【フェイクフード初心者向け】カリッとジューシーなフェイクベーコンの作り方
2016/03/29
100均ショップでも手軽に手に入るようになった、樹脂粘土。
フェイクフードでは、樹脂粘土を使った作品が盛んに作られています。
樹脂粘土をマスターすれば、かなりの食品が自在に作れるようになる、といっても過言ではないかもしれません。
やや複雑な色付けや質感の表現を使って、ベーコンを作ってみましょう。
といっても、手順はとても単純です。
特別な道具も必要ありませんので、肉好きさんはぜひトライしてみてください。
レシピ
難易度: ★★☆☆☆ 作業は単純です。色付けや質感にややセンスが必要かも?
完成度: ★★★★☆ 上手く作れれば、とてもリアルな作品に仕上がります。
予算:200円~300円
材料・用意するもの
- 樹脂粘土(白)(100均ショップ ダイソーの手芸売り場にあります)
- 水性ペン (手持ちに赤、茶などがあれば買わなくても大丈夫。ない場合は100均ショップ各社で手に入ります)
- プラスチック板、クッキングシートなど張り付かない下敷き
- アルミホイル2枚
- つまようじ
- ニスと筆(水性・透明タイプ 100均ショップで購入できます)
手順
1.完成させたいベーコンのサイズを考えて、必要な量の樹脂粘土を取り出します。
まずはなめらかになるまでよくこねましょう。
こねたら、全体を大まかに3つに分けます。
ベーコンは3枚肉という、赤身、脂身、中間の3色の肉質が混じっているので、それぞれ別々に色を作っていくためです。
脂身用と、赤身用をやや多目にしておくと、バランスが良いでしょう。
3つに分けたら、脂身用の白と、すぐに使わないもう一つの塊はラップに包んで乾燥しないようによけておいてください。
2.肉の色の粘土を作ります。
粘土に赤の水性ペンの先をチョンチョンと押し付けるようにして色を付けます。
何回か押し付けたら混ぜ、希望の色になるまで繰り返します。
赤身の部分は、ほんの少しだけ青か紫を足すと、よりリアルな色身になります。
色の濃い赤身と中間のピンクの粘土玉を作ります。
脂身は着色せず、白のままで置いておきます。
【ポイント】
ベーコンの色は基本的に3色、と書きましたが、実際にはもっと細かく中間色が入り混じっています。
シンプルでデフォルメされたベーコンや、小さいサイズのものであればかまいませんが、よりリアルな質感を目指したいときは、さらに細かく分けて色を作っておきます。
この辺は、使い道や目指すベーコンの姿を考えて、自由に決めてみてください。
サンプル写真ですが、小さい方のベーコンでは3色、大きい方のベーコンでは、5色に分けた粘土玉を用意しています。
3.粘土の着色が終わりました。
いよいよベーコンの形にしましょう。
それぞれの粘土玉を、細長く延ばします。
台の上でコロコロと転がすように延ばすと楽に延ばすことができます。
大体同じくらいの長さに伸ばしたら、3本をぴったりとくっつけてください。
順番は、白→ピンク→赤のグラデーションになるようにします。
色数が多い場合は、必ずしもきっちりとストライプに並べる必要はありません。
大きな面積を占める、白と赤を基調にして、間を埋めるようにランダムに色を配置してみるのもいいでしょう。
4.そのまま上から指でグググっと押して、平たくつぶしていきます。
あまり薄くなりすぎないように加減したほうがおいしそうに出来上がりますよ。
形も、真四角よりもやや歪んだ形になるようにしておきましょう。
5.大体の形ができたら、ベーコンらしい質感を付けていきます。
ここで用意しておいたアルミホイルを使います。
アルミホイルの1枚をクシャクシャにしてから広げ、その上にベーコンの元を置きます。
もう一枚のアルミホイルはクシャクシャに丸めたままで、丸めたアルミホイルの角を使って、ベーコンの表面に凹凸を付けていきます。
特に、色の境目のところが自然になじむように、わざとギザギザのラインになるように向きを変えながら押してみてください。
こうすることで、裏面にも自然な凸凹がついて、キレイなベーコンに仕上がります。
フチの部分に、つまようじのお尻を使って、さらに細かくギザギザを付けるとリアルな形のベーコンになります。
満足いくまで、じっくりと質感を付け終わったら、そのまま風通しの良い場所で乾燥させます。
大きさにもよりますが、最低でも3日程度は乾燥させてください。
6.乾燥が終わり、粘土がしっかり固くなったら仕上げをしましょう。
ベーコンは元々燻製されているので、フチの部分が濃い色になっています。
できれば本物か、なければネットの画像を見ながら、おいしそうな焼き色を付けていきます。
焼き色に使うのは、水性ペンの肌色(または黄土色)、赤、茶色など。
アクリル絵の具をお持ちの方は、そちらを使った方がよりリアルに美しく仕上げることができます。
アクリル絵の具を好みの色に混ぜ、水で薄めたものをメイク用のスポンジなどに少量付けてティッシュオフをした後に、皮のまわりなどの色の濃いところから少しづつポンポンと重ねてください。
水性ペンは混色ができないので、色の重ね塗りでカバーする必要があります。
すべての作品に共通ですが、着色は必ず薄い色から始めてください。
皮の内側、デコボコの出っ張ったところなどを中心に色を付けます。
生のベーコンか、カリカリに焼いたものかによっても色の濃さが変わりますよね。
表が終わったら、裏側も同じように着色してしまいましょう。
(何かに貼りつける、ほかのフードのパーツとして使うなどの場合は裏面の着色は必要ありません)
もしも水性ペンでの着色に失敗して、色が付きすぎてしまった場合は、綿棒などを湿らせて軽くポンポンとたたいて色を伸ばしてください。
アクリル絵の具の場合は、失敗しても水で延ばすことができません。
まだ自信がないな、という方は、まずは水性ペンでトライしましょう。
着色が終わり、色が完全に乾いたら、ニスを塗って完成です。
どうでしたか?おいしそうに焼けましたか?
今回は特に、質感、というキーワードが重要になってきましたね。
色を混ぜたり、表面をぼこぼこに荒らしたり。
食品の持つ自然な感じを表現するのは大変なようにも思えますが、実際にやってみると思いがけず楽しいものです。
凸凹を付けるのにアルミホイルを使いましたが、この手法はほかの食品でも頻繁に利用します。
肉だけでなく、レタスやほうれん草などの葉物、ビスコッティやスコーンなどの素朴なお菓子まで、様々な場面で活躍しますので、ぜひ覚えておいてください。
ベーコンをマスターしたら、焼き肉なども同じ手法で作ることができます。
カルビ、ロース、タン。美味しいお肉をいっぱい並べて、にぎやかに焼き肉パーティーなんていかがでしょうか。
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