【手紡ぎ】きっと夢中になる!スピンドルを使った自分だけの毛糸の紡ぎ方
2016/04/09
編み物や手織りをするときに、気に入った毛糸が見つからない……なんてことはありませんか?スピンドルを使った手紡ぎなら場所も取らず、コツさえ掴めば自分好みの毛糸を紡ぐことができるようになります。
あなたも手紡ぎに挑戦してみませんか?
スピンドルでの手紡ぎに必要な道具・材料
1.スピンドル
羊毛専門店で購入するか、自作しましょう。
フック付きのものと、フックの変わりに溝が付いているものがありますが、どちらが使いやすいかは人によります。
また、海外ではフックも溝も付いていないものもあるようです。
⇒アシュフォード・ドロップスピンドル
2.羊毛
毛糸にしてみたい羊毛を選びましょう。手芸店で購入しても構いませんし、羊毛専門店であれば安くたくさん手に入ります。
2色以上の羊毛を繋げて使ったり、グラデーションやネップが入ったものでも、表情のある面白い毛糸が作れますよ。
3.かせとり棒か木枠
毛糸を紡いだあと、毛糸が切れてしまわないように、そして撚りが解けてしまわないように「撚り止め」という作業を行います。
その際にかせとり棒や木枠を使用しますので、1つ購入しておきましょう。
⇒かせとり棒
⇒木枠Sサイズ糸巻き用
4.ハンドガーター
複数の羊毛を混植してオリジナルカラーの羊毛を作りたいときや、綺麗なロープ状になっていない羊毛を解すときに使用します。購入した羊毛をそのまま使用する場合は必要ありません。
スピンドルでの紡ぎ方
1.スピンドルと羊毛を繋げる
スピンドルと羊毛を繋げるには、スピンドルに直接羊毛を繋げる方法と、リーダーヤーンを使用して繋げる方法の2種類があります。
<直接羊毛を繋げる>
羊毛から少量の毛を引き出します。(千切る必要はありません)
引き出した毛を手で撚り毛糸状にしたものをスピンドルの根元に結びつけるか、フック付きのスピンドルの場合は引き出した毛をフックにかけて片手で押さえ、スピンドルを時計回りに回転させて羊毛に撚りをかけます。
もちろん、フック付きのスピンドルの根元に結びつけても構いません。やりやすい方を採用しましょう。
<リーダーヤーンを使用して羊毛を繋げる>
30~50cmの毛糸(たこ糸でも構いません)を用意します。この糸を、リーダーヤーンや種糸、元糸と呼びます。(今回は、リーダーヤーンという名称を使用します)
リーダーヤーンを輪になるように結び、スピンドルの根元にひばり結びします。
ひばり結びをして残った糸を時計回りに巻き付け、10cm程度残してフックや溝に引っ掛けます。
羊毛から少量の毛を引き出し、リーダーヤーンに結びつけます。または、リーダーヤーンの輪に少量の毛をかけて片手で押さえ、もう片方の手でスピンドルを時計回りに回して撚りをかけることでリーダーヤーンと羊毛を繋げます。
2.毛糸を紡ぐ
羊毛の束を優しく引き出します。引き出す羊毛が少ないほど細い毛糸が、多いほど太い毛糸ができます。
片手でスピンドルが少し宙に浮かせてもう片方の手で時計回りにスピンドルを回し、羊毛に撚りをかけていきます。この撚った羊毛が毛糸です。撚りを強くかけすぎた場合は、羊毛の束を引き延ばすことで引き延ばされた羊毛に撚りが移りバランスが取れます。
スピンドルの回転が止まったら再び時計回りに回転させ、十分に撚りがかかったら毛糸をフック(溝)からはずし、スピンドルで巻き取ります。回転が悪くならないよう、スピンドルの根元を中心に毛糸を巻き取るようにしましょう。
手元の羊毛が少なくなったら新しい羊毛を用意して少し引き出し、両方の羊毛を重ねて持って一緒に撚りをかけることで繋ぐことができます。
この、羊毛を引き伸ばす→スピンドルを回して羊毛を撚るを、毛糸が希望の長さになるまで繰り返します。
こちらの動画では、羊毛をスピンドルに結びつける方法で手紡ぎされています。
羊毛から引き出す量が少なければ細く、多ければ太くなると言いましたが、細く毛糸を紡ぎながら時々ガバッと羊毛を引き出して太い部分を作ると、強弱のある面白い毛糸ができますよ。
3.撚り止めをする
撚り止めは、お湯に漬ける方法と蒸す方法があります。
どちらの場合もかせとり棒または木枠に羊毛を巻き取りますが、スピンドルやリーダーヤーンと繋がっている部分はハサミで切り離しましょう。
<お湯に漬ける>
かせとり棒を使って毛糸をゆったりと綛(かせ)にして2~3カ所糸で縛って綛から外します。40℃くらいのお湯に30分~1時間程漬け、軽く脱水してから陰干します。
<蒸す>
木枠に毛糸を巻き取って弱火で20分ほど蒸し、蒸し上がったら木枠ごと陰干しして乾燥させます。
手紡ぎでゆったりした時間を
「毛糸の手紡ぎ」と聞くと、とてもハードルが高そうに思われるかもしれませんが、使用する道具も少なく、場所も取らず、作業もシンプルで、コツさえ掴めば手軽に取り組むことのできるものです。
手紡ぎの毛糸には独特の風合いがあり、多少不格好でも自分で紡いだ毛糸には愛着もひとしお。慣れてくれば色や太さを自在に替えたり、2本の毛糸を寄り合わせ(双糸といいます)たりと、カラフルで個性的な毛糸を生み出すこともできます。
ぜひ一度手紡ぎを体験してみてください。
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