本格中華に挑戦!ピリッと赤が決め手のミニチュアフード麻婆豆腐の作り方
2017/05/16
豆板醤たっぷりの真っ赤なソースに浮かぶのは、白くて四角いお豆腐。
ネギやひき肉がたっぷり入った中華料理の王道、麻婆豆腐に挑戦です。
一般的な家庭で作る赤みが強い麻婆豆腐を参考に、具材たっぷりで作ってみましょう。
レシピ:具材を作って混ぜるだけ☆迫力満点な麻婆豆腐
難易度: ★★★★☆ 作業自体は簡単。盛り付けが楽しいミニチュアフードです
完成度: ★★★★☆ 手が込んだ見た目の作品になります。
予算: ~600円 (全ての材料を100均ショップでそろえた場合の目安です)
用意するもの
材料
- 樹脂粘土 (白 ダイソーの手芸売り場で購入できます)
- 水性ペン (100均ショップで12色以上入ったものが購入できます)
- アクリル絵の具 (白・赤 100均ショップで購入できます。)
- デコパージュ用メディウム (100均ショップの手芸売り場で「デコパージュ液」などの名前で売られています)
- ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
道具
- つまようじ
- 平らで透明または半透明の物(DVDケース、プラスチックの蓋など)
- カッターナイフ
- ピンセット
手順
1.盛り付けるための器を用意します
今回作る麻婆豆腐は、器に盛り付けて完成するミニチュアフードです。
最初に器を用意しましょう。
サンプル写真では、樹脂粘土で作ったミニ皿と、100均ショップで購入したプラスチックレンゲを使用しています。
樹脂粘土でミニ皿を作る場合は、好みの色の水性ペンを樹脂粘土に押し当てて色を練り込んでから薄く延ばして丸い物で型抜きをします。
まん中を少しくぼませて乾燥させれば、簡単なミニ皿を作ることができます。
楕円形の中華皿の作り方を過去記事【フェイク餃子の作り方】に載せてありますので参考にしてみてください。
器が決まったら、いよいよ麻婆豆腐の制作開始です。
2.豆腐を作りましょう
麻婆豆腐の主役、賽の目切りの豆腐を作ります。
樹脂粘土をカットするだけの簡単作業です。
樹脂粘土の白を取り出してよく捏ねておきます。
水性ペンの肌色または黄色をごく少量粘土に付けて練り込み、ごく薄いアイボリーに着色してください。
お豆腐は白い食品ですが、樹脂粘土の元の色である純白のままだとちょっとプラスチックっぽい仕上がりになってしまいます。
ひと手間を掛けることで、より自然な食品らしい作品を目指しましょう。
色が付いた樹脂粘土を平らな場所に置き、固く平らなものを使ってまっすぐにつぶします。
サンプルで使用しているのは綿棒のケースの蓋ですが、貼りつかず、ある程度の固さがあるものなら何でも構いません。
この時の厚みが、豆腐の一片のサイズになります。
用意した器に合わせて厚みを調整してください。
つぶした粘土の4辺を、平らな物で叩くようにして四角い形に成形します。
これはカットするときに切り落とす余分な縁を、できるだけ少なくするための作業です。
叩きすぎてフチ部分の厚みが変わってしまったら、もう一度平らな物で軽くつぶして厚みを均しておいてください。
つぶす→叩く→つぶすを何度か繰り返して、できるだけ四角く整えておきましょう。
形が整ったら、そのまま乾燥させます。
カットする必要があるので、まわりが完全に乾いて中心が少し柔らかい1日から1日半程度を目安にします。
1~1日半乾燥させて表面に触った感じがサラサラと硬くなっていたら、カッターナイフを使ってサイコロ状にカットしていきます。
縁の丸みがある部分を薄く切り落とし、厚みと同じくらいの幅でカットします。
豆腐は元々柔らかい食品なので、それほど精密に立方体にこだわる必要はありません。
大体同じサイズ、同じ形になるように全部カットしてしまいましょう。
カットができたら、今度は中心まで完全乾燥させます。
2.ほかの具材を用意します
麻婆豆腐に使う具材はいたってシンプル。
豆腐の他に用意するのは、たっぷりのひき肉と少しのネギです。
ねぎの作り方は、過去にラーメンやうどんにチャレンジした方はすでにご存知の通りです。
はじめて作る方は、過去記事【フェイクラーメンの作り方2種】に詳しく掲載されていますので参照してみてください。
ひき肉も同じ樹脂粘土で作ります。
使う粘土の量は、豆腐を作った粘土と同じかやや多いくらいにしておきます。
ひき肉が足りないと見た目が貧弱になるため、少し余分に作るくらいのイメージです。
粘土に水性ペンのピンク、赤、茶色などを使って、肌色~茶色の間くらいの色を作ってください。
熱が通った挽肉なので、あまり鮮やかにせずに地味な色合いにしておきます。
混ぜたときによりリアルになるように、途中でペンで色を足しながら何種類かの色味の粘土を作っておくのもお勧めです。
着色した粘土は適当な薄さに指でつぶし、そのまましばらく放置します。
表面が乾燥して触るとサラサラとした感じになったら、つまようじを使って細かく引きちぎっていきます。
大小の粒が入り混じるように、ザクザクと雑な感じでちぎってしまいましょう。
ちぎり終えた粘土は、不要なプラスチック容器などにまとめて乾燥させておきます。
3.お皿に盛り込んで完成させます
豆腐とネギ、挽肉がすべて乾燥して揃ったら、いよいよお皿に盛り付けましょう。
今までソースが絡む料理、カレーやピザ、あるいはタコ焼きソースなどを作る時に使ったのは木工用ボンドでした。
木工用ボンドはツヤがあってプックリとしたソースを作るのに適した素材ですが、ちょっと粘り気が強すぎて、作品に厚みが出てしまうという特徴があります。
麻婆豆腐も木工用ボンドで作ることはできますが、そのままではソースがやや粘って重い感じに仕上がってしまうのです。
今回は、オイリーでツヤがあり軽めの麻婆ソースを作るために、別の素材を使ってみましょう。
100均ショップの手芸コーナーに行くと、「デコパージュ専用液」という商品が売られています。
デコパージュというのは手工芸のジャンルの一つで、紙に描かれた絵や模様を切り抜いて土台に貼り付け、上から樹脂でコーティングする手法です。
コーティング剤(デコパージュ液)はとろりとした液体か柔らかいクリーム状になっており、筆で塗ることができて、乾くと透明でしっかりした被膜になります。
接着力もあり紙や布の接着にも使えますが、ボンドのような粘りはありません。
このデコパージュ液をソース代わりに使うことで、形が作りやすく、しかも余分な厚みが少ない作品を作ることができるのです。
今回サンプルで使用したのは、100均ショップセリアで売られているデコパージュ液です。
大手100均ショップで比較すると、ダイソーの物は液体状、セリアはクリーム状になっています。
どちらでも同じように使えますが、よりサラサラなソースを作りたい方はダイソーの物を使用してください。
ソースの着色には、アクリル絵の具を使います。
不要なプラスチック容器などの上に、アクリル絵の具を出します。
メインは黄色、赤を少し混ぜて赤身の強いオレンジ色~朱色を作っておきましょう。
デコパージュ液を出し、絵の具と混ぜます。
絵の具とデコパージュ液の割合は、1:10程度。
ごく少量の絵の具で”デコパージュ液に色を付ける程度”と考えてください。
よく混ぜて、ムラがない状態にしておきます。
このソースに豆腐とひき肉を加えて軽く混ぜます。
豆腐もひき肉も全部混ぜてしまわず、トッピングに使う分はよけておきます。
軽く混ぜ合わせたら用意した器に盛りつけます。
最初にざっくりと器に載せ、つまようじを使って微調整をしましょう。
中央が高く、まわりはソースだけが広がっているようにイメージしてください。
全体の形が決まったら、残して置いた豆腐とひき肉を配置します。
最後にねぎをパラパラと乗せ、盛り付けは完成です。
後から乗せた具材にも、ところどころソースがかかっているようにしておくと全体がしっかり馴染んできれいな仕上がりになりますよ。
盛り付けたばかりの時は、デコパージュ液が白いために濁って薄い色に見えますが、時間が経つにつれどんどん乾燥して透明度が増してきます。
完全に乾いたら、しっかりとニスを塗ってつやを出して仕上げましょう。
まとめ
今回は、はじめてつかう素材「デコパージュ液」を使って、麻婆豆腐のソースにチャレンジしました。
デコパージュ液は元々紙などの弱い素材をカバーする用途で作られているため、ミニチュアフードに使っても、とても安定してしっかりしたソースを作ることができます。
木工用ボンドよりもサラサラしており、水性ニスよりも厚みが出るため、工夫次第でいろいろなソースやスープに利用できます。
同じ中華料理のソースでも、トロミが強くてプリっとしているエビチリなら木工用ボンド、ソースというよりもスープに近いフカヒレなら水性ニスというように、作る料理の質感に合わせた素材を選ぶのはとても大切なことです。
色々な材料を使ってみることで、作れるフェイクフードの数は飛躍的に広がります。
これを機会に、ぜひ様々な中華料理にチャレンジしてみてください。
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