【フェイクフードアクセサリー(ピアス)】フェイクフードを身に着ける!ホットケーキピアス2種の加工方法
2016/07/18
自分で作ったフェイクフード、身に着けて持ち歩ければ最高です。
それがかわいらしい物だったら、さらに気分が上がりますよね。
流行りのスイーツデコも、元々はフェイクフードをカワイク身に着けることから始まりました。
使うパーツがスイーツやフルーツなので別のジャンルと思われがちですが、デコ(デコレーション)がメインか作ることがメインかの違い以外には大きな差もないのではないでしょうか。
自分で作ったフェイクフードをどうやってアクセサリにするのか、実際にピアスをサンプルにご説明しようと思います。
使うフードはみんな大好き、かわいらしいミニホットケーキです。
今回はいつもと趣向を変えて、ピアス金具へのセット方法を中心にお送りします。
フェイクフードは簡単なホットケーキですので、フードから作ってもすぐに使える状態まで持っていけますよ。
では、最初にホットケーキをサクッと作ってしまいましょう。
レシピ1:ホットケーキの作り方
難易度: ★☆☆☆☆ 丸めてつぶすだけのお手軽フェイクフードです。
完成度: ★★★★★ リアルでかわいらしいミニホットケーキが作れます。
予算: 200円~500円 (ピアス金具の値段によって前後します)
用意するもの
【材料】
- 樹脂粘土
- アクリル絵の具 (白・黄色・黄土色・茶色)
- 接着剤 (透明なタイプで、金属が接着できる強力な物。ハチミツもこれで作ります)
- 水性ニス
【道具】
- つまようじ
- メイク用のスポンジ (キッチン用のメラミンスポンジでも代用できます)
- 針金 (径1mm程度のもの)
- ペンチ (先が細いものがあればなお良いでしょう。2本あれば効率がアップします)
手順
1.ホットケーキの形を作ります。
今回作るのは、耳に着けるサイズのミニホットケーキです。
従ってかなり小さいサイズで作ろうと思います。
粘土の玉を、直径1.5cm、厚みが3mm程度のものが2個作れる量だけ取り出してよく捏ねておきます。
アクリル絵の具の黄土色を少量付けてさらに捏ね、全体を薄い小麦色にしておいてください。
粘土を2つに分けて、それぞれ丸く平たくつぶします。
この時に作りたいピアスのタイプによって、厚みに注意してください。
スタッド(キャッチ)ピアス:穴をあけないので薄めに作っても大丈夫です。
フックピアス:脇に金具用の穴をあけるため、最低3mmは厚みを残します。
ホットケーキらしく2枚3枚重ねることも可能ですが、穴をあける部分の厚みがないとフックタイプのピアスは作れません。
厚みのあるホットケーキを重ねるとバランスが難しくなるので、縦方向に積み上げた形でピアスにするなどの工夫が必要になります。
どんな形にするかはこの時点で決めておいてくださいね。
つぶした粘土に歯ブラシで質感を付けます。
さらに厚みがあるタイプの場合は、側面にぐるりと浅く溝を付けておきます。
つまようじで軽く一周すれば充分です。
これでホットケーキの成形ができました。
フックピアスに加工する場合は、この時点で側面に針金を通しておきます。
後から穴をあけるには、ピンバイスという道具が必要になってしまいます。
最初から金具穴をあけておく方が後々楽なのです。
画像では1本しか刺していませんが、下にもパーツをぶら下げることにしたので、直線上の反対側にももう一本刺しておきました。
あとは完全に乾燥するまで、このまま乾かしておきます。
2.着色して仕上げましょう。
乾いたホットケーキに着色をします。
アクリル絵の具の黄土色を多めの水で溶き、スポンジに吸わせた後ティッシュに押し当てて水気を取ります。
そのスポンジでホットケーキをポンポンとたたいて色を付けていきます。
黄土色→茶色を足していき、上下の広い面だけ濃い色に着色したら終了です。
絵の具が乾いたらバターを乗せます。
これも樹脂粘土に少量の黄色の絵の具を混ぜ込んでおいて、乾かないうちに小さな四角形にカットします。
木工用ボンドでケーキの上に貼りつけ、まわりをつまようじでつついて少し溶けた形にしておいてください。
バターの粘土も乾いたら、はちみつをかけましょう。
ハチミツは透明な接着剤に茶色のアクリル絵の具をほんの少し混ぜて作ります。
つまようじで接着剤をすくい取り、バターの上からホットケーキを流れるようにたっぷりと乗せておきましょう。
あとは接着剤の固まるのを待ちます。
ホットケーキパーツの準備が整いました。
レシピ2:耳に寄りそうスタッドピアスの加工手順
耳に差し込む棒(ポスト)と、後ろで止める金具(キャッチ)が付いた耳にぴったりと貼りつくタイプのピアスです。
金具に直接接着するので、ある程度平らな部分がある作品なら形を選ばないのが魅力です。
1.まずデザインを決めます。
スタッドピアス用には、2枚重ねたホットケーキを用意しました。
1枚づつの厚みは1mm程度と薄くなっていますが、耳に貼りついた形のためフェイクフード自体に動きを付けたいと思ったからです。
スタッドピアスは、金具を付ける場所によって装着したときの見え方が変わります。
金具を付ける前に、どういう風に付けたいのかを確認しておきましょう。
私はこんな風にチェックをしています。
赤い星の位置が、金具の中心になる場所です。
実際の耳は縦方向にも立体感がありますから必ずしも絵に描いたもので出来上がりが確実にチェックできるわけではありませんが、少なくとも上下どちらのラインに合わせるかは決めておいた方が良いと思います。
せっかく作ったのに、付けてみたら想像と違っていてはガッカリですもんね。
2.金具を接着しましょう。
樹脂粘土製のフェイクフードを金具に接着するには、多用途タイプの強力接着剤を使います。
特に金属に対して接着力があるかどうかは重要です。
スイーツデコ用に売られている製品であれば、まず間違いがありません。
今回は「セメダインスーパーX」という接着剤を使用しました。
このようなタイプの接着剤は、化学反応によって硬化して強力な接着力を発揮します。
多くは乾いても弾力性があり、髪の毛が触れるような場所でも落ちにくいとされています。
そしてこのタイプは、接着するもの同士の両方の面にそれぞれ塗っておく必要があります。
ホットケーキの裏側、接着する部分と、ピアス金具の受け皿部分の両方に薄く接着剤を塗ります。
そのまま数分放置してから貼り合わせ、指でグッと押し付けます。
動かないようにしばらく抑えてからそっと置いて乾燥させましょう。
完全に硬化したらもう使うことができますよ。
※接着剤は製品によって使用方法や硬化時間が異なります。
必ず使う前に製品の注意書きをよく読んで、それに従って作業してください。
レシピ3:可愛く揺れるフックピアスの加工手順
耳にフックを通してぶら下げるタイプのピアスは、作品自体に厚みが必要になる代わりに、チャームやリボンなどを加えて自由に遊べることが大きな魅力です。
パーツが増えればその分加工の手間もかかりますが、完成目指して頑張りましょう!
最初に使用する金具のご説明をします。
- フードパーツ:今回の主役です。アクセサリ用に考えて作成しています。
- ヒートン:輪のついたねじで、素の状態のパーツを金具につなぎたいときに使用します。
- 輪カン:「丸カン」とも言います。金具同士をつなぐのに使用します。
- Tピン:片側が丸く平らになっていて、ビーズやパールを止めるために使用します。
- ピアス金具:フックタイプでパーツを下げる輪が付いたものです。
- ビーズ・チャーム:お好みに応じて。今回は軽いプラスチックのフラワービーズを使用します。
1.ホットケーキにヒートンを刺します
ホットケーキには針金を刺した穴が開いているので、その穴にヒートンのねじを差し込んで留めます。
それだけでは脱落してしまうので、セメダインを使って固定します。
ヒートンのねじ部分に少量の接着剤を付けます。
不要なビニールなどに接着剤を絞り出しておいて、ねじを付けるようにすると手早く作業ができます。
接着剤を付けたらそのまま穴にねじ込みます。
小さいパーツなので、ペンチなどを利用すると作業しやすいでしょう。
両側ともヒートンを差し込んだら、そのまましばらく置いておいてください。
2.飾り用のビーズの用意をします。
ホットケーキの接着剤が乾く間に、ぶら下げるビーズの準備をしましょう。
今回使うビーズは、花に対して水平に穴が貫通している形のものです。
これをホットケーキの下にぶら下げようと思います。
ビーズやパールをパーツとして使う方法はいくつかありますが、シンプルに下げるだけなので、Tピンという金具を使って下げられるように加工します。
以下の手順で作業します。
①ビーズの穴にTピンを刺します。
②下の留めがビーズにぴったりと付くまでピンを引っ張り、口ギリギリのところで曲げます。
③ピンを曲げる角度は90度。これでビーズがずれることはなくなりました。
④余ったピンの針金を使って輪を作ります。ここが一番難しいところです。
90度に曲がった根元の部分を先細の丸ペンチでつかみ、針金をペンチに巻き付けるようにして輪にします。
最初に曲げた90度は曲がったままキープするようにしましょう。
金属パーツ、特にTピンのような針金を曲げる作業は、慣れが必要です。
回数をこなすうちに自然にできるようになりますから、最初は集中して頑張ってみてください。
これでビーズがパーツとして使える状態になりました。
もう一つのビーズも同じように処理をしておきましょう。
3.ホットケーキをピアスパーツにつなぎます。
ここでは金具の向きが大切になります。
画像を見ていただくとわかりますが、ピアスについている輪とホットケーキにつけたヒートンの輪が同じ方向を向いてしまっていました。
このままつないでしまうと、ホットケーキが横を向いてしまうことになります。
そこで間に一つ輪を追加して、ホットケーキの向きを正面に戻しましょう。
輪カンはひねったり引っ張ったりせず、真横に開きます。
引っ張って輪を広げると、金属が弱くなって外れやすくなります。
また、閉じるときにもまっすぐ閉じられずに歪みやすくなってしまいます。
輪が開いたら、ピアスとホットケーキの向きを確認して輪カンに通します。
輪を元通りに閉じればピアスとホットケーキがつながりました。
4.同じように輪カンを使ってビーズをつなぎましょう。
ビーズはピンが通っているだけなので、向きは気にしなくても大丈夫です。
ビーズをつなぎ終わったら、フックピアスも完成です。
おつかれさまでした!
まとめ
アクセサリの制作は、フェイクフードとはまた違う手順やコツが必要です。
元々ビーズアクセなどを作っていた人には簡単な作業かもしれませんが、初めて取り掛かろうとすると、道具からパーツの名前までわからないことだらけで戸惑うと思います。
今回作成したピアスは、ビーズを追加するためのTピンをのぞいては全てのアクセサリづくりに共通する金具と道具だけを使用しました。
Tピンも、パーツを連続してつなぐ時などにはよく使いますので、覚えておくと便利だと思います。
どのパーツも、小量のパッケージが100均ショップにも売っています。
気に入ったフェイクフードができたら、アクセサリにしてみてください。
ヒートンを刺すことさえ覚えれば、キャッチ金具のカニカンが付いたストラップやイヤフォンジャックも売っていますから、今日からでもスマホアクセサリを作ることができますよ!
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