まずは簡単ワンポイントマークから。刺繍レクチャー

刺繍はデザインの一部として使うのはもちろんなのですが、それが自分の目印になったりするから便利です。
特にお子さんの持ち物には名前やお気に入りのモチーフを刺繍してあげると、可愛さだけでなくお友達のものと区別もできて一石二鳥。名前を入れる方法は、直接書き込んだりハンコにしたりと方法も様々。刺繍は他の方法に比べると一手間かかる印象ですが、薄れたり剥がれたりせず長くきれいに残るのが良い点。

初めての刺繍におすすめなのは、なんといっても「ワンポイント刺繍」です。よくハンカチのすみっこなんかに刺されているワンポイント刺繍。ほんとに小さなモチーフなんだけどそれがなんだか愛おしくて、見つけた瞬間にキュンときちゃう…！そんな風に感じる方は多いのではないでしょうか。
それが自分の手で施されたものなら、とっても愛着を感じてしまいますよね。お子様や家族、お友達など、誰かのために刺したものなら、不思議と愛も伝わりそうです＾＾

ワンポイント刺繍ならお洋服や小物などの既製品に一手間かけるだけで、自分だけのオリジナルアイテムにすることができます。小さなモチーフなら難易度も低いものが多いし、挑戦しやすいのも魅力。誰かと間違うこともないし、お気に入りになること間違いありません。布製のものならほとんど刺繍可能です。（薄すぎるものや厚手で固いものは、できないわけではないですが難しいです）

ワンポイント刺繍が似合うもの

• ポロシャツ、シャツ、パーカーなどのトップス
• ハンカチ、タオルなど布小物
• バッグ、ポーチなどの袋類
• 帽子、靴などのファッション小物（布製）

刺繍したいもの、刺繍したい場所を決めたら、つぎは刺繍したい図案（文字や絵などのモチーフ）を決めましょう。ワンポイント刺繍といえば定番なのはイニシャル刺繍。
その他にもお花や動物、身の回りのモチーフなど自分で自由に決めることができます。手芸やさんや本屋さんにある図案集から探してもいいし、インターネットで無料の図案も多く見つけることができます。
お気に入りのものがなかなか見つからない時は自分でイラストを描いてもいいし、お子さんの描いた絵をそのまま刺すのも素敵です。
要するにデザインが決まればOK！図案を布に書き写したら、お気に入りの色の刺繍糸で、さあ刺しましょう♪

ひとつ気を付けたいのが、お洋服などの既製品で場所が狭く、刺繍枠を付けて作業できない場合です。その場合は糸の張りが一定になるように注意が必要です。わたしもついつい糸をきつく引っ張りすぎて、モチーフを変形させちゃったりしますが…気を付けて丁寧に進めれば大丈夫。

例えば手持ちのお洋服の胸元に、簡単なステッチでイニシャルを刺す。それだけで、見違えるように素敵になったりすることがあります。そんな時のなんとも言えない嬉しい気持ちは、きっと今も昔も変わらないし、そして万国共通のはず。
そういう嬉しい気持ち、楽しむ気持ちがどんどん大きくなっていくうちに、世界中で様々な種類の技法が生まれて発展していったんだろうなと思うと、なんだかすごいですよね！
自分のために、誰かのために、丁寧に思いを込めて刺すのは贅沢で豊かな時間。きっと心が満たされていくのを感じますよ＾＾