手縫いでミシンのような丈夫に縫うコツとは?
2017/05/17
手縫いはミシンと比べ、糸の準備も簡単で場所も取らないのでお手軽に始められてとても便利なのですが、強度は少し心配ですよね。
ですが、ちょっとだけ工夫すると手縫いでもミシンの様に丈夫に縫うことができるんです。
それは、2本取りで縫うことと、本返し縫いをすることです。
以下、詳しくご説明いたします。
せっかく作ったのに強度が足りずほどけてしまうことのないように、しっかりとコツを押さえましょう!
①2本どりで縫う
縫物をする際、1本の糸で縫う「1本取り」と2本の糸で縫う「2本取り」があります。
2本取りは糸が倍になる分頑丈に仕上がりますので、主にボタンを付けるときによく使います。糸が太くなるので、少し目立ちやすくなりますので、気になる場合は見える場所では2本取りを使わない方がいいかもしれません。
1本取りは針の穴に1本糸を通し、片方だけ玉結びをします。2本取りは糸を1本通し両端を玉結びします。
②本返し縫いをする
本返し縫いは前の縫い目の位置まで戻して縫うことです。手縫いの中では一番丈夫に縫うことができます。丈夫などで布のほつれの修繕などにもこの縫い方が使えます。表面の縫い目はミシンで縫ったような感じになります。裏面は糸が重なったような感じになります。
1.布の裏から針を刺します。(一目分戻るので、一番端から縫い始めはしないようにしてください。)
2.一目分(5ミリ程度)右に戻り、上から針を刺します。
3.裏を通し、1の場所から一目分左の位置(2の位置から1㎝)から針を出します。
4.一目分戻ると縫い始めの1の位置に戻ります。
5.また裏を通し、一目分先に針を出します。
6.あとは繰り返し縫うだけです。
本返し縫いほどの強度はありませんが、やわらかい布地などには半返し縫いがおすすめです。本返し縫いは一目前までに戻しますが、半返し縫いは半目だけ戻す縫い方です。
表面の見た目は並縫いのようになります。
1.裏側から針を刺します。
2.半目(2~3ミリ程度)戻ります。
3.一目(5ミリ程度)分裏を通り、表に針を出します。
4.また半目戻り、これを繰り返します。
裏側は本返し縫いと同じ糸が重なっているような感じに見えます。
さいごに
本返し縫いをすれば、巾着やポーチなどの簡単な小物ならミシンを使わずに手縫いで作ることができます。最初は、ジグザグになってしまったり上手くできないかもしれませんが、慣れればお手軽に小物を作ることができますよ!
関連記事
-
裁縫の基本!まつり縫いとは?縫い方・コツを写真付きで詳しく!
外出先で突然、スカートやズボンの裾から糸がピリピリ・・・と出てきて困ったことはあ …
-
お裁縫の必需品 糸切りバサミ(鋏)とは?【正しい使い方と選び方・おすすめ商品】
糸切りバサミとは? その名のごとく、糸を切るハサミ。 手縫いの時、ミシン縫いの時 …
-
手縫いで裾上げの縫い方をマスターしましょう!
ズボンなどの裾が長くて困ったことはありませんか?お直しに出す方法もありますが、時 …
-
裁縫用語のパイピングとは何のこと?
パイピングという言葉を聞いたことはありますか?裁縫で布を扱うときには色々と役に立 …
-
裁縫の糸止め(玉止め)のやり方【止め方のコツや失敗した時の対処方法】
手縫いでお裁縫をする時、必ずしなくてはいけない作業『糸止め』。『玉止め』とも言い …
-
ミシン・裁縫するならあると便利!リッパーの使い方
ミシンを使っていると、斜めになっちゃったから縫い直したい!なんてことありませんか …
-
手縫い上手が教える「使って納得」使いやすい裁縫道具・裁縫セット!
手芸好きにとって裁縫道具は宝物です。 これがあれば何でもできる、そんな気がしてき …
-
裁縫の玉止めが苦手なあなたへ!正しい玉止めの仕方と上手になるコツ!【写真付き】
何か作りたくて手縫いにトライしてみたものの、どうも最後の「玉止め」がうまくいかな …
-
100均で見つけた!使える裁縫グッズはこれ!
最近の100円均一はだいたいの裁縫グッズが揃ってしまうのでとても便利です。でも、 …
-
裁縫初心者でも簡単!襟の縫い方、作り方(シャツ編)
作るのが難しそうに感じますが、ポイントをおさえると、キレイに簡単に作ることが出来 …