾燥させましょう。
あんこは木工用ボンドと絵の具を混ぜて作ります。
アクリル絵の具または水彩絵の具のこげ茶と茶色を混ぜて、あんこの色を作ります。
色が決まったら、木工用ボンドを足してさらに混ぜます。
絵の具とボンドの量は2:8くらい。
ボンドが少なすぎるとぺったりとしてしまうため、ボンドに絵の具でちょっと色を付けるイメージで迷ったらとにかくボンドを多目にしておきましょう。
着色したボンドに、にあらかじめ用意した小豆を数粒入れます。
小豆とボンドを絡めてつまようじですくい、トッピングしたいところに乗せます。
まわりにもとろりとボンドを掛け、最後に残して置いた小豆を上からバランスよく配置しましょう。
ボンドは乾燥すると色が濃くなり、つるりとしたきれいなあんこになります。
写真のように最後にガラス絵の具の焦げ茶色を掛けると、黒蜜たっぷりな抹茶小豆風のかき氷です。
2.カットフルーツ
マンゴーやパイン、白玉のようなトッピングの素材も、樹脂粘土で簡単に作ります。
それぞれのフルーツなどに合わせて、水性ペンや絵の具を樹脂粘土に混ぜ込んで着色します。
カットフルーツにする場合は平らな場所で薄くつぶしてそのまま乾かして置き、乾燥したらカッターを使ってカットすれば完成です。
白玉は樹脂粘土を着色せずに小さく丸めてつぶすだけ、同じ作り方でオレンジに着色すればアンズになります。
色々と試して、好きなトッピングを楽しみましょう。
まとめ
今回はフェイクフード作りというよりは、粘土遊び、手芸遊びといった趣でお送りしました。
粘土でしっかり形を作る物が多い中、偶然の形の面白さを活かした作品になると思います。
ここでご紹介したのは、かき氷を作る方法のほんの一部。
周りを探すと、色々な素材、色々なシロップが見つかるはずです。
手芸綿の作り方ではニスで固める方法をご紹介しましたが、羊毛フェルトのように綿自体を針で刺し固めて作る方法も良く知られています。
自由自在に身近なものを使って、楽しいかき氷を作ってみてください。
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