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スライスしちゃいました!フレッシュでジューシーなフェイクフードトマトの作り方【2パターン】

      2016/10/30

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八百屋さんの店頭でパッと目に飛び込んでくる赤。
トマトは植物とは思えないほどつややかで鮮やかな色が特徴ですね。
ともすれば作り物感が全面に出るトマトですが、瑞々しさをそのままに粘土で再現してみましょう。
初めて本格的にUVレジンを使い、チャレンジしがいのあるスライストマトの作り方も併せてどうぞ。

レシピ1:コロンと可愛いプチトマトの作り方


最初は初心者さんでも簡単に作れるプチトマトを作ってみましょう。
表面はツルツルで、特に難しい成形や質感を付ける部分もありません。

難易度: ★★☆☆☆ 作業はとても簡単。リアルでカワイイプチトマトです。
完成度: ★★★★☆ 本物サイズのプチトマトが作れます。
予算:  200円~300円

用意するもの

材料

  • 樹脂粘土(赤・緑・(あれば黄色も) 100均ショップ ダイソーの手芸売り場にあります。)
  • 木工用ボンド
  • 水性ニス (つやを出すため、必ず塗ってください。100均ショップ各社で手に入ります。)

道具

  • つまようじ
  • ハサミ (刃先がとがって小さい物がベスト。裁縫用の糸切ハサミかメイク用の眉ハサミをお勧めします。)
  • 平らで硬い物 (DVDケースなど透明の物がベストです。)

手順

1.プチトマトの形を作ります

樹脂粘土の赤を、作りたいトマトのサイズ分取り出してよく捏ねます。
もし黄色の樹脂粘土が用意できれば赤の1/5量ほどを混ぜるとさらにリアルな色になりますが、もしなければ赤だけでも構いません。
着色料は使いませんので、そのまま粘土の表面がツヤツヤしてくるくらいまでよくこねてください。

捏ねた粘土を手のひらで丸め、まん丸の玉を作りましょう。
玉の1点に爪楊枝を軽く刺して点を付けます。
その点から爪楊枝を倒すように軽く押し付けて、何本かのくぼみをつけておきます。
それほどくっきりとした線を付ける必要はありません。
ただまん丸だと作り物めいてしまうので、トマトのヘタのまわりをイメージして少しだけデコボコを付けるイメージです。
お好みでお尻の方を少しとがった形にしてもいいですね。

くぼみを付け終わったら、そのまま完全に乾燥させておきましょう。
乾燥が遅い丸い形なので、プチトマト程度の大きさでも5日ほど置いておいてください。

2.ヘタを準備します。

樹脂粘土の緑色を使い、トマトのヘタを作ります。
トマトのサイズに合わせ、へたにする分だけ粘土を取り出してこねます。
捏ねた粘土をちぎって細い紡錘形(両端が細くなった短い棒型)を5個作っておきます。

平らくて固いものを使い、紡錘形を薄くつぶします。
指でつぶしてもOKですが、その場合はできるだけ均等に薄くなるようにしておきましょう。

潰した5枚の粘土を、ヘタの形に重ねます。
まずは5枚重ねて爪楊枝のお尻を使って中心部をグっと押しつぶします。
中央が潰れてくっついたら、余分な飛び出した部分をハサミでカットしてしまいます。
先がめくれたり反ったりして不規則な形になりますが、それが自然に見えるポイントですので、あえて形を整えずに勝手に反り返った形のままで乾燥させてしまいましょう。

切り落とした緑の樹脂粘土は、短い棒状に丸めて乾燥させておきます。
これがプチトマトの軸の部分になります。
最後にトリミングしますので、多少ガタガタしても太くなってもここでは気にしなくても大丈夫です。

3.ヘタを接着して完成させましょう
トマトの本体とヘタが完全に乾いたら、いよいよパーツを合体させてプチトマトの仕上げをします。
トマトのてっぺん、爪楊枝でつついた穴の部分に木工用ボンドを乗せてください。
ヘタの中心を穴に合わせ、爪楊枝のお尻でグッと押し込むように接着します。

ヘタがくっついたら、今度はヘタの中央部分にボンドを付け、軸用に取っておいた棒を接着します。
ボンドは惜しまずにたっぷり使うのがポイント。
多少ボンドがはみ出しても最後のニスでカバーできるので、気にせずビシっと貼ってしまいましょう。

ボンドが乾燥してヘタと軸が固定されたら、先の細いはさみを使って軸の先端分をカットします。
軸が太すぎたりヘタが変に飛び出していたら、この時に一緒にハサミを使って整えてしまいます。

最後にたっぷりとニスを塗れば、ツヤツヤで瑞々しいプチトマトの完成です。

レシピ2:種までリアル!レジンを使ったスライストマトの作り方


輪切りにして種がのぞいているスライストマトです。
透明な中央部分を作るために、光で固まる樹脂のUVレジンという素材を使います。
基本的なレジンの扱いを一緒に覚えてください。

難易度: ★★★★☆ UVレジンを使い、中身のプルプルした果肉を表現しましょう。
完成度: ★★★★★ 驚くほどリアルで美味しそうなスライストマトです。
予算:  200円~600円 (材料を全て100均ショップでそろえた場合の目安です)

用意するもの

材料

  • 樹脂粘土(白・赤(あれば黄色も) 100均ショップ ダイソーの手芸売り場にあります。)
  • UVレジン (100均ショップ各社の手芸売り場にあります。透明ならハードでもソフトでも大丈夫です。)
  • アクリル絵の具 (黄色・緑色)
  • 水性ニス (つやを出すため、必ず塗ってください。100均ショップ各社で手に入ります。)

道具

  • つまようじ
  • 紙やすり (なくても構いませんが、使うとよりリアルな作品が作れます。)
  • 平らで硬い物 (DVDケースなど透明の物がベストです。)
  • カッターナイフ
  • クッキングシートなど貼りつかない下敷き

手順

1.スライストマトの形を作ります

最初にトマトの赤い果肉部分を作り、その果肉を型にして種周りをレジンで作る手法です。
作りたい大きさの量の赤い樹脂粘土を取り出してよく捏ねてください。
プチトマトと同様、黄色の樹脂粘土があれば少量加え、色が混ざってツヤが出るまで捏ねておきます。
ダイソーの樹脂粘土の赤はかなり濃い目の色合いなので、黄色を混ぜると明るさが加わって自然な色味になります。

粘土が混ざったら、手のひらで転がしてまん丸の玉にします。
貼りつかない下敷きを上に玉を置き、平らなものを使ってつぶします。
あまり薄くなりすぎないように、サンプルの大きさなら4~5mm、小さい物でも2~3mm程度の厚みを残します。

中央に爪楊枝で点を打ち、そこから少し隙間を開けて3方向に軽くひっかくように線を付けておきます。
この後種の穴を彫り込むときの目安にするためですので、正確に3等分でなくても構いません。
写真の白い丸と線が、爪楊枝で目印を付ける部分です。

付けた線を目安にして、種の穴を作っていきます。
爪楊枝の先端を使い、点々を打つようにして粘土をへこませてみましょう。
大まかに3等分に印を付けましたが、実際のトマトはもう少し細かく房が分かれています。
画像などを見ながら3等分の線を目安にして点々でいくつかの房の形を描き込み、その内側をつぶすようにつつくとやりやすいでしょう。
裏側に突き抜けない程度に、はっきりとくぼみができるように深めにつついておくと種の仕上がりが楽できれいになりますよ。
くぼみの縁の部分は特に丁寧に爪楊枝を指して、フチがハッキリと立っている状態にしておいてください。
キーホルダーのように両面が見えるアクセサリを作る場合は、裏面も同様に房の形を作っておきます。
何かに貼りつけたりして片面しか見えない作品を作る場合は、片面だけで大丈夫です。

ここまで出来たらいったん乾燥させておきます。
レジンを使うので、完全に乾燥して硬くなるまで、最低でも3日以上は待ってくださいね。

2.トマトの種を作ります

内側に詰めるために、トマトの種を用意しましょう。
種は樹脂粘土を細かく丸めて作ります。

白い樹脂粘土に少量の黄色か黄土色を混ぜて着色し、ごく薄い色を付けておきます。
写真では水性ペンを使っていますが、なければアクリル絵の具を使用してください。

粘土を転がしながらできるだけ細く延ばします。
カッターを使って小さくカットし、カットした粒を指で丸めて米粒のような形に丸めておきます。
作りたいトマトに合わせてできるだけ小さく作っておいてください。
粘土は細かくするほど乾燥が早くなりますので、一度にたくさんカットせず10個くらいカットしたら丸めるようにするときれいに作ることができます。
ある程度(トマト1個当たり20個程度)できたら、そのまま乾燥させておきます。

3.UVレジンを使って内側の果肉を作ります

ここで初めてご紹介する素材、「UVレジン」を使います。
UVレジンは紫外線に当てることで硬化して、透明なプラスチックのような作品を作ることができる樹脂です。
100均ショップで少量の物を手に入れることができますので、お持ちでなければ準備してください。

レジンを用意します。
トマトの果肉部分は、熟していない部分が緑色、熟すと透明な黄色になっています。
小さい作品ではコントラストがハッキリしたほうがリアルに見えるので、レジンにごく薄く黄緑色を着色して使います。

まずアクリル絵の具を使い、黄色と緑を混ぜて黄緑色を作ります。
しみ込まないプラスチックやクッキングシートを敷いた上にUVレジンを出します。
爪楊枝の先にほんの少量の黄緑色の絵の具を取り、レジンと混ぜ合わせてみてください。
レジンは混合物が多いと固まらなくなってしまいますから、絵の具はごく少量、爪楊枝の先にちょっと付ける程度です。

色が混ざったら、爪楊枝の先にレジンをすくい取り、種の穴に詰めていきます。
ややとろみがある液体なので、それほど苦労はしません。
少しづつすくって、すべての穴に均等に、半分程度まで入れておきましょう。

ここで用意しておいた種を並べます。
レジンで使った爪楊枝をそのまま使い、種を爪楊枝の先にくっつけるようにすると簡単に1粒づつ拾い上げることができます。
放射線状にバランスを見ながら種を配置しましょう。

種がきれいに並んだら、残りのレジンをその上から足します。
穴よりやや盛り上がる程度までたっぷりと詰めてしまいましょう。

レジンを入れ終わったら、そのまま日光が当たる場所で放置します。
天気が良い日であれば30分程度、曇りや雨の日だと半日以上かかる場合もあります。
気長に日に当てておくのが良いでしょう。
固まったかどうかをチェックするときは、直接指で触らないようにしてください。
爪楊枝などでつついてみて、硬くなっていれば完成です。

もしジェルネイルやレジンを制作していてUVライトをお持ちの方は、もちろんライトを使って硬化させた方が効率よく作業ができます。
UVレジンの余りを使って何か作ってみたい、レジンが面白いから続けてみたいと思われる方は、「これはおすすめ!レジンに対応出来る格安のUVライト! 」に格安のUVライトをご紹介していますので参考にしてみてください。

レジンが固くなったら、スライストマトも完成です。
透明なニスをたっぷり塗って、つやつやとした感じに仕上げてください。

参考:レジンを使ったフェイクフードについて

今回は初めて使う素材、UVレジンを使った作品をご紹介しました。
以前「フェイクラーメン」をご紹介したときに2液混合タイプのレジンを使うスープを作ったことがありますが、少量だけで購入することができないため、初心者さんにはちょっと手を出しにくい素材でした。
その点UVレジンは、100均ショップでも手に入る気軽な素材としてハンドメイドファンに人気も高く、扱いもそれほど難しくないためフェイクフードでもたくさん使われるようになりました。

レジンの利点は、なんといっても透明度の高さと硬化後の安定感にあります。
ハードタイプはプラスチックのように固くなりますし、ソフトタイプは弾力があり、折り曲げにも強い素材です。
粘土ではなかなか表現できないクリアな透明感は、液体や透明なソースを表現するのに便利です。

レジンを使用したフェイクフードの例としては、まず液状の物、例えばソーダ水やワインなどがあげられます。
中にパーツを沈めると、カラフルで可愛いパフェやフルーツパンチなども簡単に作ることができます。
寒天やゼリー、卵の白身など、半透明でプルンとした表現もレジンを使えばリアルに再現することができます。
このように、本来はフェイクフード用でない素材でも工夫次第でリアルな食品を再現することができますので、色々と試してみるのが面白いと思います。

レジンは着色料を入れすぎると固まらなくなるという厄介な性質がありますが、最近では100均ショップで着色済みのカラーレジンも手に入るようになりました。
スイーツのトッピングにフルーツソースとして使ったり、アイシング(砂糖衣)代わりにトロリとかけたり、使い方は無限です。
興味があれば手に取ってみてください。

まとめ

トマトの作り方2種、いかがでしたか?
今回のスライストマトは、わかりやすいように少し大きめに作ったものを金具を付けてイヤホンジャックに加工してみました。
もっと小さく作れば、リアルで可愛らしいアクセサリを作ることもできます。
サラダやプレート料理の付け合わせとしても定番で、とても使い勝手が良いフェイクフードです。
何よりも自分で作ったとは思えなりリアルな質感に、きっとびっくりすると思いますよ。
ぜひトライしてみてください。

 - フェイクフード

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