もっと気軽に楽しみたい・ロザフィに代用できる道具はこれ！

細長い紙を巻いて薔薇を作る「ロザフィ」。
その美しさ、上品さ、可憐さに、「自分もやってみたい」と思ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか？
ですが、手芸店を覗いてみてもロザフィに必要な道具や材料を見かけることはありません。

実は、ロザフィに必要な道具は市販されていないのです。

ではどこで手に入るのでしょうか？
気になるロザフィの道具の入手方法や代用品をご紹介します。

ロザフィに必要な道具

ロザフィに必要な道具は、次の7つです。

1．ロザフィペーパー
4mmおよび5mmの細長い紙。
カラーバリエーションは2016年1月現在146色。

2．ロザフィバー
ロザフィペーパーを巻くための細長い棒状の道具。
先端にロザフィペーパーを挟めるようになっている。

3．ロザフィ S.V
ロザフィ専用の仕上げ剤。
何度も乾燥させながら塗り重ねることで、防水性（生活防水）と陶器のような質感を持たせる。

4．紙用ボンド（木工用ボンド）
5．ピンセット
6．グルーガン
7．ハサミ

1～3はロザフィ専用に開発された道具・材料で、日本ロザフィ協会および協会認定講師から購入するしかありません。
4～7は、手芸店や100円ショップで販売されている市販品で大丈夫です。

ロザフィ専用の道具の入手方法

ロザフィペーパー、ロザフィバー、ロザフィ S.Vの3つは市販されていません。日本ロザフィ協会か協会認定講師から購入する必要があります。

日本ロザフィ協会から購入する場合、全国の本部校および協会認定講師の講座か通信教育で最低でも約10万円必要な講習を半年～1年間受講して修了し、日本ロザフィ協会に会員登録する必要があります。
会員には道具や教材の割引販売がありますが、登録料や講座のコースによっては年会費が必要です。

協会認定講師から購入する場合、同じ講師が行っている講習を2回以上受けると、その講師から定価で道具を購入することができます。

ロザフィ専用の道具の代用品は？

ロザフィ専用の道具の入手方法は、正直言ってかなり敷居が高いですよね。
色々な作家の講習会に単発で参加したり、1度講習を受けたあとは自宅で気軽な趣味として取り組みたい場合はどうしたら良いのでしょう？

ロザフィペーパーとロザフィバーの代用品としてメジャーなものは、クイリングの道具です。
クイリングとは、ロザフィと同じ細長い紙を巻いて作る手芸です。
発祥は15～16世紀頃のヨーロッパで、500年以上の歴があります。

「クイリングペーパー」という様々な幅の専用紙や「クイリングバー」や「スロットルツール」という先端にクイリングペーパーを挟み込めるロザフィバーに似た道具が市販されています。
（クイリングペーパーやほかの紙での代用方法については、手軽に楽しもう！ロザフィ専用紙の代用材料と販売サイト3選で詳しくご紹介します。）

ロザフィ S.Vの代用品としては、エコクラフトやスイーツデコなどの仕上げに使用される市販のニス（防水性・ツヤあり）で代用可能です。

代用品の注意点

クイリングは作り方の書籍も多く出版されており、その中にはロザフィとよく似た薔薇のモチーフの作り方も紹介されています。
でもロザフィとクイリングでは紙の巻き方が違い、よく見ると出来上がった薔薇の形にも違いがあります。
バーもそれぞれの巻き方にあった形状ですので、微妙に使用感が違います。

ニスは市販品で代用可能ですが、丁寧に重ね塗りをしてもロザフィの持つ陶器のような質感が出ない可能性があります。

代用品で気軽にロザフィ風ハンドクラフトを楽しもう

「ロザフィの講師を目指す」「『ロザフィ』として自分の作品を販売したい」という場合は、きちんと講習を受け日本ロザフィ協会へ登録する必要がありますが、気軽な趣味としては代用品でのハンドクラフトで十分楽しめます。
独学でロザフィとまったく同じ作品を作ることは難しいかもしれませんが、一度講習会や体験会に参加して作り方をマスターしていれば、十分近いものを作ることができますよ。
敷居の高い「ロザフィ」を気軽な「ロザフィ風ハンドクラフト」として気軽に楽しみましょう。