まるで陶器！紙で作る薔薇のアクセサリー「ロザフィ」とは？

細い紙を専用の道具でクルクル巻いて小さな薔薇を形作る、日本生まれの新しい手芸「ロザフィ」。
最近テレビや雑誌などでも取り上げられ話題になっているので、ご存知の方も多いかと思います。
ロザフィで作られたアクセサリーや雑貨は上品な華やかさがあり、とても可憐で乙女心をくすぐります。

今回はそんなロザフィの魅力や作品例、ロザフィをはじめる方法などをご紹介します。

ロザフィとは

ロザフィとは、4～5mmの細長い紙「ロザフィペーパー」を「ロザフィバー」と呼ばれる先端にロザフィペーパーを挟むことができる細い棒状の専用工具に巻き付けて薔薇を作る手芸です。
日本ロザフィ協会会長の大島ミマさんが考案し、2007年特許庁に商標登録。2008年に最初のスクールが開校されました。

ロザフィの魅力

ロザフィの魅力は、何といっても独特の質感とその上品さ、繊細さでしょう。
作成した薔薇に専用のニスを塗ることで、防水性（生活防水）と陶器のような質感を持たせています。
紙でできているため非常に軽く、大振りのアクセサリーに仕立ててもまったく重さを感じることなく身に着けることができます。

ロザフィペーパーは、2016年1月現在146色ものカラーバリエーションがあり、配色を変えるだけで作品の印象がガラッと変わるので、オリジナリティの高い作品を作りやすいのも魅力です。
ビーズなどほかの手芸素材との相性もよく、ほかの素材との組み合わせによってその表現の幅を無限に広げることができます。

ロザフィの作品例

ロザフィはそれ単体で小振りなイヤリングやピアス、ヘアピンにしたり、ボールペンなどのデコレーションに使用しても存在感があります。
複数のロザフィを球状に合わせペンダントトップやチャームにするほか、ミール皿や台座付きのアクセサリーパーツ、名刺ケースやピルケースなどの雑貨に接着してデコレーションした作品なども多く見られます。

ロザフィをやってみるには？

ロザフィは材料の販売や作り方の公開が日本ロザフィ協会により厳しく制限されており、材料を購入するためには同協会への有料での会員登録が必要です。
そのため手芸店などでの材料を入手することはできず、完全な独学での習得が事実上不可能となっています。

日本全国各地で日本ロザフィ協会認定講師による講習会が行われており、日本ロザフィ協会の公式サイトや認定講師のブログなどで講習会の情報を得ることができます。
同じ認定講師の講習を2回受けるとロザフィペーパーやロザフィバー、専用の仕上げ剤（ニス）を購入することができますので、まずはお近くの教室を探してみましょう。

ますます広がるロザフィの世界

趣味として行うだけでも日本ロザフィ協会への会員登録が必要という制度上、作品を公開しているのはほぼ日本ロザフィ協会認定講師というロザフィ。
そのためメディアでは多く取り上げられているものの実際にロザフィを行っている人口はまだまだ少なく、認定講師の資格を取得し自分の教室を持つことも夢ではありません。
まずはお近くの教室や体験講座で、その繊細な美しさや手軽さ、奥深さに触れてみてください。