パッチワークキルトとは？パッチワークを始めるには？

小さな布と布を縫い合わせて1枚の布に仕上げたものを「パッチワーク」といいます。さらにパッチワークをしてできた布と裏布の間にキルト綿をはさみ三層に重ね刺し縫いしたものを「パッチワークキルト」といいます。
キルトは実用と装飾をかねているので昔から防寒具としてあるいはベットカバーなど装飾性のあるものに使われてきました。

パッチワークキルトの作り方

パッチワークキルトを作成するにはまず布を選ぶ→型紙を作成する→布を裁断する→ピースワーク→ベースティング→キルティング→バインディングといった一連の手順を経て完成します。以下各工程ごとに必要となるもの、道具をあげていきます。

布選び

作る作品が決まったらどんな作品にするかイメージしながら布を選びます。
パッチワークにお勧めする布はあまり目のつまっていないほどよい厚みの平織布です。
エイティスクエア、キャンブリックという布の種類があげられます。あまりお勧めできない布としてポリエステル、ウール、伸びやすいニット地のもの、目がつまっていて針の通りが悪いブロードがあげられます。
布が毛羽立ちやすいシーチング、光沢のあるサテンや薄いローンといった布は作品の統一性に欠ける場合があるので最初のうちは使うのを避けた方がいいでしょう。

布選びとあわせ後で間にはさむキルト綿も用意しましょう。
キルト綿も厚さ、色、素材と様々な為各作品に適したものを選びます。一般的に使われる樹脂綿の厚手タイプは手縫い風の立体的な仕上がりができます。
また接着キルト綿は片面や両面に接着剤がついておりアイロンをあてると綿が布に接着するのでしつけをかけることが不要となりますがややかたい風合いとなります。

型紙作成

パッチワークキルトはいくつかのピースを縫い合わせ作られています。
ピースの型を始めて作る場合は本などについている型紙をコピーして使うことが多いでしょう。
コピーした紙を貼る厚紙、2Bの鉛筆、消しゴム、紙切りばさみが必要になります。切った各ピースの型紙にはどの部分のピースかそして布目せんを記入しておいた方が作成時分かりやすく作業がスムーズになります。

布を裁断する

ピース毎に作った型紙を布に写し縫い代をつけて裁断します。
布に写す際ずれないよう布の下にサンドペーパーをひくといいです。
また縫い代に線をひくときパッチワーク用に売られている定規は縫い代によく使われる０．５㎝、０．７㎝幅の平行線が入っているので便利です。布用の色鉛筆は黒以外に、濃い色の布にひく際見やすいピンク、黄色等必要です。裁断する際細かい部分は布切りハサミだけではやりにくいのでカッティングボード、ロータリーカッターもあわせて用意しましょう。

ピースワーク

ここでは各々のピースを縫い合わせていきます。
基本の縫い方はぐし縫いなので待ち針で布同士をおさえ縫い針で縫っていく作業ですが、専用のパッチワーク針は一般的縫い針よりすこし細めな為小さく切られた布を縫いやすく、パッチワークのまち針は作業の邪魔にならぬよう頭が小さく針は短めになっているのであると便利です。
糸はどんな布にもなじみやすい生成りの縫い糸を用意しましょう。縫い合わせた後の縫い代は縫い代同士を割らずに片側に倒しアイロンをあてると次の作業にうつりやすいです。

ベースティング

ピースワークをして出来上がった表布にキルト綿と裏布をかさね、3枚がずれぬようしつけをかけます。
しつけをする前に表布にアイロンをあて、キルティング用の図案が必要な場合は線を表布に記入します。
線は後々消せるよう水で消える布用ペンを使います。必ず目立たぬところにつけて実際に消えるか試してから使いましょう。
3枚を重ね、まち針で止め中央から放射状にしつけ糸でとめていきます。

キルティング

表布、キルト綿、裏布の3枚を一緒に縫い丈夫さをだし、縫うことで綺麗な陰影をもたせます。
キルティング針は力を入れて縫いやすいよう短めに作られているので作業がしやすいです。また布地の色にあわせたキルティング糸も必要です。

バインディング

バイヤステープでキルトの周囲を囲んで始末します。好きな布で自分でバイヤステープを作る際バイヤステープメーカーがあると便利です。

パッチワークキルトをつくるにあたりいくつか揃えるものはでてきます。
手芸屋さんに限らずホームセンター、１００均のお店にも今まであげてきた品々の扱いはあるのでお値段、質等比較し揃えていきましょう。