意外と知らない「フェルト」のこと。定番から珍しいフェルト生地まで色んな種類をご紹介

「フェルト」は、折り紙のように四角くカットされて販売されているものが多いです。生地というよりも工作用の材料のようなイメージかもしれませんね。

フェルトって何？

フェルトとは、羊などの毛に蒸気や熱を加えて圧縮し生地状にしたものです。

起源についてはノアの方舟に敷かれていたなど諸説あり、さかのぼるとなんと紀元前のものまで確認されているという驚きの事実がわかります。
日本に初めてフェルトがお目見えしたのは奈良時代、広まったのは昭和に入ってからのようです。

特徴としては、織物と違い切り口からほつれてこないということ。
そして、保温に優れ、緩衝、吸音などの効果もあります。スリッパの裏に使われているのを見たことがあるかもしれません。そのように、案外気づかないところでもフェルトは生活に活用されているんですね。

現在販売されているものにはたくさんの種類があります。
いくつか紹介しましょう。

サイズと厚さ

反物のカット売りもありますが、1～3mm厚のフェルトはカット売りが主流です。

よく見かける手芸用のカラーフェルトです。

カラーも豊富で比較的安価なので、子供の教材用としても使われています。

こちらは、おもちゃの土台やバッグなどに向いています。

ミックス調のカラーで大きめサイズです。大人向けの作品にいいですね。

そして、あまりお店では見かけませんが4mm厚、5mm厚もあります。
普通の生地のような反物をm単位のカット売りのみになり、お値段も上がります。
かなりしっかりしているので、帽子やバッグ、インテリアなどにも向いています。

機能

次に、機能でみてみましょう。

アイロン接着フェルト(15×15cm、1mm厚)　

裏に熱で溶ける糊がついています。

ワンタッチフェルト（18×18cm、1mm厚)　

裏がシールになっています。

ウォッシャブルフェルト（18×18cm、1mm厚)　

洗っても色落ちしにくく縮みにくいフェルトです。

変わり種

最後に、ちょっと変わっていて思わず欲しくなっちゃうフェルトです。

ハードフェルト（18×20cm、1mm厚)

エンボスフェルト（30×40cm、1mm厚）

パンチングフェルト（30cm×45cm）

ラメフェルト（18×18cm、1mm厚)

グリッターフェルト（21×30cm、1.8mm厚）

デザインフェルト（19×27cm 5枚セット）

まとめ

「こんなフェルトがあるんだ！」と、びっくりした人も多いのでは？
針と糸が苦手な人でも、フェルトならボンドを使ってもかわいい作品ができますのでトライしてみてくださいね。