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【棒針で編み物】初心者のための棒編み入門~道具の選び方から編み方まで

   

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編み物をしている姿に憧れたり、自分でマフラーを編んでみたいと思ってみたことはありませんか?
編み物は決して敷居の高いものではなく、コツさえ掴めば手先が器用でなくても必ず完成させることができるものなんですよ。

今回は「編み物」を聞いて連想する方も多い、「棒編み」に必要な道具や編み図の見方などをご紹介します。
あなたも棒編みデビューしませんか?

棒編みとは?

「棒編み」とは、「棒針(編み棒)」と呼ばれる2本の細長い棒を使って編む手法です。
編み物の手法には、ほかに1本のかぎ爪のついたかぎ針で編む「かぎ編み」などがありますが、棒編みはかぎ編みと比較して手の動きが簡単で編み目の数が数えやすいなど、編み物がまったくはじめての方にも嬉しい特徴があります。
欠点としては、編んでいる最中に編み目が針から外れてしまいやすいという点が挙げられます。

マフラーやセーターなどを編む姿を連想する方も少なくないと思いますが、小さな人形やポーチ、コースターといった小物を編むこともできるんです。

必要な道具と初期費用

棒編みをする時に最低限必要になる道具は、次の4つです。

  • 毛糸
  • 棒針
  • とじ針
  • ハサミ

編み物の設計図である「編み図」もご用意ください。
編み図に「目を休ませる」という行程が書かれている場合は、ほつれ止めもあると便利です。

<毛糸の選び方>

毛糸売り場には素材や太さ、形状の違う様々な毛糸が並んでいます。
初心者の方は、編みやすい「並太」の太さでシンプルなまっすぐの毛糸がおすすめです。
太さは一般的に細い方から極細・合細・中細・合太・並太・極太となっており、並太は程よい厚みのある作品を作ることができます。

編み図で使用する毛糸が指定されている場合はその毛糸を用意するか、太さの似た毛糸を用意すると良いでしょう。
毛糸の太さや素材などの情報は、ラベルに記載されています。

<毛糸の価格>

毛糸は100円ショップでも取り扱いがありますが、手芸店では1玉300円前後~1,000円弱のものが多いです。
もちろん質感などは手芸店で販売されているものの方が良いのですが、はじめのうちは何度も編み直しをすることもあるでしょう。
毛糸は解くとクセがついてしまい、それを直すにはひと手間必要です。
慣れるまでは100円ショップの毛糸で練習をして、手芸店の毛糸で本番の編み物に挑戦するのをお勧めします。

<棒針の選び方>

棒針は使用する毛糸に合わせて選びます。
毛糸のラベルには毛糸の情報以外に「棒針 7~9号」という風に、使用する棒針の太さの目安が示されています。
(「棒針」という文字ではなく、イラストで表されている事もあります)
棒針は号数が小さくなるほど細く、大きくなるほど太くなります。
毛糸と同じく、編み図で使用する棒針が指定されている場合は、その号数の棒針を用意しましょう。

編み方の強さにより出来上がりのサイズが少しずつ変わってきますが、慣れてくれば編み図で指定されているのとは違っても、自分に最適な棒針を選ぶことができるようになるでしょう。

<棒針の種類と価格>

棒針には、棒の一方に玉のついたものと ついていないものがあります。
玉のついていない棒針を購入する場合は、棒針の先端に付けるキャップも合わせて購入しておきましょう。
毛糸が棒針から外れてしまうのを防いでくれます。
玉つきの棒針の場合でも、キャップがあると中断する際などに安心ですよ。

棒針は手芸店では素材や長さにより300円程度~1,000円を越えるものまで取り揃っているほか、100円ショップでの取り扱いもあります。
プラスチック製より竹製の方が毛糸の滑りがよく編みやすいですよ。

<とじ針の選び方>

「とじ針」は、先端に丸みのある毛糸専用の縫い針です。
セーターなどでパーツを縫い合わせる際に使用するのはもちろんのこと、マフラーなど縫い合わせる行程のないものでも糸端の処理に使用します。
様々なサイズのとじ針がありますが、毛糸のサイズにあったものを選ぶようにしましょう。

手芸店のほか、100円ショップでも取り扱いがあります。

<ハサミの選び方>

ご家庭にある工作用のハサミで十分です。

棒針の持ち方

棒針は左右とも親指と中指で針先を持ちます。
薬指と小指は自然に添え、(右利きの場合)右手の人差し指は棒針に添えて編み目が針から落ちないように押さえたり、編み目の位置を調整をします。
左手の人差し指には毛糸を掛け、毛糸を引いたり緩めたりといった強さの調整をします。
参考:「編み方の基本 棒針編み:針の持ち方」

編み図の見方

多くの場合、棒編みでは編み図の左下から編み進めます。
編み始める方向は編み図に矢印で記載されていることが多く、作り目を1段目と数えるため、実際に編み始めるのは2段目からとなります。

1段編み終わると毛糸が全て右の棒針に移っているので、左右を持ち替えて次の段を編むことになります。

よく登場する編み目記号

編み図には編み方を示す「編み目記号」が細かく並んでいますが、特殊な編み方を必要とするものでない限り、そこに並んでいる記号はほとんど同じものです。

  • 作り目の仕方
  • 表目
  • 裏目

の3つを覚えておけば、ある程度不自由はしないでしょう。
ほかの編み目記号が登場した場合は、その都度編み方を確認すれば十分です。
表目は「|」裏目は「―」という編み目記号で表されますが、表目は空白で表される事もあります。

多数の手芸書籍を発行し手芸教室なども行っている日本ヴォーグ社の運営する「手づくりタウン」や、大手手芸メーカーであるハマナカの運営する「あむゆーず」では、様々な編み目記号の編み方が図や動画で紹介されていますので参考にしてください。

手づくりタウン「作り目の仕方」
手づくりタウン「基本の編み方」
手づくりタウン「編み目記号の編み方 棒針編み」
あむゆーず動画「棒針編み(編み図記号)」

さぁ、はじめてみよう!

「編み物って敷居が高そう」と感じていらっしゃる方も少なくないかと思いますが、棒編みは最低限覚えておくべき編み方も少なく、初心者でも目が揃いやすい編み物です。
編める編み方が少なくても、その組み合わせによって幅広いデザインの作品を作ることができるんですよ。
気負いせず、ぜひ軽い気持ちではじめてみてください。

 - 編み物

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