夏の定番!リアルで可愛いフェイクフードアイスの作り方【3フレーバー】
2016/08/01
フェイクフード、特にスイーツ系のアイテムとして人気のアイスクリーム。
ディッシャーで丸くくりぬいたものや、渦巻きのソフトクリーム、かき氷なども含めると色々な種類がありますよね。
今回は初心者さんでも簡単に本物っぽく作れる、丸いアイスクリームの作り方をご紹介しましょう。
材料も道具もほとんど使わない、お手軽フェイクフードです。
レシピ:溶けた質感が命!丸いアイスクリームの作り方
難易度: ★★☆☆☆ 簡単に作れて、バリエーションもつけやすいのでオススメ。
完成度: ★★★★★ 工夫次第で31種類以上のテイストが作れちゃうかも?
予算: 200円~500円 (全て100均でそろえる場合の参考価格です)
用意するもの(全フレーバー共通)
材料
- 粘土 (軽量紙粘土、軽量樹脂粘土が適しています。軽量紙粘土は100均各社で手に入ります)
- アクリル絵の具
- ガラス絵の具 (ソースを掛けるなら準備しましょう。なければボンドや透明接着剤で代用可)
- 樹脂粘土 (クラッシュクッキーに使います。クッキー入りを作らないなら必要ありません)
- ニス(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
道具
- つまようじ
- 計量スプーン (半球型の物。半球ならほかの物でも代用可です)
- 歯ブラシ (使い古しがベストです)
手順1:基本のバニラアイスの作り方
最初は基本から。
一番シンプルな1フレーバーのアイスを作ってみます。
バニラで説明しますが、粘土に混ぜる色を変えればストロベリーやピーチなども作れます。
1.粘土の計量と着色をします。
作りたいアイスのサイズの計量スプーンを用意してください。
粘土を計量しましょう。
計量スプーンに粘土を詰め、指ですり切り一杯を計ります。
アイスのまわりにヒダヒダを付けることを考えて、さらに一つまみ分粘土を追加します。
計ったねんどをよくこねて、手触りがなめらかになったらアクリル絵の具の黄色かクリーム色を使って生地に色を練り込みます。
さらに混ぜてムラがない状態にしてください。
2.アイスの形を作りましょう。
色が良く混ざったら、捏ねた粘土を左右にスッと引っ張ります。
伸びた部分がちょっとボソボソっとした感じにちぎれてくると思います。
ちぎれた部分が表面に出るように、計量スプーンに粘土を貼りつけます。
こうすると、アイスのちょっと溶けたボソっとした感じがきれいに表現できるのです。
さらに粘土を引っ張ってちぎりながら、ボソボソを中心に詰めていきます。
この時に力を入れて押し付けないように!
せっかくの表面をつぶさないよう、そっと詰めていってください。
上の方まで粘土が詰まったら、ヘリの部分を少し延ばすように引っ張っておきます。
これはあとからフチのヒダを作るのに使いますので、ほんの少し出ていれば大丈夫。
これでアイスの成形はおしまいです。
3.表面の表情とまわりのヒダを作ります。
そっと計量スプーンから粘土を取り出してみてください。
多少なら力が入ってしまっても大丈夫。
また、底の部分は見えなくなってしまうので、指の跡がついても気にしません。
取り出した粘土にアイスの質感を付けていきます。
歯ブラシを使い、あらかじめついている割れ目やデコボコをあまりつぶさないように、ボソボソとした質感を付けていきましょう。
この時に、歯ブラシの向きをむやみに変えないこと。
アイスをよく見ると、ボソボソが同じ方向に地層のように重なっているのに気づくはずです。
これはディッシャーに引っ張られてできた跡。
なので、歯ブラシは向きを変えずに一定方向に向かって動かしていくのがリアルなアイスを作るコツなんです。
表面の質感ができたら、まわりのボソボソとしたヒダを作ります。
少し余分に周囲にはみ出している部分を、つまようじでつついてデコボコにしてみてください。
つまようじは先端だけでなく、お尻の丸い方も使ってみましょう。
もしネットが使える状況なら、アイスの画像を検索してみてください。
ディッシャーの縁からあふれたアイスが、デコボコと取り巻いているはずです。
自然でメリハリのあるヒダを目指して頑張ってみてください。
ヒダが一周できたら、作業はすべておしまいです。
ね?簡単だったでしょう?
後は完全に乾燥するまで、風通しの良い場所で乾かします。
乾燥したら、光沢のあるニスをたっぷりと塗って完成させましょう。
手順2:応用でマーブルのアイスを作ってみましょう
1色ができたら、次は2色のフレーバーが混じったアイスに挑戦です。
難しい手順はありませんので、サクッとやってみましょう。
1.粘土の準備と着色をします。
粘土の準備と計量までは、手順1のバニラアイスと一緒です。
マーブルにするためには2色以上の生地を用意する必要がありますので、着色の前に粘土を2つ(3色なら3つ)に分けてください。
厳密に同じ量になる必要はありません。
わざと2色の量を変えて、リボンぽいアイスにするのも可能です。
分けた粘土にそれぞれ着色をします。
サンプルは色がわかりやすいように、ストロベリー風のピンクとパイン風のイエローを使いましたが、色はご自分の好みで決めて大丈夫。ブルーや茶色も良いですね。
色の濃さも好きなように決めてしまってください。
パステル調だと甘そうに、くっきりとさせるとフルーティな仕上がりになりますよ。
2.マーブルのアイス生地を作ってみましょう。
それぞれ着色ができたら、いよいよマーブル生地を作っていきます。
まず生地を細くひも状に伸ばします。
延ばした生地を軽くねじり合わせて一本にします。
まん中から半分に折りたたんで、色がランダムに入り乱れるようにして、何度か折り曲げたりひねったりを繰り返します。
この作業では、生地を捏ねてはいけません。
ただ折り曲げるだけ、ねじるだけの繰り返しです。
大まかにやった方が仕上がりがはっきりとしてきれいですから、2~3回折り返したら様子を見てストップしてください。
生地が入り混じって色がぼやけてしまわないように気を付けて!
3.アイスの成形と仕上げをします。
1色の時は粘土をちぎりながら計量スプーンに詰めましたが、マーブルの場合はそのままそっと計量スプーンに詰めます。
表面をつぶさないように、形を作るだけのイメージです。
丸い形ができたら、そのまま取り出しましょう。
表面の質感の付け方、ヒダの作り方は手順1のバニラアイスとまったく一緒です。
歯ブラシとつまようじを使って、表面を仕上げてください。
これでマーブルアイスの成形は終わりです。
良く乾燥させたらたっぷりとニスを塗って完成させましょう。
参考
サンプル画像のマーブルアイスのストロベリーから覗いているソースは、100均ショップ・ダイソーのガラス絵の具(赤)を使って表現しました。
少量のガラス絵の具をいらないビニールなどの上に出しておき、つまようじですくってはチョンチョンと少しづつつけていきます。
色の境目の、ちょっと割れ目ができているところを中心に、割れ目をふさぐ感じでとろけたソースを乗せてみました。
これはお好みで、なくても構いません。
ソースを付けなくても充分に可愛いマーブルアイスになります。
ソースを掛けたいけど、ガラス絵の具は持っていないという場合。
木工用ボンドや透明な接着剤で代用が可能です。
その場合は、あらかじめアクリル絵の具でソースにしたい色を作り、ごく少量をボンドかセメダインに混ぜて使います。
混ぜる絵の具は本当に少量だけにしておいてください。
ガラス絵の具ほどの透明感は出ませんが、半透明のきれいなソースになりますよ。
手順3:ざっくりクッキーが混ざったアイスの作り方
マーブルアイスもマスターしたら、最後はオレオ風クッキーが混ざったアイスです。
別の種類の粘土を使うことで、くっきりとした質感を表現しましょう。
1.最初にクッキーの準備をしましょう。
クッキーの材料は樹脂粘土です。
サンプルは100均ショップ・ダイソーの樹脂粘土(茶色)をそのまま使っています。
もし茶色の樹脂粘土がなければ、手持ちの樹脂粘土に着色して使ってください。
樹脂粘土はよくこね、そのままやや平たくつぶします。
つぶした粘土を、つまようじでひっかくように小さくちぎり取っていきます。
この時に、できるだけ粒の大きさがバラバラになるようにしてみましょう。
大きい粒、粉のように小さい粒、入り混じった方がリアルなクッキー感が出ます。
ちぎり終わったらそのまま脇に置いておいてください。
2.粘土をこねて着色します。
手順1のバニラアイスを参考に、アイス用の生地を準備してください。
今回はモカアイスにオレオ風の茶色のクラッシュクッキーを混ぜたものを作ります。
捏ねた粘土に着色をします。
モカ風の生地色は、アクリル絵の具のこげ茶(ローアンバーorバーントアンバー)を使います。
少量ずつ絵の具を粘土に練り込んでみて、ある程度の色の濃さを決めます。
色のイメージが合わなければ、同じく少量ずつのクリーム色、黄色、白を足して調整します。
絵の具の量が多すぎると、かなりの確率で失敗してしまいます。(経験済みです)
ちなみにサンプルの色ですが、100均のアクリル絵の具を使い、バーントアンバー+クリームイエローで作りました。
クリーム色がなければ、白と黄色であらかじめクリーム色を作ってから少しづつ混ぜてみてください。
ポイント
粘土に地色の着色するときの注意事項を書き留めておきましょう。
まず、一番簡単なのが小麦粉を使う食品の色で、パンやクッキー、ラーメンなどの麺、ピザやお好み焼きなどが該当します。
使うのは「イエローオーカー(黄土色)」1色だけです。
メロンパン、スポンジケーキなどのやや黄色い生地は、同じく黄色またはレモン色1色だけを少量混ぜて作ります。
難しいのが今回ご紹介したような、茶色がかった生地。
茶色なので、そのまま絵の具の茶色を使いたくなりますが、そうするとまず間違いなく失敗してしまいます。
絵の具の茶色は、赤味が強すぎるんですね。
ダイレクトに茶色の絵の具で着色すると、見事な赤レンガが完成します。
モカのようなくすんだ茶色の場合は、ご紹介したように焦げ茶色をベースにすると割合上手くいきます。
こげ茶の絵の具は簡単に手に入るもので2色あり、「バーントアンバー」「ローアンバー」という名前がついています。
アンバーは琥珀という意味。
ローアンバーは生という意味の少し濃い目の琥珀色、バーントアンバーは焼いたという意味の濃い焦げ茶色。
特徴は、ローアンバーが黄味が強く、バーントアンバーが赤味が強いということでしょうか。
ちなみに100均ショップでよく見かけるのはローアンバーの方だと思います。
ローアンバーだけでもモカ色の生地ができますが、やや暗いイメージになります。
明るめにしたい場合はほんの少しクリーム色を足すと、軽い感じのモカ生地になりますよ。
3.生地にクッキーを混ぜて成形します。
アイス生地に着色している間に、クッキーの表面が少し乾いてきているはずです。
この状態で2つを混ぜてしまいます。
粘土の表面にクッキーを乗せて少しづつ混ぜていきます。
力を入れて捏ねてしまうと、せっかくのクッキーが潰れてしまいます。
ざっくりと軽く全体が混ざるようにしてください。
クッキーは沢山入れたほうが、よりキレイにできます。
生地とクッキーが大体混ざったら、生地を伸ばしては折り返してクッキーが一番たくさん表面に出ている場所を見つけます。
この面が表面になるように、そのまま計量スプーンで丸く形を付けてください。
押し付けないように丸くして、あとはバニラアイスと同じ手順で質感とヒダを付けていきます。
これでクラッシュクッキー入りのモカアイスが出来上がりました。
最後にニスを塗るときのワンポイントをご紹介しましょう。
今回のアイスは、下の面は人目に触れることがありません。
なので、つまようじを使ってニスを塗ったり乾かしたりすることが可能です。
アイスの底につまようじを刺します。
表に突き抜けない程度にしっかりと差し込んでおきましょう。
つまようじを持ってニスを塗れば、ニスが指についたりアイスの表面に触れて汚くなったりするのを防ぐとことができます。
ニスを塗ったら、そのまま発泡スチロールや段ボールの断面に差し込んで固定すれば貼りつく心配もなく乾燥させることができます。
ちょっとした工夫ですが、作品をきれいに仕上げるためのコツです。
まとめ
可愛いアイスは作れましたか?
人気のモチーフなので、基本をマスターすればいろいろと工夫しがいがありますよね。
あまり材料を使わないのも手軽に楽しめてポイントが高いと思います。
ちょっと色を変えるだけで、あっという間に10種類くらいは作れちゃいますので、箱に詰めたり重ねたりして飾ってみてください。
「ピアスの作り方」でご紹介した樹脂粘土製のホットケーキなど、固さのあるパーツに貼りつけて組み合わせれば、そのままアクセサリとしても使えます。
たくさん作ってどんどんデコってくださいね。
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