トロピカル感満載!ミニチュアフードマンゴーの作り方
2017/05/13
最近スーパーのフルーツコーナーでも普通に見かけるようになったマンゴー。
独特な香りと強い甘みは、そのまま食べてもスイーツにトッピングしてもトロピカルな気分満点の素敵な果物です。
ミニチュアサイズでマンゴーを作る場合、主な目的は「スイーツデコパーツとして」が多いように思います。
今回はパーツとして使いやすいダイスカットのマンゴーと、いかにもフェイクフードらしい皮を剥いてカットした形の2種類をご紹介します。
レシピ1:デコパーツに最適なダイスカットフルーツの作り方
難易度: ★☆☆☆☆ カットするだけの簡単作業。色の作り方がポイントです。
完成度: ★★★★☆ フェイクスイーツのトッピングに欠かせない万能選手。
予算: ~200円
用意するもの(レシピ1・2共通)
材料
- 樹脂粘土 (黄色または白 ダイソーの手芸売り場で購入できます)
- 水性ペン (100均ショップで12色以上入ったものが購入できます)
道具
- 平らで透明または半透明の物(DVDケース、プラスチックの蓋など)
- カッターナイフ
手順
1.樹脂粘土に着色をします
マンゴーに関わらず、ダイスカットカット食品の作り方は非常に単純です。
板状に固めた粘土をカットするだけ。
素材も同じ樹脂粘土であることが多く、作業自体は考えるまでもない単純な物です。
何のダイスカットなのかを見分けるのは色だけになるので、最初の色作りでビシッと決めたいところです。
最初に樹脂粘土を取り出して、いつものようによく捏ねます。
もし濃い目でくっきりしたマンゴーを作りたければ、ダイソー樹脂粘土の場合なら最初からイエローのカラー粘土を使うのもアリです。
ごく少量の赤い水性ペンで着色するだけで鮮やかなオレンジ色になるので、失敗せずに簡単に作りたい場合にはお勧めです。
サンプルは、白い樹脂粘土からオレンジ色に着色する手順です。
最初によく捏ねた粘土に、水性ペンの黄色で着色をします。
ペン先を粘土に押し当てて色を移し、まんべんなく色が混ざるまでさらに捏ねます。
全体が均一になったところで色をチェックして、もっと濃くしたければ更にペンを当ててを繰り返します。
黄色がしっかりと着色出来たら、次に濃い目のオレンジ色か赤を使ってオレンジ色にしていきます。
マンゴーの写真画像などを参考にしながら、好きな色になるまでしっかり着色してください。
2.粘土をつぶして板状にします
着色した粘土を平らな場所に置き、平たい物でつぶすようにして薄く延ばします。
この時の厚みが、ダイスカットの1辺の長さになります。
作りたい大きさを考えて、ちょうどよい厚みになるようにつぶしましょう。
お豆腐のような真四角な食品を作るときは、無駄な切れ端が少なくて済むように潰したものができるだけ四角い形になるようにあらかじめ成形しておきます。
今回のマンゴーは丸みがあるフルーツなので、多少曲線が混ざってしまっても不自然ではありません。
潰れた形が不格好でも気にせず、そのまま乾燥させましょう。
粘土の厚みによって、次の作業にかかるタイミングが変わってきます。
あまり厚くないものの場合は、完全に乾燥してからカットします。
1cm以上の厚みがあるようなものを作るときは、乾燥した樹脂粘土が固くなりすぎるため、1日~1日半程度乾燥させた生乾きのところで先にカットしてしまいましょう。
カッターを使って賽の目状に真四角くカットしたら、カットマンゴーの出来上がりです。
出来上がりはツヤがない状態ですが、盛り付けるときにニスをたっぷり使えば、サンプルのようなフレッシュでジューシーなマンゴーになります。
※サンプル写真に掲載したくし形カットのマンゴーについては、桃の作り方でご紹介するのと同じ作り方でで作成することができます。
よろしければそちらも参考にしてみてくださいね。
レシピ2:これぞマンゴー!独特なカットアップルマンゴーの作り方
難易度: ★★★★☆ 皮からリアルに作りましょう。上手に反り返らせるのがポイント。
完成度: ★★★★☆ 存在感バツグンのフルーツの女王を作りましょう。
予算: +500円 (皮の着色用のアクリル絵の具を100均ショップでそろえる場合の目安です)
用意するもの:(レシピ1にプラスして必要な物)
材料
- アクリル絵の具 (白・黄色・赤・茶色 あれば青も)
- 木工用ボンド
道具
- 丸くて太さのある棒状の物 (麺棒のように使える物。マジックペンなどで代用可)
- スプーン
- スポンジ (メイク用またはキッチン用のメラミンスポンジ)
- 筆 (できるだけ穂先が細い物。ネイル用の細筆などが便利です)
- クッキングペーパー
- プラスチック容器など絵の具を出せる物
手順
1.最初に皮を用意します
マンゴーは、皮についたまま身の部分をカットして押し上げることで独特な美しい切り身を見せるフルーツです。
その特徴的な形を作るためには、しっかりとした皮から作ります。
皮に使用するのも、実と同じ樹脂粘土です。
水性ペンを使って実の色と同じように着色をしてよく捏ねておいてください。
捏ねた粘土を薄く延ばします。
クッキングペーパーの間に粘土をはさみ、丸い棒状の物を転がすように押しながら薄くしてみましょう。
お料理でクッキー生地やお蕎麦を延ばすのと同じ手順ですね。
薄くしすぎると破れてしまうので、1mm程度の厚みが残るくらいに伸ばしておきます。
この後スプーンを型に使いますので、スプーンをすっぽりと覆えるサイズを目指してください。
延ばした粘土に、スプーンで形を付けます。
日本で一般的な赤い「アップルマンゴー」は、楕円形の形をしていますね。
スプーンに粘土を押し当てて形を付けることで、綺麗なマンゴー型を作ることができます。
薄く延ばした粘土をスプーンの内側に押し当てるようにぴったりと貼り付け、フチの部分は指でしっかりと折り返します。
この時に縁から外に出た分の粘土は、擦り切って外してしまいましょう。
外したあまり粘土は、平らくつぶしてカットマンゴーにしておくと無駄になりませんよ。
スプーンに張り付けたまま、形が崩れなくなるまで乾燥させます。
ある程度乾いたらスプーンから外して、裏側も良く乾くようにしておきましょう。
薄い物ですが、生乾きだとこの後の作業に支障が出るため、2日ほどは乾燥させておいてください。
2.皮に着色をします
乾いた皮に色を付けて、マンゴーらしい外観を作ります。
使うのは乾燥後水ににじまないアクリル絵の具です。
着色の前に、皮の縁の部分をキレイに整えておきましょう。
不揃いにはみ出した部分などを簡単にハサミでカットしておくだけで充分です。
不要なプラスチックの容器などに絵の具を出します。
使う色と量はこんな感じになります。
・白>黄色>赤> サシ色として 青>茶色(または黒)
今回の着色は、水をほとんど使いません。
薄い色から順に色を重ねていくため、容器の上で色を混ぜられるように少し大きめの容器やクッキングペーパーなど、水がしみ込まないものを用意してください。
サンプルで使用しているのは牛乳パックをカットしたものです。
使う絵の具を上記の量を参考にあらかじめ容器に出したら、まず白とごく少しの黄色を混ぜてクリーム色を作ります。
スポンジに絵の具を付けて、皮の膨らんでいる方にポンポンと色を付けて行きましょう。
絵の具が濃すぎて色を付けにくい場合は、1~2滴程度の少量の水を加えても構いません。
クリーム色→黄色を増やしていき、一方の角が薄い色になるようにグラデーションを付けます。
黄色が終わったら赤を足して明るいオレンジ色。
更に赤を足して朱色に近いオレンジ色。
パレット上で絵の具を混ぜながら、少しづつ色を濃くしていきましょう。
最後に少量の青と茶色を加えると、深みのある自然な熟した果皮の色になります。
スポンジでの着色が終わったら、
細い筆を使って小さな点を付けます。
白と黄色で作った薄めのクリーム色を使い、ポチポチとところどころに点を打ってください。
このひと手間を加えることで、一気に南国フルーツらしいメリハリが生まれます。
着色が終わり絵の具が乾いたら、いよいよ実を詰める作業です。
3.マンゴーの実を作ります
最初に樹脂粘土の量を計ります。
皮を作るのに使ったスプーンに樹脂粘土を詰め、中央がやや盛り上がる程度の量を計ります。
これは、マンゴーをそらせたときにきれいなボリュームを出すためです。
実際のマンゴーは、もっと皮がカーブして深い形をしています。
粘土で深く作った皮をひっくり返すと避けてしまう危険があるため、あえて皮は浅めに作ってあるのです。
ピッタリの量で身を作ると、反らせたときにペタンとしてボリュームが足りないマンゴーになってしまいます。
横から見てゆるく盛り上がる程度まで粘土を足しておきましょう。
計った粘土に、マンゴーの実の色を付けます。
レシピ1を参考に、明るいオレンジ色になるように着色してください。
着色したらよく捏ねて、全体が滑らかな状態にしておきます。
皮の内側に、着色した粘土を貼り付けます。
木工用ボンドを皮の内側に均一に薄く延ばし、その上に捏ねた粘土を乗せてぴったりと縁まで詰めていきます。
皮に近いほど薄く、中央が盛り上がるように詰めてください。
粘土を詰め終わったら、もう一度スプーンに載せて全体の形を整えます。
しっかりとボート型になるように。
この時に表面を良く撫ででなめらかにしておくと、仕上がりが美しくなります。
粘土を詰め終わったら、そのまま風通しの良い場所で乾燥させます。
次の手順に進むまで、1日~2日ほど、表面がしっかりと乾燥するまで置いておいてください。
4.カットして折り返します
表面が触ってもへこまない程度まで乾燥したら、いよいよ果肉をカットしましょう。
カッターナイフを使い、縦横に切れ目を入れていきます。
カッターの刃はまっすぐに皮に当たるまで差し込み、そのままゆっくりと一気に引き切ります。
皮の部分は乾燥しているので固く、果肉の底の部分はまだ柔らかいはずです。
皮まで切ってしまわないように、できるだけ深く一気に切り込むのがポイント。
縦横ともに切り込みをいれ終わったら、裏側の中央部に指をあててグッと反り返らせます。
果肉がはじけた形に分かれれば成功です。
生乾きなので、粘ってきれいに分かれないときは、その部分だけカッターで丁寧に切り離しながら反らせてみてください。
形ができたら、崩れないようにスプーンの背に載せて乾かしましょう。
中まで完全に乾いたら、フレッシュカットマンゴーの完成です。
盛り付けるときにたっぷりと透明なニスを塗れば、瑞々しい仕上がりになります。
まとめ
今回はちょっと変わった剥き方をするフルーツ、マンゴーの作り方をご紹介しました。
実際にフレッシュマンゴーを剥いたことがある方なら、簡単にできたのではないでしょうか。
最初にご紹介したカットフルーツは、様々なスイーツデコパーツを作るときに役立ちます。
粘土をカットすることは意外と多く、硬くなる樹脂粘土の場合でもカットするタイミングを覚えれば綺麗に作業することができます。
マンゴーだけでなく、カラフルで可愛いカットフルーツを作ってみてください。
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