指を保護する裁縫の必須グッズ!『指ぬき(シンブル)』の上手な選び方
指ぬきは、針先・針穴側(針のお尻)が指にあたって怪我をしたり、痛みが出ないようにする為に、指を保護することを目的に使用します。
「指ぬき」という名称の他に「シンブル」という名称で販売されている物もあります。
人によって、縫い方が様々なので、針のお尻が当たる部分も色々です。
指ぬきを選ぶときは、「どの指」の「どのあたり」に針があたって痛いかが重要になります。
指ぬきの種類と共に、どの指に使用するのか、どのような縫い方の時に使用するのか、紹介いたします。
セル皮指ぬき
小学校で手芸セットを購入すると、必ず入っている指ぬきなので、初心者向きの指ぬきと言えるでしょう。
ゴムで長さ調整が可能なので、どの指でも付けるのが可能。
ただし、指先(指の腹)で針を押す場合には適しません。
⇒商品例
総目指ぬき
幅の広い指輪のような形状で、全体に点の溝が入っている指ぬき。
右手(針を持つ手)の中指、第1関節と第2関節の間につけて使用します。
人差し指と親指で針を持ち、中指を曲げて針のお尻を指ぬきにあてて、押しながら縫う「運針」をする時に用いられます。
溝目が深いので、針止めがよく、滑りづらいのが利点です。
針はあまり短すぎても長すぎても、使いづらくなります。
運針は、主に和裁で使われる縫い方で初心者向きではないので、使いこなすには少々練習が必要となります。
使用する際は、数サイズあるので、自分の指の太さにあったものを選びましょう。
大きい手芸店だと、サイズ見本を置いていることもあるので、実際に指にはめて選ぶことが出来ます。
⇒商品例
皿付き指ぬき(皿てっか)
全体に点の溝が入った皿がついた指ぬき。
右手(利き手)中指の根元に、皿を手のひら側にして使用します。
針を中指と親指で持ち、手を開いて縫う方に、また、長い針を使用する時に適しています。
⇒商品例
パッチワーク用シンブル
パッチワーク用シンブル(指ぬき)はとっても種類が多いので、自分の指の痛いところに合わせた物を探す事ができます。
パッチワークをする時に限らず、手縫いを用いて作品を作る際、上手に活用すると良いでしょう。
素材は真鍮製や革製、陶器製、デザインや色も作家さんが企業と一緒に開発した可愛いものも沢山あります。
ラバーシンブル
軽くて安価、半透明で、サイズごとに色が異ります。
ラバー部分が柔らかく、付け心地が良いのが特徴です。
指先にはめるので、主に指先付近に針があたって痛い時よりも、滑り止めの役割として使用します。
上部にカネの縁がついたものもあるので、針のお尻が指にあたって痛い時は縁付がオススメです。
⇒商品例
縁付シンブル
縁付ラバーシンブルと同じ形で、全体が金属製のシンブル。
厚手の生地を縫うときや、パッチワークのキルティングをする際に、左手中指に付けるのが一般的です。
縁が付いているので、針が逃げずに、しっかり受けることが出来ます。
⇒商品例
磁石付き
シンブルのてっぺんに磁石が付いているものも有ります。
針が磁石にくっつき、針が安定します。
溝がないので、左手中指で針先を受けるためだけでなく、右手中指につけて、針のお尻を受けるためにも使うことが出来ます。
メッシュシンブル
金属製は、通気性が悪く熱がこもり汗をかきやすいので、穴が開いているものだと、快適に使用することが出来ます。
長時間使用する場合は、このメッシュタイプを使用するのが良いですが、形が限られているので、色々な指ぬきを使ってみてから試すことをオススメします。
指の腹部分だけをしっかり覆うタイプもあるので、爪が長い方でも使用できます。
⇒商品例
コインシンブル
全体が革でできていて、主に針が当たるところにコイン状の金属がはめ込まれている指ぬき。
クロバー株式会社から販売されているコインシンブルは、グッドデザイン賞を受賞している、とっても機能的な指ぬきです。
コインシンブル・ツインコインシンブル・サイドコインシンブルの3種類あり、品質が高く、実用的で作りもしっかりしてるシンブルです。
⇒商品例
指ぬきのお手入れ・保管方法は?
指ぬきは、特にお手入れは必要ありません。
ただ、金属製のものは、指が触れる部分が汗などで錆びたりするので、定期的に乾拭きすると長持ちします。
革製のものは、使って色が変わっていくことが味になるので、これも、お手入れは不要です。
逆に革用のオイルなどでお手入れしてしまうと、作品を作る際に、その革の色が作品についてしまう可能性も出てくるので、なにもしないほうが良いと思います。
指ぬき自体小さいものなので、保管する際は、通気性の良い布製のポーチなどに収納しましょう。
まとめ
手縫いをする時、指ぬきがなくても縫えますが、使用したほうが作業もはかどり、手の保護になります。
それぞれの指ぬきには、適した使い方が紹介されていますが、それにとらわれず、使いやすいものを見つけるのがポイントです。
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